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アメリカ

  • 2020-04-24
  • 2020-04-24

アメリカで出会い、アメリカの音楽を愛し、ジャズで繋がった3人の温かな音楽

クロマチック・ハーモニカのグレグア・マレ(Gregoire Maret)、ピアノのロメイン・コリン(Romain Collin)、そしてギターのビル・フリゼール(Bill Frisell)の3人がアメリカの雄大な自然を愛情深く描く『Americana』。グレゴア・マレのハーモニカが奏でる叙情的な音は広大なアメリカの大地への望郷と憧憬の歌だ。

  • 2020-04-19
  • 2020-04-19

カート・ローゼンウィンケル、古いビバップを現代的アプローチで蘇らせた新譜『Angels Around』

カート・ローゼンウィンケル・トリオの最新アルバム『Angels Around』がリリースされた。メンバーはギターのカート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)の他、2016年からローゼンウィンケル・トリオに参加しているイタリア出身のベーシスト、ダリオ・デイダ(Dario Deidda)、そしてNYを拠点に活動するドラマーのグレゴリー・ハッチンソン(Gregory Hutchinson)。

  • 2020-04-05
  • 2021-12-19

ベナン出身の驚異のギタリスト率いるGilfema、原点に立ち返った12年ぶり新譜

西アフリカ・ベナン出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とハンガリー出身のドラマー、フェレンク・ネメス(Ferenc Nemeth)、そしてスウェーデン生まれのイタリア人ベーシストのマッシモ・ビオルカティ(Massimo Biolcati)のトリオ、ジルフェマ(Gilfema)。アフリカ音楽のエッセンスが色濃く反映された個性的なジャズがとても面白い。

  • 2020-03-29
  • 2020-03-29

ソウルフル&ジャジーな“女性たちの歌”。類稀な個性で際立つ新世代の歌姫キャンディス・スプリングス

ナッシュビル出身の女性シンガー/ピアニストのキャンディス・スプリングス(Kandace Springs)の2020年新譜『The Women Who Raised Me』は、そのタイトルが示すように彼女自身がこれまでに強く影響されてきた女性歌手たちの楽曲のカヴァー集だ。現代ジャズを代表する数多くの豪華ゲストも参加し、彼女の類稀な個性と相まって非常に完成度の高い作品に仕上がっている。

  • 2020-03-28
  • 2020-03-28

NYで“イスラエル・ジャズ”をつくった男、オメル・アヴィタル新譜

現在のイスラエルジャズ・ブームの先駆者、オメル・アヴィタル(Omer Avital)の新譜『Qantar: New York Paradox』がリリースされた。今作は2018年にアルバム『Qantar』でお披露目されたレギュラーグループ、カンター(Qantar)での第二弾となっており、前作から引き続きNYで活躍する若手イスラエル人ジャズ奏者たちを従え熱を帯びた即興演奏を繰り広げる。

  • 2020-03-20
  • 2023-02-17

カッサ・オーバーオールに覗き見るJAZZの未来

カッサ・オーバーオール(Kassa Overall)の新譜『I Think I'm Good』はかつてなく強烈な印象を残すアルバムだった。この音楽はいったい何なのだろう。ジャズもヒップホップの文化も、カッサ・オーバーオールというシアトル生まれのドラマー/作曲家の元ではまったく等価だ。

  • 2020-03-17
  • 2020-03-17

銃犯罪により命を落とした兄弟へ。現代屈指のドラマーは静かに叫ぶ

シカゴのジャズドラマー、ジェレミー・カニングハム(Jeremy Cunningham)は2008年に自宅に押し入った二人組の強盗が発砲したライフル銃により、最愛の兄弟を失った。2020年のソロデビュー作『The Weather Up There』は、そんな彼自身の個人的な想いを、銃が支配する米国社会に向けて音楽に託して吐露した作品だ。

  • 2020-02-24
  • 2023-07-01

次代を担うトランペッター Marquis Hill、名作『Love Tape』のフォローアップ作をリリース

2019年の前作『Love Tape』が高く評価されたシカゴ出身、LAを拠点に活動するトランペット/フリューゲルホルン奏者、マーキス・ヒルがそのフォローアップ作品『Love Tape: With Voices』をリリースした。ベースにユニウス・ポール、ドラムスにマーカス・ギルモアという強力なリズムセクションはそのままに、マーキス・ヒルのスピリチュアルな楽曲群に生きた歌という新たな息吹が与えられた。

  • 2020-02-22
  • 2020-11-06

ギター・レジェンド、パット・メセニー魂の叫び。6年ぶり新作『From This Place』

盟友ライル・メイズの訃報が伝えられたのはほんの数日前だった。世界中がこの享年66の名キーボード奏者の死を悼む中で、パット・メセニーの実に6年ぶりの新作『From This Place』がリリースされた。多くのジャズファン/ギターファンが待ちわびたレジェンドの新作ということは勿論、ライル・メイズの突然の悲報も相まって早くも今年最も注目されたジャズアルバムになることは間違いなさそうだ。

  • 2020-02-06
  • 2020-02-07

“現代ジャズギターの皇帝”カート・ローゼンウィンケル、完全即興バンド Bandit 65 集大成

アルバムを出せば否応なしに注目を浴びる、現代ギターの“皇帝”カート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)の新譜『Searching The Continuum』は、エレクトロニカ系のギタリスト、ティム・モッツァー(Tim Motzer)とドラマーのジンタス・ジャヌソキス(Gintas Janusonis)との3人編成のバンド、Kurt Rosenwinkel Bandit 65 名義での作品で、世界中を完全即興演奏でツアーした彼らのパフォーマンスの最高の記録でもある。

  • 2020-02-03
  • 2020-02-03

ガットギターとトロンボーン、そして声。親密な男女デュオの優しく心温まる音楽

ナタリー・クレスマンとイアン・ファキーニのデュオ作。リラックスした雰囲気のもと、優しいガットギターとあたたかなトロンボーンの音、そして二人の声が有機的に絡み合う。温かな音楽と時間の流れに、そのまま身を預けてしまいたくなるようなとても素敵な音。

  • 2020-01-20
  • 2020-10-04

“スーパーギタートリオ”存命の2人、相次いで新譜をリリース

かつてギター少年たちに人生観を揺るがすほどの衝撃を与えたジョン・マクラフリン、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアによる「スーパーギタートリオ」。パコは亡くなってしまったが、2020年のはじめ、ジョン・マクラフリンとアル・ディメオラの新譜が相次いでリリースされる。