- 2022-02-08
- 2022-02-08
途轍もない表現力のピアノ弾き語り。ブラジルの70歳歌手シダ・モレイラの凄み
一度聴いたら忘れられない、圧倒的な表現力を誇るブラジルの歌手/ピアニストのシダ・モレイラ(Cida Moreira)。1951年生まれで、1977年からミュージカルや演劇で女優としてのキャリアを開始し、80年代からはMPBのカヴァーを中心に音楽活動も行なってきた実力派だ。
一度聴いたら忘れられない、圧倒的な表現力を誇るブラジルの歌手/ピアニストのシダ・モレイラ(Cida Moreira)。1951年生まれで、1977年からミュージカルや演劇で女優としてのキャリアを開始し、80年代からはMPBのカヴァーを中心に音楽活動も行なってきた実力派だ。
ブラジル・ミナスのシンガーソングライター、アルトゥール・アラウージョ(Artur Araújo)のデビューアルバム『Morada dos Ventos』がリリースされた。ミナスの同世代の音楽家たちだけでなく、巨匠トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)も1曲でゲスト参加し、MPBを代表するSSWネルソン・アンジェロ(Nelson Ângelo)も賛辞を寄せる2022年のブラジル音楽の要注目作だ。
ブラジル・ミナスジェライス州のSSW、ペドロ・サントス(Pedro Santos)のソロデビューアルバム『Feliz Cidade』は、常にハイクオリティな音楽家を輩出しつづける彼の地の新たなタレントの登場を華々しく祝福する必聴盤だ。
フランス出身、ブラジル育ちのベーシスト/作曲家ギー・デュヴィノー(Gui Duvignau)の新譜 『Baden』はその名の通り自身が強く影響されたバーデン・パウエルへのオマージュだ。(1)「Canto de Ossanha(オサーニャの歌)」、(8)「O Astronauta(宇宙飛行士)」、(10)「Berimbau(ビリンバウ)」などなどバーデンが遺したアフロブラジルの魂と言っても過言ではない名曲の数々を取り上げている。
アンドレ・マルケス(André Marques)は、今ブラジルでもっとも勢いのあるピアニストだろう。2021年5月にフォホーをテーマにしたソロ作品『Forró de Piano』をリリースしたばかりだが、今度はショーロにフォーカスしたピアノトリオのアルバム『Choro Universal』(2017年)がサブスク解禁され、2021年12月にリリースされた。
新型コロナ禍で亡くなったセルジオ・ヒカルド。偉大なピアニスト/SSWであり、映画監督や俳優としても活躍した彼の功績は計り知れないが、没後1周年が経過した2021年、彼の娘であるマリーナ・ルトフィと、息子であるジョアン・グルジェルがそれぞれ父親の文化的遺産を受け継いだ素晴らしい音楽作品を完成させた。
ブラジル・ミナスジェライスの歌手マイラ・マンガ(Maíra Manga)が待望のソロデビューを果たした。アルバム『Lá』は全曲がミナスを代表するSSWセルジオ・サントス(Sergio Santos)の新曲。詩的で魔法のような楽曲と演奏、そしてマイラ・マンガの歌声のすべてが調和した深く美しい作品だ。
ビアンカ・ジスモンチとのデュオ“Gisbranco”の活動などで知られるピアニスト/歌手のクラウヂア・カステロ・ブランコ(Claudia Castelo Branco)は、パンデミックによるロックダウンの期間を利用して自宅のピアノで初めてのソロ作『Cantada Carioca』を完成させた。
ブラジルのバンドリンの名手アミルトン・ヂ・オランダ(Hamilton de Holanda)の新譜 『Maxixe Samba Groove』は、後述する深い経緯のあるバンドリンで美しく楽しく、そしてほんの少しのサウダーヂが混ざり合った素敵なアルバムに仕上がっている。
ギタリストのアルトゥール・ネストロフスキ(Arthur Nestrovski)と、歌手のリヴィア・ネストロフスキ(Lívia Nestrovski)の父娘デュオの『Sarabanda』は、大袈裟に言ってしまえば時空を超えた音楽の贈り物のような作品だ。
様々なバンドで活躍するブラジルの気鋭ジャズ・トロンボーン奏者/作編曲家ハファエル・ホーシャ(Rafael Rocha)の新譜『Rafael Rocha』は2021年の作品で聴き逃し厳禁の一枚だ。同じく前衛的なトロンボーンで人気のアントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)に比肩するほど聴き応えたっぷり。
イスラエル・テルアビブで活動を続けるベテラン・ピアニスト、アリ・エレフ(Ari Erev)。2021年の新譜『Close to Home』はピアノトリオを軸に、“コーエン三兄弟”の長兄ユヴァル・コーエン(Yuval Cohen)やNYを拠点に活躍するフルート奏者ハダー・ノイバーグ(Hadar Noiberg)を迎えた温かな手触りの素敵なジャズだ。
ブラジル・ミナスジェライスのシンガーソングライター、セーザル・ラセルダ(César Lacerda)の新譜『Nações, Homens ou Leões』は冒頭(1)「O Sol Que Tudo Sente」のサウンドを聴く限りでは現代ミナス音楽の潮流に乗る一見キャッチーなMPBだが、その裏には彼の社会や環境問題に対する深い思慮があらわれた非常に繊細な作品だ。
ブラジルのシンガーソングライター、アウグスト・テイシェイラ(Augusto Teixeira)の新譜『Um Mundo em Nós』。総勢30名以上が参加しており、特にメインヴォーカリストとしてアウグスト・テイシェイラ以外に17名がクレジットされており、ラスト(13)「Um Mundo em Nós」ではそれらの歌手が交互にパートを受け持ち歌い継ぐ。