- 2022-02-03
- 2022-02-03
SSW/打楽器/ギター奏者ヘルマン・ゴメス、上質な南米音楽を凝縮した『Sesión』
アルゼンチンのSSW/打楽器奏者/ギタリストのヘルマン・ゴメス(Germán Gómez)の2021年作『Sesión (Beauchef)』が素晴らしい。丁寧に紡がれる8曲は自作の(3)「Almas Jugando Solas」を除くすべてが南米の知られざる名曲のカヴァー。
アルゼンチンのSSW/打楽器奏者/ギタリストのヘルマン・ゴメス(Germán Gómez)の2021年作『Sesión (Beauchef)』が素晴らしい。丁寧に紡がれる8曲は自作の(3)「Almas Jugando Solas」を除くすべてが南米の知られざる名曲のカヴァー。
フランス出身、ブラジル育ちのベーシスト/作曲家ギー・デュヴィノー(Gui Duvignau)の新譜 『Baden』はその名の通り自身が強く影響されたバーデン・パウエルへのオマージュだ。(1)「Canto de Ossanha(オサーニャの歌)」、(8)「O Astronauta(宇宙飛行士)」、(10)「Berimbau(ビリンバウ)」などなどバーデンが遺したアフロブラジルの魂と言っても過言ではない名曲の数々を取り上げている。
NYを拠点に活動するインド人ギタリスト/作曲家、シュブ・サラン(Shubh Saran)の2枚目のフルアルバム『Inglish』(2021年)は、急速にグローバル化する社会の潮流とその中で起こる摩擦や対立、受容や融合といった複雑な糸玉同士のもつれを可視化したような驚異的な作品だ。
これまで数々の独創的な作品をリリースしてきたアメリカ・シカゴを拠点に活動するマルビン(Marbin)の新作『Fernweh』は、12枚目のアルバムにして初のスタンダード曲集だ。そしてジャンルも従来の彼らのアルバムとはまったく異なるものになっている。
好き0デンマーク出身の若きギタリストTeis Semey、進化を見せつける新譜 2019年に『Where the Fence Is the Highest』でデビューしたばかりのデンマーク出身のギタリスト、ティース・シミー(Teis Semey)が早 […]
ギタリストのエロン・テルグマン(Elon Turgeman)と、ピアニストのアヴィ・アドリアン(Avi Adrian)。まだ“イスラエルジャズ”が国際的に広く注目を浴びる前からイスラエル国内で長く活躍するジャズの第一人者である二人が、ヨライ・オーロン(b)とオフリ・ネヘミヤ(ds)を迎えたカルテット好盤『Twins』。
ギタリストのアルトゥール・ネストロフスキ(Arthur Nestrovski)と、歌手のリヴィア・ネストロフスキ(Lívia Nestrovski)の父娘デュオの『Sarabanda』は、大袈裟に言ってしまえば時空を超えた音楽の贈り物のような作品だ。
ナチュラルなギターと歌で魅了したデビュー作『Cosecha』から5年。アルゼンチンのギタリスト/シンガーソングライターのアナ・ラルビア(Ana Larrubia)の新作EP『Pedacito de Río』がリリースされた。今作は歌はなく、5曲すべてが同郷のSSWカルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)の楽曲をガットギターで演奏する内容となっている。
シュタイアーマルク・ハーモニカ2台、ギター、チューバという編成のドイツの4人組バンド、Maxjosephのデビュー作『Neue Welt』は、ヨーロッパの古風な舞踏音楽をもとにジャズなどの新しいアイディアを加えた興味深い作品だ。
たくさんの共鳴弦を張った特注のギター“ホエール・ギター”でインド音楽を取り入れた個性的な演奏を行うイスラエルのギタリスト、オフェル・ミズラヒ(Ofer Mizrahi)のライヴ盤『Ofer Mizrahi Trio Live Album』がサブスクでリリースされた。日系のチェロ奏者マユ・シュヴィロと、Shaloshのベース奏者ダヴィド・ミハエリとのトリオで紡がれる素晴らしく魅力的な音楽だ。
2015年のデビュー作『Feira』でユニークなショーロを聴かせてくれたミナスジェライスの4人組、アサニャード・クアルテート(Assanhado Quarteto)の新譜『Jararaca』は、ブラジルの様々なリズムやジャズを飲み込み、より音楽性の幅が広がった作品となった。プロデュースはハファエル・マルチニ(Rafael Martini)が務めている。
ブラジル・ミナスのシンガーソングライター、レオポルヂーナ(Leopoldina)の新作『Semente Crioula』は、彼女がMPBの正統派女性SSWの系譜にあり、リスナーの文化的背景の違いにかかわらず人間の普遍的な感覚に共鳴する音楽をつくることができる稀有な才能の持ち主であることを見事に証明する傑作だ。
フレンチボッサの人気デュオTom&Joyceの片割れ、トーマス・ネイム(Thomas Naïm)のソロ新作は、なんとエレキギターの神様ジミ・ヘンドリックス曲集。ガットギターではなくエレクトリックギターでジミヘンをカヴァーする彼の音楽は、前述のデュオのおしゃれなサウンドをイメージして聴くと随分意外に感じられる。
イスラエル出身のギタリスト/作曲家オムリ・バール・ギオラ(Omri Bar Giora)のデビューEP『Song for Miki』。EPの曲名で再三登場する「Miki」とは、本作のアート面を手がけたミカ・ヘダヤ(Mika Hedaya)のニックネームで、本作は彼女に捧げられた作品となっている。