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ヨーロッパ

  • 2021-02-11
  • 2021-05-20

UKジャズシーン発の新たな才能、ダニー・キーンのデビュー作

イギリス・ロンドンで活躍する鍵盤/チェロ奏者/作曲家のダニー・キーン(Danny Keane)のデビュー作『Roamin'』は相当に中毒性のある傑作だ。様々なジャンルの要素を取り入れたバラエティ豊かな音楽性、時代の最先端を行く洗練されたサウンドのセンス、それでいて一枚のアルバムとしてのまとまりの良さや完成度、どれをとっても素晴らしい。

  • 2021-02-07
  • 2021-10-01

フィンランドの伝説的ピアノトリオ、Trio Töykeät の名盤『Kudos』

キャッチーでポップな音楽性、音楽家から尊敬される超絶技巧、そしてユーモアまで兼ね備えた稀有なピアノトリオ、トリオ・トウケアット(Trio Töykeät)。1988年に結成され2008年に解散するまで10枚ほどのアルバムを残しているが、それら諸作の中でも2000年リリースの『Kudos』はジャズ史に残るべき大名盤だと思っている。

  • 2021-02-07
  • 2022-07-18

多様性を秘めた注目のUKロック「Black Country, New Road」待望のデビュー作が登場

英ロンドンの注目のバンド、ブラック・カントリー・ニュー・ロードの待望のデビューアルバム『For the First Time』がリリースされた。UKロックの伝統芸ともいえるギターサウンドがあるかと思えば、次には異国情緒溢れるヴァイオリンにジャズサックスが絡むそのサウンドは、現代のバンドらしい多様なバックグラウンドを感じさせる。

  • 2021-02-01
  • 2021-01-31

欧州ジャズ巨匠二人が奏でるビル・エヴァンス・トリビュート

イタリアのピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)とデンマークのベース奏者トーマス・フォネスベック(Thomas Fonnesbaek)のデュオによる2021年新譜『The Real You』は、彼らが敬愛する偉大なジャズピアニスト、ビル・エヴァンス(Bill Evans)へのトリビュート作品だ。

  • 2021-01-28
  • 2021-01-31

現代ジャズの中心を担う凄腕ドラマー、アーサー・ナーテク 初のリーダー作

ティグラン・ハマシアンやシャイ・マエストロ、エリック・トラファズといった現代ジャズのトップアーティストのバンドに参加するスイス出身のドラマー、アーサー・ナーテク(Arthur Hnatek)の初リーダー作『Static』がリリースされた。サックス、ベース、ドラムスという編成で、適度なエフェクトで空間に広がりを持たせつつ即興主体で演奏している。

  • 2021-01-24
  • 2021-01-24

狂乱怒濤の声と打楽器。南仏文化を現代に伝える6人組 San Salvador

フランスの男女6人組ヴォーカル・グループ、サン・サルヴァドール(San Salvador)のデビュー作『La Grande Folie』は、幾重にも重なるヴォーカルと、メンバーそれぞれが手に持つ打楽器のアンサンブルが斬新なとても個性的な作品だ。全ての曲はフランス南部の言語、オック語(オクシタン語)で歌われている。

  • 2021-01-10
  • 2021-01-10

フランス現代JAZZシーン、若手最注目バンド「Uptake」

フランス・パリを拠点に活動する若手4人組バンド、アップテイク(Uptake)の2020年作『Out of the Blue』がなかなかに凄い。凄いのに情報がほとんどなく調べるのに苦労したが、せめて備忘録としてはここに残しておきたい。バンドとしてか個人としてかは分からないが、きっとこれから大きく飛躍するはずの個性がここにはある。

  • 2020-12-27
  • 2022-01-15

スウェーデンの女性トロンボーン奏者カリン・ハマー、北欧的雰囲気の新譜

スウェーデンのトロンボーン奏者/作曲家、カリン・ハマー(Karin Hammar)の2020年新譜『Strings Attached』は、自身のカルテットを基本編成としつつ、数曲でゲストにクロマチック・ハーモニカ奏者のオリヴィエ・ケル・オゥリオ(Olivier Ker Ourio)と弦楽四重奏が参加。クラシカルな雰囲気が漂う落ち着いた良盤だ。

  • 2020-12-21
  • 2020-12-20

ピアノ、ウード、トランペットによる静かで典雅な地中海音楽

ギリシャのピアニスト/作曲家、タニア・ジャンノウリがトランペット奏者アンドレアス・ポリツォゴプロスとウード奏者キリアコス・タパキスという変則ピアノトリオで制作した2020年作『In Fading Light』は、ジャズとクラシックの境界線に静かに香る地中海の空気のような感覚をもった作品だ。