- 2023-07-15
- 2023-07-14
イスタンブール発、ケマンチェとピアノの美しい姉弟デュオ Yarkın Duo
ケマンチェ奏者のナーメ・ヤルキン(Nağme Yarkın)と、ピアニストのバトゥライ・ヤルキン(Baturay Yarkin)の姉弟によるトルコのデュオ、ヤルキン・デュオ(Yarkin Duo)による『One』(2017年)という素敵なアルバムを聴いた。Apple Musicではこのアルバムのジャンルは「オズギュン」(Özgün)とされている。
ケマンチェ奏者のナーメ・ヤルキン(Nağme Yarkın)と、ピアニストのバトゥライ・ヤルキン(Baturay Yarkin)の姉弟によるトルコのデュオ、ヤルキン・デュオ(Yarkin Duo)による『One』(2017年)という素敵なアルバムを聴いた。Apple Musicではこのアルバムのジャンルは「オズギュン」(Özgün)とされている。
レバノン出身・フランス在住のサックス奏者/作曲家トゥーフィック・ファルーク(Toufic Farroukh)の2017年作『Villes invisibles』は、ヨーロッパの洗練されたジャズと、アラブ〜中東音楽の民族音楽が高いレベルで融合した最高に楽しい作品だ。一部には南米音楽のエッセンスも加わる。
アンドレ・マルケス(André Marques)は、今ブラジルでもっとも勢いのあるピアニストだろう。2021年5月にフォホーをテーマにしたソロ作品『Forró de Piano』をリリースしたばかりだが、今度はショーロにフォーカスしたピアノトリオのアルバム『Choro Universal』(2017年)がサブスク解禁され、2021年12月にリリースされた。
歌手のアイェレット・ローズ・ゴットリーブ(Ayelet Rose Gottlieb)と、ECMから作品をリリースしていることでも知られるピアニストのアナット・フォート(Anat Fort)による素敵な子守唄たち。2017年作『Two More Dreams』は、南米アルゼンチンやブラジルの近年のジャズピアノ&ヴォーカル作品にも通じるような静けさが特長の稀有な良盤だ。
パレスチナ出身のファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)という凄いピアニストがいる。彼は1984年にパレスチナ北部のアッパーガリラヤ(Upper Galilee)生まれ。アラビア音楽と東洋のリズムに影響された独特の感性で、近年ヨーロッパや中東でのジャズフェスティバルでも活躍する若い音楽家だ。
北欧ジャズを代表するベース/チェロ奏者、ラーシュ・ダニエルソン(Lars Danielsson)のバンドプロジェクト、Liberetto が始動したのは2011年。ジャズという世界共通言語のもと、国籍を越えて集まったメンバーがヨーロッパ・ジャズの真骨頂ともいえる音楽を美しく結実させた。
パラグアイ出身で主にクラシックの分野で活躍するギタリスト、ベルタ・ロハス(Berta Rojas)がブラジル音楽に挑んだ2017年作『Felicidade』は、日本ではあまり知られていないがクラシックギターとブラジル音楽、さらにはジャズの架け橋となる名盤だ。アルバムにはトッキーニョやイヴァン・リンス、ジルベルト・ジルといったブラジル音楽の頂点にいる音楽家たちもゲスト参加。
強者ひしめくブラジルのギター界において、ルイス・レイチ(Luis Leite)の才能は間違いなく最高峰だ。それなのに日本での知名度はイマイチで、あまり話題にのぼることがない。今回はそんな不遇のギタリストが、現代のブラジル音楽界の最高の仲間たちと創り上げた2017年の傑作『Vento Sul』を紹介したい。タイトルは、「南の風」の意味だ。
ジャズの超名門レーベル、Blue Note Records の80年にわたる長い歴史の中で初めて、南アフリカのアーティストの音源がリリースされることになった。ピアニストの名はNduduzo Makhathini。
現代ジャズを代表するクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)がテンテット名義で発表した2017年『Happy Song』と2019年『Triple Helix』は、室内楽的な10人編成のバンドが聴かせる音楽は現代ジャズ、ラテン音楽、ブラジル音楽などがバランスよく見事に融合した、彼女にしか表現し得ない独特の音楽を体験できる傑作だ。
自ら調律したマイクロトーナル(微分音)ピアノで、アゼルバイジャンの伝統音楽ムガームに由来する不思議なジャズを演奏する若きピアニスト、エティバル・アサドリ(Etibar Asadli)が凄い。
アゼルバイジャン・バクー出身のサックス奏者、レイン・スルタノフ(Rain Sultanov)の2017年作『Inspired by Nature』はその名の通り、アゼルバイジャンの7つのランドスケープ(自然の景観)を描き出した作品だ。
ジェンマ・ウメットの最大の特長は、その驚くべき歌唱力だ。透明で柔らかな声質、スペインの伝統的な独特の節回し、よく伸びる高音が歌手としての魅力を最大限のものにしている。
ムガームジャズ(アゼルバイジャン・ジャズ)の新たなマスターピース!エルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)とアンドラーシュ・デーシュ(András Dés)による『Maiden Tower』の紹介記事。