- 2023-07-16
- 2023-07-22
音楽文化をつくった偉大な7弦ギタリストたちに捧ぐ9つの讃歌。ギリャルメ・ラマスの多幸ショーロ
ブラジルの7弦ギター奏者/作曲家ギリャルメ・ラマス(Guilherme Lamas)の『Bem acompanhado』(2022年)は、7弦ギター(Violão de sete cordas)をブラジルの大衆音楽にとって重要な楽器に引き上げた偉大なギタリストたちに敬意を込めて作られたハイレベルなオリジナル・ショーロ曲集だ。
ブラジルの7弦ギター奏者/作曲家ギリャルメ・ラマス(Guilherme Lamas)の『Bem acompanhado』(2022年)は、7弦ギター(Violão de sete cordas)をブラジルの大衆音楽にとって重要な楽器に引き上げた偉大なギタリストたちに敬意を込めて作られたハイレベルなオリジナル・ショーロ曲集だ。
イスラエルはかねてより、ブラジル音楽の受容が盛んな国だった。90年代、少年時代をテルアビブで過ごしたタミル・チェン(Tamir Chen)とムーシュ・ラハヴ(Moosh Lahav)は街で流れるサンバやボサノヴァなどのブラジル音楽に魅了され心酔した。その後ベルリンに拠点を移した二人が、ブラジル出身の二人のアーティストと出会い生まれたのがこのMoriah Plaza。彼らのデビュー作には踊るための音楽が詰まっている。
1969年ブラジル・バイーア州サルヴァドール生まれ、4^0年以上のキャリアを持ちシンガー/パーカッショニスト/ギタリスト/作曲家として知られるナニー・アシス(Nanny Assis)が、自身の本名を冠したアルバム『Rovanio』をリリースした。自身のルーツである“ブラジル音楽”をベースに、長年第一線で活躍を続ける国際的なミュージシャンが多数集結した要注目の作品となっている。
ブラジルで最も偉大な作曲家/ヴォーカリストであるミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)のキャリア50年および生誕70年を記念して、2013年から2016年にかけてミルトンの膨大な作品を演劇の観点から捉え直したミュージカル『Nada Será Como Antes』が上演された。音楽の編曲はデリア・フィシェール(Delia Fischer)、サントラのアルバムにはミルトンの代表曲28曲が収録されている。
ブラジル出身、現在は米国ロサンゼルス在住のギタリスト/マルチ奏者/作曲家ペドロ・マルチンス(Pedro Martins)がまたもや、その驚くべき才能を見せつけた!ソロ名義としては『Vox』(2019年)以来の新作となる『RáDIO MISTéRIO』は、ほとんどの曲でペドロ自身がギターのみならずキーボード、ベース、ドラムス、パーカッションなど全てのパートを担当。その上で数曲で驚くべきゲストを迎え、傑作と称えられた前作を凌ぐモンスター・アルバムを生み出した。
2006年にサンパウロで結成された大所帯バンド、トゥルピ・シャ・ヂ・ボルド(Trupe Chá de Boldo)による6枚目のアルバム『Rua Rio』。同バンドの特長である雑多なジャンルが混ざり合ったブラジリアン・ロックはエネルギーに溢れており、表情豊かで何よりも愉しく、同時に控えめな複雑さも含んでおり良い意味でカオティックだ。
ブラジル・パラー州都ベレン出身のシンガーソングライター、ギリェルミ・コウチーニョ(Guilherme Coutinho, 1942 - 1983)が1978年に残していた幻の作品『Guilherme Coutinho e O Grupo Stalo』が2023年になって復刻、初CD化された。ディスクユニオンのWebページでも絶賛されているが、これが聴いてみてびっくり、驚くほど最高にかっこいいブラジリアン・サイケファンク超名盤だった。
フランス出身でブラジルの音楽にも造詣が深いドラマー、フランソワ・モラン(François Morin)の2022年新作『Particules』は、フランスとブラジルを代表する音楽家たちを迎え、全編に豊かな感受性を湛えた素晴らしい作品だ。
カリフォルニア州出身のトロンボーン奏者/歌手のナタリー・クレスマン(Natalie Cressman)と、ブラジル生まれのギタリスト/歌手イアン・ファキーニ(Ian Faquini)のデュオによる第二弾アルバム『Auburn Whisper』。絶賛された前作『Setting Rays of Summer』から3年。深い音楽的パートナーシップを経て夫婦となった二人による今作は、より温かみを増した極上の音に満ちている。
ブラジル・サンパウロに生まれ、15年以上スペインに住んでいるシンガーソングライター、ペドロ・ホーザ(Pedro Rosa)がその長い音楽の道のりを披露するデビュー作『Midnight Alvorada』をリリースした。デビュー作とは思えない圧倒的な完成度で、詩的かつ文化的なブラジル音楽の素晴らしさを凝縮した作品に仕上がっている。
2017年に「Trem-Bala」が大ヒットし一躍スターとなったブラジルのSSW、アナ・ヴィレラ(Ana Vilela)が4年ぶりとなる3rdアルバム『Melhor Que Ontem』をリリースした。ブラジル中を虜にした柔らかく繊細な声はそのままに、今作はブラス隊もフィーチュアし従来よりも幾分ファンク寄りのバンドサウンドを展開。類稀なソングライティングが光る傑作に仕上がっている。
世界的にも稀な超絶技巧を持ちながら、それに浴せず高度な芸術性や音楽性を兼ね備えたブラジルのベーシスト/作曲家ミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)の新作 『Um Novo Tom』が登場した。多彩なゲストが参加し、すべての曲がミシェルのオリジナルで演奏時間もすべて5分以上、さらに8分以上の曲も6曲あるなど量も質も充実した一枚となっている。
近年クラシック絡みのプロジェクトが多くなっていたブラジルを代表するピアニストのアンドレ・メマーリ(André Mehmari)が、久々にジャズアルバムをリリースした。タイトルは『Choros e Pianos』。その名の通りブラジルのショーロに影響を受けたオリジナル曲集で、基本的にピアノトリオを軸とした編成の作品となっている。
クラウヂオ・ジョルジ(Cláudio Jorge)とギンガ(Guinga)。ブラジル音楽界における二人の個性的な実力者によるデュオ・アルバム『Farinha do Mesmo Saco』が登場した。ともにリオデジャネイロ出身、年齢もほぼ同じ二人は50年ほど前、ジョアン・ノゲイラのアンサンブルで知り合ったが、その共演はごく短いもので、以来二人が切望していた再会と共演がついに叶った形の作品だ。