TAG

ギター

  • 2022-10-02
  • 2022-10-02

グリオにルーツを持つ初の女性コラ奏者ソナ・ジョバルテ、11年ぶり新作は音楽の深淵を感じさせる傑作

西アフリカ、セネガルに囲まれたアフリカ大陸最小の国ガンビア共和国にルーツを持つコラ奏者/SSWのソナ・ジョバルテ(Sona Jobarteh)が、自身名義のファーストアルバムである前作『Fasiya』(2011年)以来となる待望の新譜 『Badinyaa Kumoo』をリリースした。初の女性コラ奏者であり、伝統的なグリオの文化を伝え続けるソナ・ジョバルテにしか為し得ない、彼女の“レジェンド”の評価を確立する傑作と言っても過言ではない。

  • 2022-09-27
  • 2022-09-26

インドネシアの4組の人気アーティストが集結!超ハイセンスな『Bermain Rintik Di Musim Hujan』

インドネシアの4組の人気ミュージシャン──2009年結成の4人組ハイファイ(HIVI!)、ギタリストのジェラルド・シタモラン(Gerald Situmorang)、女性SSWイフィー・アリッサ(Ify Alyssa)、そしてジャズピアニストのスリ・ハヌラガ(Sri Hanuraga)による豪華コラボレーションが実現したアルバム『Bermain Rintik Di Musim Hujan』。

  • 2022-09-18
  • 2022-09-18

現代ジャズギターの“最高”を聴こう。ジュリアン・ラージの最新作はあの鬼才も参加

ピックを持つ指先から6本の弦が張られたエレクトリック・ギター本体、弦の振動を拾うピックアップからケーブルで繋がれたエフェクター、アンプまで。それらすべてが精神や肉体と同化してしまった正真正銘のギタリスト。現代最高峰ジャズ・ギタリストと称されるジュリアン・ラージ(Julian Lage)の新譜『View With A Room』を聴くと、彼こそがギターそのものなのではないかとさえ錯覚してしまうほど。

  • 2022-09-13
  • 2022-09-12

音楽で繋がるブラジルとデンマーク。国境を越えるブラジリアン・ジャズの優雅な調べ

デンマーク出身のベーシスト、モーテン・アンカーフェルト(Morten Ankarfeldt)とブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves) 、そして同じくブラジルのギタリスト、カイオ・マルシオ・サントス(Caio Marcio Santos)。伝統に即しつつも常に先進的な音楽を追求してきた彼ら3人の共同名義のアルバム『Cadência Verde e Amarela』が登場した。

  • 2022-09-07
  • 2022-09-06

クロアチア出身リディア・ドクゾヴィッチ、質素で温かなスラヴの伝統歌を歌う

これまでAfion、Zykopops、Anfi Trionといったバンドで歌ってきたクロアチア出身の歌手リディア・ドクゾヴィッチ(Lidija Dokuzovic)が、ギター、ダブルベースとの自身のトリオで 録音したアルバム『I've Heard』は、南スラヴの伝統的な音楽に焦点を当てた繊細で郷愁感のある美しい作品だ。

  • 2022-09-04
  • 2022-09-04

イスラエルの古典音楽にフォーカスしたジャズ・フュージョン。MOAVのデビュー作

『Moav』は古いヘブライの歌をカヴァーし現代的なアレンジと演奏で聴かせるイスラエルの4人組バンド、MOAVのデビューシングル。3曲のみの収録だが、イスラエルの伝統に寄ったテクニカルなジャズ/フュージョンのサウンドが非常に魅力的だ。バンドのリーダーはリモン音楽学校やテルマ・イエリン芸術学校などで講師を務めるエリ・ベナコット(Eli Benacot)。

  • 2022-09-01
  • 2022-08-31

フラメンコギターとフレットレスギターによる異文化の響宴。アンダルシアとアナトリアの幸せな邂逅

スペインのフラメンコ・ギタリスト、リカルド・モレノ(Rycardo Moreno)とトルコのフレットレス・バリトンギター奏者ジェンク・エルドアン(Cenk Erdoğan)の初のデュオ作『Connected Disconnection』。タイトル「接続された分断」は互いに言葉の通じない二人が音楽によって心を通じ合わせる様を表現する。

  • 2022-08-26
  • 2023-08-21

アサド兄弟の妹バジ・アサド、圧巻のパフォーマンスで魅せるアフロ・ブラジリアン傑作『Ilha』

ブラジルのSSW/ギタリストのバジ・アサド(Badi Assad)の2022年『Ilha』がリリースされた。カンドンブレなどのアフロ・ブラジル文化に大きな影響を受けたサウンドでスピリチュアルな問いを投げかける今作は、彼女のポップ・アーティストやシンガーソングライターとしての魅力にあらためて気付かされる内容だ。

  • 2022-08-20
  • 2022-08-20

日本が誇る次世代アコーディオン奏者・中山うりのタイムレスな名盤・デビュー作2007年『DoReMiFa』

音楽はカルチャーであり、エンターテインメントである。そうである以上、流行や時代性が反映されるのは必然であるともいえる。一方、音楽は芸術でもある。ベートーベンやバッハ、シューベルトといったクラシック音楽はそれこそ何百年という単位で人々に愛され続けており、素晴らしい芸術はタイムレスに生き続ける。今なお数多くの作品を残し続ける中山うりの作品の中でもデビュー作を今回取り上げた理由。それこそまさに時代に流されず、色褪せることのない普遍的な「音」が記録された盤。それが今回紹介する中山うりのデビュー作『DoReMiFa』なのである。

  • 2022-08-13
  • 2022-08-13

MPBを代表するSSWジョイス、新譜『ブラジルの歌』で表現する正真正銘のボッサ・ノーヴァ

ブラジルを代表するSSW、ジョイス・モレーノ(Joyce Moreno)が2022年新作『Brasileiras Canções』をリリースした。1948年生まれ、74歳。その年齢を微塵も感じさせない若々しい音楽は、彼女こそが今でも“ボッサ・ノーヴァ = 新しい潮流”そのものだと断言できる素晴らしい内容。聴き心地はどこまでも軽やかで爽やかだが、やっていることはとんでもなく複雑だ。

  • 2022-08-12
  • 2022-08-15

【インタビュー】KENS 次世代イスラエルジャズを牽引する、岐阜出身ギタリスト率いる超絶トリオ

イスラエルの若手最注目ギタートリオ、ケンズ(KENS)のデビューアルバム『Contact 123』がリリースされた。随所に工夫が凝らされた複雑ながらキャッチーなオリジナルの楽曲群について、多彩なゲストとの関わり、そしてイスラエルから次々に新しい音楽の才能が現れてくる理由など、岐阜出身のギタリスト/作曲家リバーモア海にインタビューを伺いながら紹介。

  • 2022-08-11
  • 2022-08-10

ポップ感覚も素晴らしい女性4人組フラメンコ・ミクスチャー、Las Migas 2022年新譜『Libres』

シルビア・ペレス・クルスが在籍していたことでも知られるスペイン・バルセロナの女性4人組バンド、ラス・ミガス(Las Migas)の2022年新譜『Libres』。フラメンコを軸に豊かな曲種、かつポップスとして楽しめる親しみやすさのある全10曲は「海、陸、空気、火の匂い、自由な愛、希望、女性の強さ」をテーマとしている。