- 2019-10-01
- 2019-11-29
アントニオ・ロウレイロという稀代の天才を知らしめた名盤『Só』
アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)の2013年リリースの2ndアルバム『Só』の紹介。予想を裏切る楽曲の展開、変拍子に難解なポリリズム、哲学的な歌詞など凡人の理解力では到底追いつけないインテリジェンスを秘めながらも、ミナスの新世代と呼ばれる音楽家たちに共通する妙に親しみ深い音楽性で全ての楽曲に魅力を感じてしまう。
アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)の2013年リリースの2ndアルバム『Só』の紹介。予想を裏切る楽曲の展開、変拍子に難解なポリリズム、哲学的な歌詞など凡人の理解力では到底追いつけないインテリジェンスを秘めながらも、ミナスの新世代と呼ばれる音楽家たちに共通する妙に親しみ深い音楽性で全ての楽曲に魅力を感じてしまう。
現代イスラエル・ジャズを代表するピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)の最新作『Lemon the Moon』が配信開始となった。アルバムのジャケットの可愛いらしい色合いや、アルファベット"O"を何か他の適当な丸いものに置き換えるという陳腐な表現に騙されてはいけない。これはおそらく、2019年のジャズでもっとも注目されるべき作品である。
YouTubeで大好きな古いショーロの曲「Odeon」の良い演奏を探していて、このブラジルの新鋭ピアニストを初めて“発見”した時は興奮した。そのピアニストの名は、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)。鍵盤の上で舞い踊るような彼の指が生み出す音に、私はすぐに虜になった。
世界的ピアニスト上原ひろみが“色彩”をテーマに放つソロピアノ作品『Spectrum』は、類稀なピアノの魔術師による圧倒的なピアノ演奏が楽しめる。
ショーロ(Choro)とは、19世紀半ばにリオデジャネイロで成立したブラジルの音楽ジャンル。即興演奏を重視した音楽としてはジャズよりも歴史が古く、また世界最古のポピュラーミュージックのひとつとも言われている。本記事では、ショーロの成立や発展に大きく貢献した作曲家たちを代表曲と共に紹介。
ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)の新譜はオダギリ・ジョー監督映画『ある船頭の話』のサウンドトラックだ。私は今、Apple Musicで配信が始まったばかりのこの作品を聴きながらこの記事を書いている。
アゼルバイジャン出身の注目のピアニスト、シャヒン・ノヴラスリ(Shahin Novrasli)の2019年作『From Baku to New York City』は、これまでアゼルバイジャンの首都バクーを中心に活動していた彼が、米国ニューヨークというジャズの爆心地にその活動の領域を移し発表した最初の作品。
今もっとも注目されるキューバ生まれのピアニスト、ファビアン・アルマザン(Fabian Almazan)の新譜『This Land Abounds with Life』。85分に及ぶこの壮大なアルバムを聴き込めんでいくうち、ファビアン・アルマザンがこの作品に込めたただ美しいだけにとどまらない複雑な感情や物語性をも感じ取れるはずだ。
盛り上がりを見せるロンドンの新世代たちによるジャズシーンの中でも、今最も注目を浴びるピアニスト、アシュリー・ヘンリー(Ashley Henry)が待望のデビューアルバムをリリースした。
ブラジルのコンテンポラリー・オーケストラ、カメラータ・フロリアノーポリス(Camerata Florianópolis)の2016年作『A Arte do Improviso』は、ルイス・ザゴ・トリオを迎えジャズの人気スタンダード曲を多数取り上げた楽しいアルバムだ。
澤野工房の看板アーティスト、ジャン・フィリップ・ヴィレ(Jean-Phileppe Viret)も参加するエマニュエル・ボルギ(Emmanuel Borghi)の2018年作『Secret Beauty』を紹介。
伝説的バンド、トリオ・トウケアット(Trio Töykeät)のピアニスト、イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)の2019年作『My Finnish Calendar』はあまりに詩的で美しい大作だった。
近年盛り上がりを見せるイスラエル・ジャズ界隈でも、特に注目されるピアニストであるオムリ・モール(Omri Mor)が放つ初のリーダー作。イスラエル音楽のみならず、クラシック、北アフリカの音楽、フラメンコなどの影響の濃い独特のピアノジャズ。
実は私生活でも恋人同士だったというタチアナ・パーハとアンドレス・ベエウサエルト。二人の名義で2007年にリリースされた本作『Aqui』は隆盛を極める南米音楽の金字塔とも呼べる作品だと思っている。