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アンビエント

  • 2024-05-24
  • 2024-05-23

中東の葦笛ネイとエレクトロが融合したアンビエントジャズ。イツァーク・ヴェントゥーラ『Ein-Sof』

イスラエルのネイ奏者、イツァーク・ヴェントゥーラ(Itzhak Ventura)の新作『Ein-Sof』。プロデューサー/シンセサイザー奏者リジョイサー(Rejoicer)を迎え、エレクトロ・アンビエントな音像に溶け込むようなスピリチュアルなネイの演奏を聴くことができる。

  • 2023-11-30
  • 2023-11-27

未踏の音楽を探求するエドゥアール・フェルレ、人間と機械による驚異のピアノデュオ作品『PIANOïD²』

独特の視点・さまざまなアプローチ方法でピアノという楽器の可能性の探求を続けてきたフランスの先駆的ピアニスト/作曲家エドゥアール・フェルレ(Edouard Ferlet)が『PIANOïD²』をリリース。ヤマハの「ディスクラヴィア」によってコントロールされた自動演奏ピアノと、自身が即興も交え演奏するサイレントピアノという2台のピアノによる未踏の音楽が繰り広げられる。

  • 2023-11-28
  • 2024-08-21

トルコから現れたピアニスト/作曲家そして空間デザイナーの肩書きも持つ魅惑の女性音楽家、ビュシュラ・カイクチャ新作『Places』

トルコ・イスタンブールの作曲家/建築家/デザイナーのビュシュラ・カイクチャ(Büşra Kayıkçı)は、新作アルバム『Places』でその驚くべき才能をあらためて世界に広く示した。ポーランドの鬼才スワヴェク・ヤスクウケ(Sławek Jaskułke)をも彷彿させるアンビエントな深い音響と余韻のピアノで、建築学を学びそれを作曲にも投影する彼女独自の哲学と音楽観を表現している。

  • 2023-11-12
  • 2023-11-15

『ENO PIANO』:ブライアン・イーノがスタジオで構築した「アンビエント・ミュージック」の世界をピアノソロで表現。稀代の米国人ピアニスト、ブルース・ブルベイカー (Bruce Brubaker)による新作。

「現代のアメリカン・クラシック・シーンで最もエキサイティングなピアニストのひとり」と評されるピアニスト、ブルース・ブルベイカー (Bruce Brubaker)による新作は、ブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック」の世界をピアノソロで表現した『ENO PIANO』

  • 2023-07-23
  • 2023-07-23

夢見心地のアンビエント・ジャズ。イスラエル Raw Tapes から Jimi Prasad Orchestra デビュー

ジミ・プラサド(Jimi Prasad)は、イスラエルの気鋭レーベル Raw Tapes の中心人物であるトランペッターのアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)とビートメイカーのリジョイサー(Rejoicer)と2019年から創作活動を始めた。この革新的なトリオはジミ・プラサド・オーケストラ(Jimi Prasad Orchestra)と名付けられ、2022年の10月に最初のシングル(6)「Down & Up (Unending Love)」をリリース。トランペットやチェロなど古典的な楽器と、あるようでないビートやヴァース・コーラスを組み合わせた独自の音楽表現を提示して見せた。

  • 2022-01-14
  • 2022-01-14

『&chill』シリーズの一部がヴァイナルでリリース。ゲームがいざなう極上のチルアウト。

開会式での故すぎやまこういち氏のドラゴンクエスト序曲「ロトのテーマ」が世界中で絶賛された2021年東京五輪。我々が思っている以上に、日本のゲームが"クールジャパン"として世界に浸透していることの証左になった昨年の一大トピックであるが、それより前に日本のゲームに熱視線を送っていたレーベルが米国にあった。

  • 2022-01-11
  • 2022-01-11

聴くものを主役にさせる没入感。心の中の小宇宙を描き出すような究極のエレクトロニカアルバム。

agraph名義の作品は「プライベートな音楽」「作品ごとに自分自身をさらけ出していっている」というように、作品を追うごとにその音楽はより深く、よりパーソナルに深化し続けている。それが現段階での最新作、2016年発表の『the shader』である。前2作にあったクラブサウンドの要素は影を潜め、音を必要最低限にそぎ落とした無駄のないサウンドは、聴くものの心の内に入り込み、決して離そうとはしない。

  • 2021-10-29
  • 2024-09-23

ターキッシュ・クラリネットの名手Yom、西洋と中東・伝統と未来を繋ぐ夢遊の音楽

フランスのターキッシュ・クラリネット奏者/作曲家、ヨム(Yom)の2021年新譜『Celebration』はピアノとクラリネットを軸に中東音楽に特徴的な微分音、さらにはエレクトロニカなども大胆に用いた、音作りだけを聴けば実験的でありながらも音楽・演奏面ではキャッチーさやスリルも併せ持った非常に興味深い作品だ。

  • 2021-08-29
  • 2021-10-05

トルコの現代ジャズをリードするチャグリ・セルテル、コロナ禍の小品集

トルコの現代ジャズを代表する鍵盤奏者チャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)の新譜『Burada Buysa Budur』は、打ち込みリズムと鍵盤での即興を中心とした良質なハイブリッド・ジャズに仕上がっている。どの曲も洒落たコード進行とリズム、ピアノの即興のいずれも心地よく、彼の類稀なセンスが垣間見える作品だ。

  • 2021-05-06
  • 2021-10-01

トルコの注目のピアニスト、チャグリ・セルテル 初のソロピアノで魅せた内なる宇宙

トルコの現代ジャズを代表するピアニスト/作曲家のチャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)新譜『Kuytu』はピアノの機構音も生々しく収録したアンビエントなソロピアノ。エレクトロ・ジャズバンド Sonic Boom での活動や、自身のエレクトロ・ジャズ路線のアルバムの制作も並行して進めている彼が魅せるアンビエントな世界観が心地いい、わずか16分間の音楽紀行だ。

  • 2021-03-21
  • 2021-10-01

カタルーニャの至宝クララ・ペーヤ。既成概念を超えていく真のアーティスト

スペインの鬼才作曲家/ピアニストのクララ・ペーヤ(Clara Peya)。フェミニストを自称するが、もはや彼女自身は性別を超越した存在のようにも思える。どこか物哀しく、なにかを訴え続けるように響くピアノ。ミュージック・ヴィデオ(MV)では鬼気迫るダンスの表現。それは2021年の新譜『Perifèria』でも変わらない。