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フィンランド

  • 2024-06-01
  • 2024-06-01

北欧の天才イーロ・ランタラ、新生ピアノトリオ HEL Trio 始動!最高のジャズがここにある。

独創的なユーモアと超絶技巧でピアノトリオの世界に輝かしい足跡を残したトリオ・トウケアット(Trio Töykeät)が2008年に解散して以来、イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)は一般的なピアノトリオのフォーマットをずっと避けてきた。2011年にACTからソロデビュー作『Lost Heroes』からは挑戦の連続だ。ソロ、デュオ、チェロとヴァイオリンとのトリオ、ヒューマンビートボックスとギターとのトリオ、オーケストラとの共演などなど。リリースのたびに手を変え品を変え繰り出されてきた彼の作品、その目的は観客を楽しませること、そして自らも楽しむことだったように思う。

  • 2023-09-21
  • 2023-09-21

フィンランド・ジャズの進化の最先端。アキ・リッサネンの新トリオが描く現実と超現実の狭間

ジャケット絵に驚いて聴かずにスルーしてしまうのはあまりに勿体ない。これはフィンランドの現代ジャズシーンを代表するピアニスト、アキ・リッサネン(Aki Rissanen)の2023年新譜『Hyperreal』。同郷トランペット奏者ヴェルネリ・ポーヨラ(Verneri Pohjola)と、トルコ出身ドラマーのロバート・メメット・イキズ(Robert Mehmet Ikiz)を迎えた今作で、知的で情熱的なサウンドスケープを繰り広げる。

  • 2023-08-06
  • 2023-08-05

黄昏時の魔法のような音楽。フィンランドの“電気羊飼い”が示す伝統と革新の狭間

“電気羊飼い”を意味するグループ名を持つフィンランドの3人組ユニット、セーコパイメン(Sähköpaimen)の2ndアルバム『Hämärä』は非常に興味深い音楽作品だ。アルバムタイトル「Hämärä」とは“黄昏”の意味で、昼と夜の曖昧な境界線を彼らの伝統と革新の両方に足を踏み入れた音楽性に喩えている。

  • 2023-06-01
  • 2023-05-29

フィンランドの奇才イーロ・ランタラ、ベルリン・フィルとの共演でヴェネツィアの音楽と芸術を描く

ジャズとクラシックに跨って活躍し、他の追随を許さない圧倒的な超絶技巧とユーモアのセンスで知られるフィンランドの奇才ピアニスト/作曲家イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)。ソロピアノ作『Potsdam』から1年ぶりのリリースとなる2023年新譜『Veneziana』は、多くの芸術家たちが憧憬した水の都ヴェネツィアをテーマに、かの地に生きた作曲家たちへの敬意を表し新たに書かれた楽曲群を、ベルリン・フィルハーモニーの名手たちを従えて演奏した実況録音盤だ。

  • 2023-03-17
  • 2024-08-01

北欧随一のエモーショナルなピアノトリオ、Emil Brandqvist Trio 新譜『Layers of Life』

今もっとも“北欧的”で、底知れぬ叙情を感じさせてくれる高い音楽性を誇るピアノトリオといったら、彼らの右に出るものはほかになかなか居ないだろう。スウェーデン出身のドラマー、エミール・ブランドクヴィスト(Emil Brandqvist)が率いるEmil Brandqvist Trio。2013年に弦楽四重奏も加えたファースト・アルバム『Breathe Out』をリリースし、徐々にヨーロッパでの地位を築き上げていった彼らは、2023年の通算6枚目のアルバム『Layers of Life』でもその音楽に宿る見えない力を失わない。

  • 2022-03-27
  • 2022-03-25

全身全霊でピアノに向かう、イーロ・ランタラのソロ・ライヴ『Potsdam』

フィンランドを代表するジャズピアニスト/作曲家のイーロ・ランタラ(Iiro Rantala)『Potsdam』。本作は2021年11月末にドイツ・ポツダムで行われたソロコンサートの実況録音盤である。オリジナル6曲に加え、ジョン・レノンの(6)「Woman」、レナード・バーンスタインの(8)「Candide Overture」、(9)「Somewhere」のカヴァーも収録。彼らしい個性的な演奏をたっぷりと聴かせてくれる。

  • 2021-11-26
  • 2023-03-12

中華と北欧の文化をつなぐチェコ出身SSW、バルボラ・シュウの素晴らしいデビュー作

チェコ共和国に生まれ、台湾とフィンランドで生活するバルボラ・シュウ(Barbora Xu, 中国名:許寶靈)は中国の古筝(グーチェン, gu zheng)とフィンランドのカンテレというともにツィター属の撥弦楽器を操る珍しいシンガーソングライターだ。デビューアルバムとなった『Olin Ennen』では、中国とフィンランドという約6,000kmも離れた地同士の文化の驚くべき共通項を、それぞれの地域で古くから用いられている同属の楽器を通して静かに描き出す。

  • 2021-02-07
  • 2021-10-01

フィンランドの伝説的ピアノトリオ、Trio Töykeät の名盤『Kudos』

キャッチーでポップな音楽性、音楽家から尊敬される超絶技巧、そしてユーモアまで兼ね備えた稀有なピアノトリオ、トリオ・トウケアット(Trio Töykeät)。1988年に結成され2008年に解散するまで10枚ほどのアルバムを残しているが、それら諸作の中でも2000年リリースの『Kudos』はジャズ史に残るべき大名盤だと思っている。

  • 2020-06-16
  • 2024-08-01

ドラマー率いる北欧ピアノトリオ、孤高なる深淵に到達した新譜『Entering the Woods』

スウェーデンのドラマー/作曲家が率いる人気ジャズトリオ、エミール・ブランドクヴィスト・トリオ(Emil Brandqvist Trio)の2020年最新作『Entering the Woods』。通算5作目となる今作はこれまでもその叙情的な表現力で人気を博してきたトリオが、より孤高なる深淵に到達した傑作だ。