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2021

  • 2021-09-01

タル・バーグマン&オズ・ノイ、名実ともに最強の二人が生み出す老練のブルース

バーグマン(Tal Bergman)とギタリストのオズ・ノイ(Oz Noy )。イスラエルを代表するジャズロック系ミュージシャンである二人の双頭名義の新譜『Soul Stealer』。二人が難しいことを考えず、気の置けない友と一緒に心の赴くままに創り出したリズムやフレーズに溢れている。そんな印象を強く受ける最高のアルバムだ。

  • 2021-08-31
  • 2021-08-31

ブラジル発レゲエバンド Natiruts、25周年を記念する豪華ゲスト参加の傑作

活動25周年を迎えたブラジルのレゲエバンド、ナチルッツ(Natiruts)の新譜 『Good Vibration』。Iza、カルリーニョス・ブラウン、Melimといったブラジル国内の人気ミュージシャンのみならず、ボブ・マーリーの息子ジギー・マーリーやバルセロナのカリスマ的存在マカコなど豪華なゲストが目白押しの話題作だ。

  • 2021-08-29
  • 2021-10-05

トルコの現代ジャズをリードするチャグリ・セルテル、コロナ禍の小品集

トルコの現代ジャズを代表する鍵盤奏者チャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)の新譜『Burada Buysa Budur』は、打ち込みリズムと鍵盤での即興を中心とした良質なハイブリッド・ジャズに仕上がっている。どの曲も洒落たコード進行とリズム、ピアノの即興のいずれも心地よく、彼の類稀なセンスが垣間見える作品だ。

  • 2021-08-28
  • 2021-08-29

ミナスが生んだ最もピュアな音楽。ヘナート・モタ&パトリシア・ロバト新譜『Terreiro Zen』

ヘナート・モタ(Renato Motha)とパトリシア・ロバト(Patricia Lobato)の夫婦デュオにマウリシオ・チズンバ(Mauricio Tizumba)を加えたトリオ名義の新作『Terreiro Zen』。15分半に及ぶ壮大な詩曲(1)「Suíte dos Santos Pretos」に始まる、オーガニックで生命の喜びに溢れた至福の43分間。

  • 2021-08-23
  • 2023-07-02

マーティン・ティングヴァル、北欧の“異常に美しい春”を描く傑作ソロピアノ

スウェーデンの人気ピアノトリオ、ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)のピアニスト、マーティン・ティングヴァル(Martin Tingvall)の自身4枚目のソロ作『When Light Returns』は、ジャズピアノの歴史的傑作たちに並ぶ屈指のソロピアノ・アルバムだ。全曲がマーティン・ティングヴァルの作曲。

  • 2021-08-20
  • 2021-08-20

仏ベテラン・ギタリストによるブラジリアン・クラシックギター曲集

フランス・パリを拠点に活動するクラシックギター奏者、パスカル・ブルネ(Pascal Bournet)によるブラジル・ギター曲集『Violão Do Brasil』(2021年)。ブラジルを代表する作曲家たちの代表的な楽曲をジャンルに捉われず選曲。独自のアレンジも交えながら爪弾かれるガットギターは、丁寧になりすぎず直感的で動物的な揺らぎを残しておりとても心が安らぐ。

  • 2021-08-19
  • 2021-08-19

ミナスのマルチ奏者アベル・ボルジェス、20年のキャリアから生まれた個性的“デビュー作”

ブラジルの作曲家/パーカッショニスト/ギタリストのアベル・ボルジェス(Abel Borges)が、自身の音楽家としての20年に及ぶキャリアの集大成として発表したデビューアルバム『Alafiá』をリリースした。演奏にはギタリストのルーカス・テレス、フルートのアレシャンドリ・アンドレスといったミナスの優れたミュージシャンが参加。

  • 2021-08-14
  • 2021-10-01

水面にゆらめく光のような清らかな音楽。クララ・プレスタ待望の2nd『Pájara』

アルゼンチンの伝統ある都市コルドバ出身のシンガーソングライター/ピアニストのクララ・プレスタ(Clara Presta)が新譜 『Pájara』をリリースした。コルドバを代表するSSWのロドリゴ・カラソ(Rodrigo Carazo)が全面的に参加し、清らかで心地よい未来志向のアルゼンチン・ポップ・フォークに仕上がっている。

  • 2021-08-13
  • 2021-08-13

アルゼンチン・サンバに酔いしれる傑作。男女デュオArroyito Dúo新譜『Raigal』

アルゼンチンの男女デュオ、アロシート・デュオ(Arroyito Dúo)の3作目のアルバム『Raigal』は、アルゼンチンの伝統的な6/8拍子の音楽サンバ(zamba)に基づく豊かなリズムとハーモニー、そして男女デュオならではの深い愛情と慈しみに満ちたヴォーカルが至福の時に誘う、素晴らしい作品になっている。

  • 2021-08-11
  • 2021-10-01

言葉では語れないリスニング体験。クラリネット×ピアノ/オルガンの芸術的デュオ

スイス出身のクラリネット奏者マルコ・サンティリ(Marco Santilli) と、イタリアのピアノ/オルガン奏者イヴァン・ティボラ(Ivan Tibolla)のデュオアルバム 『CheRoba in due』が素晴らしい。全体的にクラシックの室内楽を現代的なジャズで拡張したような音楽で、ピアノ/オルガンに乗せて自由な即興を聴かせるクラリネットの音色がこの上なく美しく響く。

  • 2021-08-05
  • 2021-08-05

アルゼンチンのSSWミラグロス・マホ、“風流”をテーマにした心安らぐポップ・フォーク

前作『Manos de Cielo』(2017年)が絶賛されたアルゼンチンのシンガーソングライター、ミラグロス・マホ(Milagros Majó)の4年ぶりの新譜『Füryü』。タイトルは文字通り日本語の「風流」に由来しており、アルバム一枚を通して心安らぐ良質なポップ・フォークに仕上がっている。