- 2019-10-31
- 2021-05-02
世界中の音楽を繋ぐ!才女アナット・コーエンのテンテット(十重奏)
現代ジャズを代表するクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)がテンテット名義で発表した2017年『Happy Song』と2019年『Triple Helix』は、室内楽的な10人編成のバンドが聴かせる音楽は現代ジャズ、ラテン音楽、ブラジル音楽などがバランスよく見事に融合した、彼女にしか表現し得ない独特の音楽を体験できる傑作だ。
現代ジャズを代表するクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)がテンテット名義で発表した2017年『Happy Song』と2019年『Triple Helix』は、室内楽的な10人編成のバンドが聴かせる音楽は現代ジャズ、ラテン音楽、ブラジル音楽などがバランスよく見事に融合した、彼女にしか表現し得ない独特の音楽を体験できる傑作だ。
ジェイミー・ベリーのサウンドは“King of Electro Swing”の異名通り、1930年代に大流行したスウィング・ジャズと、現代の重厚なベースラインとバスドラムに支えられたダンスミュージックの完璧な融合だ。
新作を出すたびに斬新な音楽に驚かされるフランスのギタリスト、グェン・レ(Nguyên Lê)の新譜『Overseas』は、そのありきたりでシンプルなタイトルと裏腹に、驚きに満ちた凄まじい作品だった。
東京出身の若手ベーシスト、島田さゆり(Sayuri Shimada)と、ポルトガル出身のジャズシンガー、ヒタ・マリア(Rita Maria)との双頭名義のアルバム『Joy』はナチュラル&オーガニックなサウンドが魅力的な素晴らしいジャズ作品だ。中南米音楽の影響も強く、ジャズファンのみならず近年のブラジル・アルゼンチン界隈の新世代ジャズが好きな方は必聴。
私がまだ20代はじめの頃、ちょっと背伸びをしてジャズを聴きはじめていた頃。何も知らないまま、ジャズに詳しい友人に勧められるがままに最初に買ったジャズアルバムが、オスカー・ピーターソンの『We Get Requests』とビル・エヴァンスの『Waltz for Debby』だった。
イスラエル・テルアビブでモロッコ人の両親のもとに生まれ、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動しているSSW、「J.ラモッタ すずめ」の人気が急上昇中だ。
元エスビョルン・スヴェンソン・トリオ(e.s.t.)のベーシスト、ダン・ベルグルンド(Dan Berglund)率いるジャズ/ポストロックバンド、トンブルケ(Tonbruket)が新作『Masters of Fog』をリリースした。
ブラジル出身のギタリスト/作編曲家、ロウレンソ・ヘベッチス(Lourenço Rebetez)の2016年作品『O Corpo de Dentro』はアフロブラジル音楽と現代ジャズを繋ぐ近年の重要作だ。
ネイト・スミスの『Pocket Change』は混じりっけゼロ、正真正銘の“ソロドラム”だ。彼のヴォイスは入っているが、歌やコード楽器、メロディー楽器は一切なし。清々しいほどにこのアルバムにはリズムしかないが、逆にドラムスという楽器の本質、突き詰めればリズムの本質が凝縮されたアルバムだ。
ギリシャ出身の注目のベーシスト、ペトロス・クランパニス(Petros Klampanis)の新作『Irrationalities』は地中海の香り漂うピアノトリオ作品。タイトルの意味は“不合理”だ。
キンガ・グゥイク(Kinga Głyk)は、1997年ポーランド生まれのベーシスト。SNSで新曲「Joy Joy」のミュージック・ヴィデオが話題になっている。
バーレーン出身、現在はUKのジャズシーンで活躍する女性トランペット/フリューゲルホルン奏者/作曲家のヤズ・アハメド(Yazz Ahmed)の新譜『Polyhymnia』は、ジャズ、アラブ音楽、ラージアンサンブルといった要素を混在させつつも、散漫になることなく見事に纏め上げられた傑作だ。
オーストリアの首都ウィーンは、モーツァルトやベートーヴェンなど多くの作曲家が活躍した“音楽の都”だ。今日紹介するデュオ、バルトロメイビットマン(BartolomeyBittmann)の二人も、そんなクラシック音楽の中心地で育ってきた。
2019年のイスラエルジャズ界隈でもっとも話題になった作品が、リキッド・サルーン(Liquid Saloon)なるバンドの『Liquid Saloon』だろう。表面的には最高にクールな“今JAZZ”なのだが──。