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MPB

  • 2023-12-01
  • 2023-12-03

ブラジルを代表する音楽家が多数参加!異色の経歴のSSWフェルナンド・グレッコのデビュー作

ブラジルのシンガーソングライター/ギタリストのフェルナンド・グレッコ(Fernando Grecco)による2022年作『Vir a Ser』には、ヒカルド・ヘルス、アントニオ・ロウレイロ、ジョアナ・ケイロス、フレデリコ・エリオドロといった日本でも著名なアーティストが多数参加。パンデミックによる中断がありながらも、2019年から丁寧に制作が開始された充実作で非常に聴き応えがある。

  • 2023-11-19
  • 2023-11-19

詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスが築いた世界の軌跡を辿る。孫娘マリアナ・ヂ・モライス新譜『Vinicius de Mariana』

偉大な詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスを祖父に持つブラジルの歌手マリアナ・ヂ・モライス(Mariana de Moraes)が自ら選曲したヴィニシウス作品集『Vinicius de Mariana』がリリースされた。祖父の詩と、バーデン・パウエル、エドゥ・ロボ、シコ・ブアルキ、カルロス・リラ、そしてジョビンやピシンギーニャといった作曲家たちによる素晴らしい楽曲たちを生前のジョアン・ドナートらによる豊かなアレンジで新たに蘇らせている。

  • 2023-11-11
  • 2023-11-12

マリーザ・モンチにマリア・ベターニア、ネイ様にサー様 … & more! MPB史上でもなかなかない程にとんでもない豪華なVo陣を迎えたマルセロ・コスタの新作『Vol.2』

ブラジル音楽のスターを長年に渡って支えてきたドラマー/パーカッショニスト、マルセロ・コスタ(Marcelo Costa)。国内盤CDもリリースされ話題になった前作『Vol.1(Número 1)』(2019年)に続く、『Vol.2』は、ゲストVoに女性を中心に据え、マリア・ベターニア、マリーザ・モンチ、ホベルタ・サー、パウラ・モレレンバウム(Paula Morelenbaum)らが参加。マルセロ・コスタが、MPBのシーンで45年以上にわたり、どんなにか貢献してきたかを窺い知ることができる好盤だ。

  • 2023-11-02
  • 2023-11-04

もっと知りたいチン・ベルナルデスのこと。「21世紀のブラジリアン・ソング・サイクル」 を作った才能が、祝! 初来日!!

待望の初来日!!! ブラジルの若い世代を代表するシンガーソングライターのチン・ベルナルデス(Tim Bernardes)が、待望の初来日します!この貴重な来日の機会に、ライヴに行く人にもそうでない人にも現代ブラジル音楽の至宝「チン・ベルナルデス」のことを知って欲しい!

  • 2023-10-26
  • 2023-10-26

絶妙なミクスチャー・サウンドが現代にトロピカリアを甦らす。リオの気鋭SSWペドロ・フォンチ2nd

現在のリオデジャネイロのインディー・シーンにおける要注目シンガーソングライター/ギタリスト/打楽器奏者のペドロ・フォンチ(Pedro Fonte)。大きな注目を集めたソロデビュー作『Filme do Tempo』から3年ぶりとなる2ndアルバム『Luz Na Madrugada / Late Night Light』では、前作で見せた独特の魅力を放つサウンドをさらに深化。現代のトロピカリアとも呼ぶべき、少し捻りのあるブラジリアン・ロックがどこまでも魅力的な作品を仕上げてきた。

  • 2023-10-02
  • 2023-10-01

ブラジルの声 タチアナ・パーハ 最新デュオアルバム『entre luas』

タチアナ・パーハとエリカ・ヒベイロの二人はこれまでもギター奏者ルイス・レイチの2017年作『Vento Sul』や、直近ではアレシャンドリ・アンドレスの『Macaxeira Fields』10周年プロジェクトでの「Sem Fim」など、たびたび共演を行なってきた。今作『entre luas』はおそらくはそうした伏線の延長線上にあるものだが、ブラジル国外の作曲家の作品を積極的に取り上げるというコンセプトと、エリカ・ヒベイロの端正かつ自在な表現のピアノと相まって、タチアナ・パーハの魅力の現在地点の最高の瞬間を捉えたものとなっているように思う。

  • 2023-09-17
  • 2023-12-17

偉大なジャヴァンに捧ぐ。アミルトン・ヂ・オランダが最高のゲストを迎え制作した新譜『Samurai』

ブラジルのバンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダ(Hamilton de Holanda)による最高にグルーヴィーで独創的なジャヴァン曲集『Samurai』をリリースした。アルバムにはMPB(ブラジルのポピュラー・ミュージック)の生きる伝説ジャヴァン(Djavan)本人を含む豪華すぎるゲストも参加し、ジャヴァンの名曲たちを新鮮なアプローチのアレンジで演奏している。

  • 2023-09-01
  • 2023-08-29

ミナスのSSWジュリア・ブランコ、5年ぶり2ndは母性と時の流れをテーマにした瑞々しいアルバム

シコ・ネヴェス(Chico Neves)がプロデュースし、絶賛を浴びたデビュー作『Soltar os Cavalos』から5年。ブラジル・ミナスジェライス州のシンガーソングライター、ジュリア・ブランコ(Julia Branco)の新作『Baby Blue』がリリースされた。その5年間に起こった世の中や自身の変化がアルバムのひとつのテーマとなりつつも、デビュー作でも見せた新鮮だがどこか懐かしさも感じさせる彼女の音楽的センスが発揮された素晴らしい作品だ。

  • 2023-08-20
  • 2023-08-20

人生を深く考察する社会派SSWイザベラ・ブレッツ、情報過多の時代に癒しをもたらす新譜

ブラジルのシンガーソングライター、イザベラ・ブレッツ(Isabella Bretz)と鍵盤奏者ホドリゴ・ラナ(Rodrigo Lana)の共同名義のアルバム『Cabeça Fora D'Água』が美しい。二人の共作である(10)「Cabeça Fora D'Água」を除く全曲がイザベラ・ブレッツの作詞作曲。情報過多・不確実な時代に生きる人々に癒しをもたらし、人間らしい生活とは何かを考えさせてくれる10の優れた楽曲が収録されている。

  • 2023-08-09
  • 2023-08-05

夏を彩るブラジル発の超絶良質音楽。レオ・ミデア新譜『Gente』

サンバやボサノヴァ、トロピカリアなどブラジルのオールドスクールを現代の感性でアップデートしたリオデジャネイロ出身の気鋭SSWレオ・ミデア(Leo Middea)の5thアルバム 『Gente』が素晴らしい。ブラジルらしい洗練されたリズムやハーモニーの感覚、オーガニックなヴォーカルやアンサンブル、さりげなく効果的に加えられたエレクトロニック。今ブラジルやヨーロッパで人気のアーティストだ。

  • 2023-07-27
  • 2024-06-12

ノルデスチ音楽の伝統と現在地を結ぶ傑作。アコーディオン奏者マルセロ・ジェネッシ新作

ラテン・グラミー賞ノミネート経験もあるサンパウロ出身の人気SSW/アコーディオン奏者マルセロ・ジェネッシ(Marcelo Jeneci)の2023年新譜『Caravana Sairé』は、彼が幼少期に一時期過ごしたブラジル北東部ペルナンブーコ州サイレ(Sairé)の伝統音楽に特化した、サウダーヂ感がありつつも彼らしく現代的にアップデートした素晴らしい作品となった。

  • 2023-07-26
  • 2023-07-26

神秘的な女性デュオ、Clara & Flaira による現代ブラジル音楽の真髄とも言うべき大傑作『Áua』

サンパウロ出身のクララ・コエーリョ(Clara Coelho)と、レシーフェ出身のフライラ・フェホ(Flaira Ferro)。自然を愛する二人の女性アーティストが出会い生み出した珠玉のデュオ・アルバム『Áua』。副題に「生まれ変わるための招待状」 と名付けられた本作は、感情面では非常に繊細ながら芯の強さを備え、音楽面ではジャズ、クラシックの室内楽、ブラジル北東部の土着音楽、フラメンコなどが自然に絡み合うという間違いなくハイクオリティな作品に仕上がっている。

  • 2023-07-04
  • 2024-02-11

“ブラジルの声”ミルトン・ナシメントの軌跡を最高の感度で総括する演劇『Nada Será Como Antes』

ブラジルで最も偉大な作曲家/ヴォーカリストであるミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)のキャリア50年および生誕70年を記念して、2013年から2016年にかけてミルトンの膨大な作品を演劇の観点から捉え直したミュージカル『Nada Será Como Antes』が上演された。音楽の編曲はデリア・フィッシャー(Delia Fischer)、サントラのアルバムにはミルトンの代表曲28曲が収録されている。