TAG

アメリカ

  • 2024-10-31
  • 2024-10-30

米国随一のトロンボーン奏者ライアン・ケバリー、“カタルシス”名義での5年ぶり新譜

アメリカ合衆国のトロンボーン奏者/作曲家ライアン・ケバリー(Ryan Keberle)が率いるバンド、カタルシス(Catharsis)の新譜『Music is Connection』がリリースされた。メンバーにはチリ出身のギターのカミラ・メサ(Camila Meza)、ペルー出身のホルへ・ローダー(Jorge Roeder)、そして米国出身のドラマー、エリック・ドゥーブ(Eric Doob)を擁し、南米音楽からの影響も濃いコンテンポラリー・ジャズ作品に仕上がっている。

  • 2024-10-06
  • 2024-10-05

ポスト・ボッサの旗手ジョン・ローズボロ、妙々たるアンサンブルで魅せる新譜『Fools』

2021年のデビュー作『Human Nature』が絶賛され、新世代の有力なボサノヴァ・ミュージシャンとして名乗りをあげたNYのSSWジョン・ローズボロ(John Roseboro)が待望の2枚目となるフルアルバム『Fools』をリリース。メイ・シモネスをはじめブルックリンの実力派の友人たちが強力にジョン・ローズボロをサポートしており、前作でも味を出していた程よい塩梅のユルさはそのままに、アンサンブルの魅力も楽しめる極上の一枚となっている。

  • 2024-10-05
  • 2024-10-03

レゲエとボサノヴァに恋するクロード・フォンテーヌ、程よい軽さが心地よい新作『La Mer』

レゲエとボサノヴァを60〜70年代のフレンチポップ・テイストで歌うアメリカ合衆国のシンガーソングライター、クロード・フォンテーヌ(Claude Fontaine)の2ndアルバム『La Mer』がリリースされた。“ホンモノ”を求めるなら他を当たった方が良いが、気軽に夏の終わりのアンニュイをいい感じのムードで包み、なんとなくアダルトで小洒落た時間を過ごしたいなら、この作品をおすすめしたい。

  • 2024-09-14
  • 2024-09-28

まさに読む音楽。ミシェル・ンデゲオチェロの最新作『No More Water: The Gospel of James Baldwin』

タイトルに冠されたアフリカ系アメリカ人の思想家・ジェームズ・ボールドウィン(James Boldwin)。彼にインスパイアされた本作は、近年のアートポップ路線でありながらも、ポリティカルでより人間の内面を炙り出すようなメッセージ性の強い作品に仕上がった。"読む音楽"と呼びたくなる示唆に富んだミシェル・ンデゲオチェロの最新作を紐解いていきたい。

  • 2024-09-05
  • 2024-09-05

この世界に温かいハグを。NYのSSWイングリッド・マイケルソン新作『For the Dreamers』

米国のシンガーソングライター、イングリッド・マイケルソン(Ingrid Michaelson)の2024年新譜『For the Dreamers』。オリジナルだけでなく、「夢はひそかに」の邦題で知られるディズニーの名曲(4)「A Dream Is a Wish Your Heart Makes」、(6)「What a Wonderful World」(この素晴らしき世界)といったカヴァーも丁寧に仕上げられており、ドラムレスの曲が多い構成でリラックスして聴ける作品となっている。

  • 2024-09-03
  • 2024-09-03

新世代のマルチ奏者モーガン・ゲリン、内なる孤独を才気迸るジャズに昇華した新譜

米国のマルチ奏者/作曲家モーガン・ゲリン(Morgan Guerin)がほぼすべての楽器を演奏し作り上げた新作『Tales of the Facade』は、エレクトリック・ジャズ、R&B、ソウル、ヒップホップといった多様な音楽性を内包する新世代のマルチ奏者の才能が詰め込まれたアーティスティックな作品だ。

  • 2024-08-24
  • 2024-08-24

甦るスピリチュアル・ジャズ! シカゴの至宝アイザイア・コリアー、全知全能への畏敬を表す壮絶な音

米国シカゴの若手サックス奏者/作曲家アイザイア・コリアー(Isaiah Collier)は、ジョン・コルトレーン(John Coltrane, 1926 - 1967)やファロア・サンダース(Pharoah Sanders, 1940 - 2022)といったレジェンドたちが現代に蘇ったような素晴らしい音楽を聴かせてくれる。彼が自身のバンド、ザ・チョーズン・フュー(The Chosen Few)とともに録音した2024年の新作『The Almighty』は、想像を絶するほどの凄みすら感じさせる怪作だ。

  • 2024-07-30
  • 2024-07-29

リード・リズムギターの妙技に痺れる!コリー・ウォン、メトロポール・オルケストとの共演新譜

リード・リズムギターのトップランナー、コリー・ウォン(Cory Wong)がオランダのオーケストラ、メトロポール・オルケスト(Metropole Orkest)との共同名義の新譜『Starship Syncopation』をリリースした。タイトルどおり、ご機嫌なシンコペーションに溢れた眩しいほどのファンクネスが次々と畳み掛けてくる快演の連続が最高に楽しい作品に仕上がっている。

  • 2024-07-23
  • 2024-07-15

世界最高峰ドラマー、マーク・ジュリアナがたった一人で作り上げた独創的な音楽の世界

米国を代表するドラマー、マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)の新作、その名も『MARK』は、彼の独創的な音楽観を堪能できる作品となった。今作で彼はドラムスやパーカッションだけでなくピアノやシンセ、マリンバやヴィブラフォン、エレクトロニックにスポークン・ワードといったあらゆる表現手段をすべて自ら手がけている。

  • 2024-07-14
  • 2024-07-14

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑩英国フィメールラッパーの登場と、クラシック「It’s a Shame」

ネイティブタンのフィメールラッパーとして真っ先に思い浮かべるのは、クイーン・ラティファ(Queen Latifah)だろう。そのクイーン・ラティファと楽曲「Lady First」で共演していたのがモニー・ラブ(Monie Love)である。今回はネイティブタン時代に残した2作のうち、代表作である90年の1stアルバム『Down to Earth』を取り上げていきたい。

  • 2024-07-09
  • 2024-07-08

色彩豊かで多幸感溢れる、NY発の現代ジャズ・オーケストラ。新進気鋭ジャズ作曲家の2ndアルバム

ニューヨーク州ロングアイランド出身の作編曲家クリストファー・ズアー(Christopher Zuar)が、ジャズ・オーケストラを率いて録音した新譜『Exuberance』。新進気鋭のジャズ作曲家の登場と讃えられた2016年作『Musings』以来となる待望の第二作目だ。深い思慮によって丁寧に練り上げられた楽曲群は調和のとれた20人規模のオーケストラによって演奏されるが、そこには小難しさはなく、どこか無防備で人懐っこい感覚すら覚えさせるような柔和な優しさが感じられる。

  • 2024-07-08
  • 2024-07-08

世界の子守唄を集めたアルバム「The World Sings Goodnight」

Love3先日の記事で子守唄の作曲を依頼した経験について紹介しているが、実は子守唄に関してはもう一つ出会いがあった。 それが、子供の誕生前にアメリカの知人が送ってくれたアルバム「The World Sings Goodnight」だ。 筆者の手元に届 […]

  • 2024-07-06
  • 2024-07-06

独自の“ワールド・ミュージック”を探求するAO Music、多文化共生を祝う新作『Otherness』

AO(エイオー)とは、古代ポリネシア語で“純粋な光”あるいは“すべての色”を指すらしい。セントルイス出身のリチャード・ギャナウェイ(Richard Gannaway)とジェイ・オリヴァー(Jay Oliver)を中心に2000年にデビューしたエイオー・ミュージック(AO Music)。独自の“ワールド・ミュージック”を探求し続けてきた彼らが、通算7枚目の新作『Otherness』をリリースした。