クラプトン、ローゼンウィンケル、サンダーキャットなど参加!天才ペドロ・マルチンス新譜が圧巻

Pedro Martins - RáDIO MISTéRIO

マルチ奏者ペドロ・マルチンスの真髄に触れる『RáDIO MISTéRIO』

ブラジル出身、現在は米国ロサンゼルス在住のギタリスト/マルチ奏者/作曲家ペドロ・マルチンス(Pedro Martins)がまたもや、その驚くべき才能を見せつけた!
ソロ名義としては『Vox』(2019年)以来の新作となる『RáDIO MISTéRIO』は、ほとんどの曲でペドロ自身がギターのみならずキーボード、ベース、ドラムス、パーカッションなど全てのパートを担当。その上で数曲で驚くべきゲストを迎え、傑作と称えられた前作を凌ぐモンスター・アルバムを生み出した。

本作で、ペドロ・マルチンスは自身が幼少期に音楽に触れたときに感じた新鮮な感動を具現化しようとしている。「感情は、心が認識したり概念化できるものよりもはるかに複雑だ。僕はその無邪気で直感的な音楽の概念に戻ろうとした」と語っている通り、今作の楽曲群は複雑ながらどこか無邪気で、言語化が難しい純粋な音楽の感動、鼓膜の振動の喜びに満ちている。ギターの演奏はやはり魔術的でサイケデリックで、ドリーミーなヴォーカルともマッチする。儚げながら、どういうわけか圧倒的に芯が確立された凄みもある。

前述の通り多くの楽曲はベッドルーム・ポップよろしくペドロ・マルチンスがたった一人で作曲から全ての楽器の演奏、ヴォーカルまでこなして作り上げたものだが、数曲で素晴らしいゲストも参加している。(3)「Isn’t It Strange」には現代ジャズ最高のベーシストの一人に数えられるサンダーキャット(Thundercat)と、2022年に大ブレイクを果たしたDomi & JD Beckのドラマー、JD Beckが参加。
(5)「Liberdade」ではジャズ・フュージョンの伝説的ドラマー、オマー・ハキム(Omar Hakim)が絶妙にシャッフルした魅力的なリズムを披露。

(10)「Kaya Noite」にはCaipi Bandからの付き合いの現代最高峰ギタリストであるカート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)がシンセソロ(ギターではなく!)で参戦。そしてジェネヴィーヴ・アルタディ(Genevieve Artadi)が共同プロデューサーを務めた(12)「Não Leve A Mal」にはレジェンド、エリック・クラプトン(Eric Clapton)がもちろんギターで参加ときている。

(9)「Polos」

本作はポストロック、オルタナティヴに限りなく近いジャズか。サウンドは非常に挑戦的だが、実は個人的で内向的な音楽と言えるかもしれない。いずれにしても、ペドロ・マルチンスという今最も個性的かつ優れた音楽を生み出す稀代のクリエイターの真髄に触れるエポック・メイキングな作品であることは間違いない。

(2)「Juvenew」のライヴ演奏

本作は前作『Vox』に続き、カート・ローゼンウィンケルが創立したレーベル、Heartcore Records よりリリースされている。

Pedro Martins プロフィール

ペドロ・マルチンスは1993年生まれ。6歳から独学でギターを学び、ショーロやロックを演奏。ギターだけでなく他の楽器にも強い興味を持ち次々と習得していった。
2015年にモントルー・ジャズ・フェスティバルのギターコンテストで優勝。その後、カート・ローゼンウィンケルのバンド、カイピ(Caipi)に参加し世界中でツアーを行い、国際的に知られる新世代の音楽家となった。

これまでにトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)やアミルトン・ヂ・オランダ(Hamilton De Holanda)、ガブリエル・グロッシ(Gabriel Grossi)、ミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)、アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)といったブラジルを代表する音楽家のみならず、ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)、アル・ジャロウ(Al Jarreau)、マーク・ターナー(Mark Turner)、スコット・キンゼイ(Scott Kinsey)といった世代を問わない最高峰のミュージシャンと共演を重ねてきている。

マルチプレイヤーとしての才能を爆発させた2019年作『Vox』は、多くの批評家によって2019年ベスト上位として絶賛された。

Pedro Martins – drums, percussion, bass, guitars, cavaquinho, piano, vocals, keyboards, synthesizers, beat/fxs harumonium Bohn
Thundercat – vocals, bass, 808 perc (3)
JD Beck – drums (3)
Omar Hakim – drums (5)
Chris fishman – piano, keyboards, Rhodes (8, 9, 14)
Daryl Johns – bass (9)
Kurt Rosenwinkel – synthesizer solo (10)
Eric Clapton – guitar (12)

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