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2024

  • 2024-10-05
  • 2024-10-03

レゲエとボサノヴァに恋するクロード・フォンテーヌ、程よい軽さが心地よい新作『La Mer』

レゲエとボサノヴァを60〜70年代のフレンチポップ・テイストで歌うアメリカ合衆国のシンガーソングライター、クロード・フォンテーヌ(Claude Fontaine)の2ndアルバム『La Mer』がリリースされた。“ホンモノ”を求めるなら他を当たった方が良いが、気軽に夏の終わりのアンニュイをいい感じのムードで包み、なんとなくアダルトで小洒落た時間を過ごしたいなら、この作品をおすすめしたい。

  • 2024-10-04
  • 2024-10-03

「踊れ、誰も見てはいない」──UKジャズ新時代を拓くエズラ・コレクティヴ、音楽の喜びを覚醒させる新譜

2022年リリースのアルバム『Where I'm Meant To Be』で、ジャズバンドとして史上初めてマーキュリー賞を受賞した頃から、UKジャズの中心には常にエズラ・コレクティヴ(Ezra Collective)という存在があった。ジャズバンドがおおよそ到達できるものとは多くの人が思ってもいなかった高みに到達した彼らは、多くの人々に音楽的な豊かさや発見をもたらし、そのポジティヴな音楽は人々を勇気づけた。

  • 2024-10-03
  • 2024-10-01

ブラジルの鬼才ギンガ&ベベ・クラメール。“燻し銀”のデュオ作品

ギタリストのギンガ(Guinga)とアコーディオン奏者のベベ・クラメール(Bebê Kramer)、ブラジルの2人のベテランによるデュオ作『Par Constante』がリリースされた。収録曲はラストのベベ・クラメール作曲の(8)「A casa」を除きすべてギンガの作曲で、彼のファンにとってはお馴染みの名曲たちを実に慈しみ深い2人による演奏で楽しめる極上の作品だ。

  • 2024-09-29
  • 2024-09-27

パキスタン発・稀代のミクスチャージャズバンド Jaubi、新章の始まりを告げる2ndアルバム

パキスタン北西部の都市ラホールを拠点とするバンド、ジャウビー(Jaubi)の音楽には目を見張るものがある。ウルドゥー語で“何でも”を意味する言葉にちなんで名付けられた彼らのモットーは「良い音と良い気分のものを何でも作る」であり、その宣言通りにヒンドゥスターニー古典音楽、スピリチュアルジャズ、ファンク、ヒップホップなどをごちゃ混ぜにする。そんな彼らが、“新章”と呼ぶに相応しい新作『A Sound Heart』でさらに進化した姿を見せた。

  • 2024-09-28
  • 2024-09-28

自然体が魅力のジャズ・クラリネット奏者アナット・コーエン、あまりに美しい新譜『Quartetinho: Bloom』

アナット・コーエン(Anat Cohen)は、僕が毎年そのリリースを超楽しみにしているアーティストのひとりだ。卓越したクラリネット奏者であり、特に“ブラジル音楽”への新しい視点を提供してくれる彼女のアルバムはどれも音楽がどれだけ美しく、楽しいものであるかを完璧に伝えてくれる。それは2024年の彼女の新作『Quartetinho: Bloom』でも変わらなかった。

  • 2024-09-27
  • 2024-09-27

サンパウロの新鋭SSWメリシア、非凡なポップセンスで魅せるデビューEP『Papa Goiaba』

ブラジルの豊かな音楽文化を象徴するような若い才能が現れた。サンパウロを拠点とするシンガーソングライター、メリシア(Mericia)のデビューEP『PAPA GOIABA』は、ブラジルらしさを継承する音と、飾らず自然体のポップ・センスが魅力的な一枚だ。iPhoneの着信音のサンプリングで始まる(1)「É Paixão」からの5曲、わずか13分間の儚く美しい夢のような音楽体験を味わってみよう……

  • 2024-09-26
  • 2024-09-26

エキサイティングな極上サイケ・ソウル。マンチェスターの音楽家ジェイミー・フィンレイ『Sun Dogs』

スピリチュアル・ジャズ、サイケソウル、ファンクなどの要素が混在するイングランド・マンチェスターを拠点とする作曲家/マルチ奏者ジェイミー・フィンレイ(Jamie Finlay)のアルバム『Sun Dogs』。過去10年以上にわたり映画、アート、インタラクティブ・プロジェクトの音楽やサウンドで幅広く活動してきたという彼のデビュー作だ。

  • 2024-09-24
  • 2024-09-24

サン・アンドレウ出身マガリ・ダッチラ、瑞々しい才能が詰め込まれた新譜『La salut i la bellesa』

世界的に有名なスペイン・バルセロナの青少年ジャズバンド、サン・アンドレウ・ジャズバンド出身のベーシスト/歌手/作曲家マガリ・ダッチラ(Magalí Datzira)が新作『La salut i la bellesa』をリリースした。アルバムは全17曲40分というボリュームで、その中にはジャズやエレクトロ・ポップ、ヒップホップ、地中海の伝統音楽など様々なスタイルが宝石箱のように詰め込まれ、彼女の溢れ出る瑞々しい才能をさりげなく、誇らしげに示している。

  • 2024-09-23
  • 2024-11-23

トランペットに新時代到来! イブラヒム・マアルーフが導くジャズ・ルネッサンス

フランスのジャズ・トランペットのスーパースター、イブラヒム・マアルーフ(Ibrahim Maalouf)が16枚目のスタジオ・アルバム『Trumpets of Michel-Ange』をリリースした。編集やオーバーダブを用いず、大人数のバンドでライヴ録音された作品で、凄まじいほどの熱を帯びる。“ミケランジェロのトランペット”というタイトルは単にアルバムのタイトルというだけでなく、半世紀以上前に彼の父親が発明し、彼のトレードマークでもあるユニークな四分音トランペットを世界に広め、誰もが楽しめるようにすることを最終目標とする、大規模な教育プロジェクトの名称(T.O.M.A.)でもある。

  • 2024-09-21
  • 2024-09-28

現代ジャズと現代音楽の最もエキサイティングな融合。Trio HLK『Anthropometricks』

スコットランドのジャズトリオ、Trio HLK が2ndアルバムとなる『Anthropometricks』をリリースした。鍵盤奏者/作曲家のリッチ・ハロルド(Rich Harrold)、8弦ギター奏者アント・ロウ(Ant Law)、そしてドラマーのリッチ・カス(Rich Kass)の頭文字から取られたこのトリオは、伝統的なジャズやクラシックの枠に囚われない自由な発想で聴き応え抜群の音楽を発信している。

  • 2024-09-18
  • 2024-09-16

特異な天才音楽家ギンガ、歌手アナ・パエスを迎えた新作『Julieta No Convés』で覗く音楽の深淵

『Julieta No Convés』はギンガ(Guinga)とアナ・パエス(Anna Paes)の双頭名義の新作。収録曲はほぼ全てがギンガの未発表曲で、アルヂール・ブランキやパウロ・セザール・ピニェイロといった長年のパートナーとの楽曲のほか、ギンガとアナ・パエス共作なども収録された充実の内容となっている。“ギンガ”とは、もはやひとつの音楽のジャンルの代名詞のようなものだ。

  • 2024-09-14
  • 2024-09-15

イタリア発の熱狂的ジャズ・コレクティヴ Addict Ameba、宇宙的カオスを醸す2nd『Caosmosi』

イタリア・ミラノを拠点に活動するジャズ・コレクティヴ、アディクト・アメーバ(Addict Ameba) の2ndアルバム『Caosmosi』。10人編成のバンドが奏でる音楽はジャズ、アフロビート、ブラジリアン、サイケロックといった要素が豊かに混ざり合い、極彩色の地平へとリスナーを連れてゆく。アルバムのタイトルはフランスの哲学者フェリックス・ガタリ(Félix Guattari, 1930 - 1992)の最後の著書『Chaosmosis』にインスパイアされており、創造性と無秩序がもたらす無限の可能性を称賛している。

  • 2024-09-10
  • 2024-09-10

ブラジリアン・ロック新世代の Chico Chico、北東部音楽との融合が魅力の新譜『Estopim』

ブラジルのシンガーソングライター、シコ・シコ(Chico Chico)がロックやMPB、そしてブラジル北東部音楽などにインスパイアされた新作『Estopim』をリリースした。ソロ名義では2021年の『Pomares』以来となる第二作目で、都会的な洗練と、田舎風の素朴さを併せ持った彼らしい素直な音楽が楽しめる作品に仕上がっている。