- 2021-07-23
- 2021-07-23
仏マルチ奏者カミーユ・トーヴノ、ジャズへの深い敬愛を現代的センスで表現した新譜
1989年フランス生まれのピアニスト/作曲家カミーユ・トーヴノ(Camille Thouvenot "Mettà")のソロデビュー作『Crésistance』は、ジャズや音楽への深い愛、それを演奏を通じて表現する技術と才能が最大限に発揮された良盤だ。
1989年フランス生まれのピアニスト/作曲家カミーユ・トーヴノ(Camille Thouvenot "Mettà")のソロデビュー作『Crésistance』は、ジャズや音楽への深い愛、それを演奏を通じて表現する技術と才能が最大限に発揮された良盤だ。
ブラジルのカルテット、ルーデレ(Ludere)が2020年にリリースした『Baden Inédito』は、2000年に他界したブラジルの伝説的ギタリスト、バーデン・パウエルが書き残した未発表曲を集めたアルバムだ。今作への想いを、Ludereのメンバーであるフィリップが、偉大な音楽家の遺作を甦らせる冒険的な試みに至った背景や制作秘話、父バーデンへの思いなどをたっぷりと語ってくれた。
ロシア出身のピアニスト、スヴェトラーナ・マリンチェンコ(Svetlana Marinchenko)がスロバキア出身のベーシスト、ピーター・クーデク(Peter Cudek)とイスラエル出身のドラマー、オフリ・ネヘミヤ(Ofri Nehemya)とのトリオを軸に作り上げた、自らの少女時代へ宛てたアルバム『Letters to My Little Girl』
ピアニスト/作曲家のドミトリー・イルグディン(Dmitry Ilugdin)をリーダーとするロシアのピアノトリオ、イルグディン・トリオ(Ilugdin Trio)による3枚目のアルバム『My Story』は、オーソドックスなピアノトリオ編成で紡ぎ出す極上のメロディーとハーモニーが素晴らしい作品だ。
フランス出身のピアニスト、フロリアン・ペリシエ(Florian Pellissier)が率いるクインテットの新譜のジャケットはシンプルだが、ここには人類のロマンが詰まっている。タイトルの『Rio』はスペイン語やポルトガル語で「河」。河の両側にはアフリカ大陸と南米大陸が描かれている。
フランス出身のピアニスト/作曲家ジョー・カイアット(Jo Kaiat)が、アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)らイスラエルの優れたアーティストたちと共に作り上げた『Come to My World』(2020年)は、ヨーロッパのクラシック音楽、ニューヨークのジャズ、さらにはイスラエルのユダヤ音楽、西アフリカの音楽など世界の音楽を巡り歩いてきた60歳の音楽家の集大成的な作品だ。
ジャズ、クラシック音楽、そしてブラジルの伝統音楽にインスパイアされ続けてきたブラジル・セアラー州都フォルタレザで生まれ育ったピアニスト/マルチ奏者/作曲家チアゴ・アルメイダ(Thiago Almeida)が、2018年のトリオ作『Uneração Vital』以来となる2枚目のソロ作『Permanências』をリリースした。
西洋クラシック音楽からの強い影響と同時に、アフリカの音楽的遺産を継承するヨハネスブルグのピアニスト/作曲家、キーナン・メイヤー(Keenan Meyer)のデビュー作『The Alchemy of Living』は、南アフリカの歴史的な歩みや自身の旅の経験、人生観などを深く表現した素晴らしい作品。
ここ数十年、日本のジャズ市場を力強く牽引してきた大阪のインディーズ・レーベル、澤野工房が2021年6月末、ついに熱望されていたSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプション型音楽配信サービスへの音源提供を解禁。さらに看板アーティストのひとり、トヌー・ナイソーの新譜がデジタル限定でリリースされた。
ブラジルの若手ジャズピアニストの筆頭格、アマロ・フレイタス(Amaro Freitas)の待望の3rdアルバム『Sankofa』。今作はデビュー当初からの盟友であるベーシストのジーン・エルトンとドラマーのウーゴ・メデイロスとのトリオで約2年をかけて完成された。これまでの彼の作品同様に複雑で数学的なリズム、個性的で豊かな和音、力強くも繊細な打鍵に目を覚まされるような音楽が詰まっている。
イスラエル出身、ニューヨークで活動するピアニスト/作曲家のサーシー・シャローム(Sasi Shalom)の2021年新譜『Nedyaj』。これはかなり面白い作品だ。30年におよぶ長い活動歴を誇りながらもほぼ無名の音楽家による、現代のイスラエル製ニューヨーク・ジャズの的を射た優れた作品であることは間違いない。
シカゴ出身のヴォーカリスト、サシャル・ヴァサンダーニ(Sachal Vasandani)とフランス生まれのピアニストのロメイン・コリン(Romain Collin)、ともに現在はニューヨークで活躍する二人がコロナ禍で作り上げた“声とピアノ”の傑作『Midnight Shelter』。
米国のピアニスト、マーク・コープランド(Marc Copland)が2017年に逝去したギタリストの盟友“ジョンアバ”ことジョン・アバークロンビー(John Abercrombie)をトリビュートしたアルバム『John』は、マーク・コープランドらしい個性的な感性で綴られる豊かなハーモニーがこの上なく美しいソロ・ピアノ作品だ。
ミュージシャンを夢見る多くの者にとって、音楽だけで生活していくことはとても難しい。イスラエルのピアニスト、ロイ・モール(Roy Mor)も一時はソフトウェアエンジニアとして安定した職業を得たが、そのキャリアを断ち音楽の道を選び、2021年、ついにデビューアルバムを完成させた。その大きな決断はプロとして成功した弟の存在も大きいが、何よりも彼自身の実力と自信からくるものだろう。