- 2021-09-28
- 2021-09-26
1999年生まれの新星ピアニストEden Giat、モーセ『出エジプト記』に感化された圧巻デビュー作
1999年生まれのイスラエルの新鋭ピアニスト、エデン・ギアット(Eden Giat)がデビュー作となる『Crossing the Red Sea』をリリースした。アルバムタイトル“紅海を渡る”は、救済者モーセがイスラエルの民を率いて紅海を渡ったという『出エジプト記』に因む。
1999年生まれのイスラエルの新鋭ピアニスト、エデン・ギアット(Eden Giat)がデビュー作となる『Crossing the Red Sea』をリリースした。アルバムタイトル“紅海を渡る”は、救済者モーセがイスラエルの民を率いて紅海を渡ったという『出エジプト記』に因む。
サックス奏者アロン・ファーバー(Alon Farber)が率いるイスラエルの名セクステット、Hagigaの4枚目のアルバム『Reflecting on Freedom』がリリースされた。今作もHagigaらしい緻密で多様なジャズ・アンサンブルが楽しめる素晴らしいクオリティの作品だ。
チック・コリアに“世界一のピアニスト”と称えられたトルコ出身のアイデン・エセン(Aydin Esen)が、国境を越えた3人の若手奏者を率いてスタートさせた新しいプロジェクト「Ayna Veer」。ここにはジャズの即興演奏の醍醐味が詰まっている。
ブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves)の2020年作『Olayá』。近年は息子のアントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)が現代ジャズ界隈で大きく注目されているが、1968年生まれのこの父もまだまだ負けず、ブラジル音楽の伝統を誇りに持ちつつ、やはり相当に斬新でクールな音楽を聴かせてくれた。
たちと共演した新作『Unconditional Love』をリリースした。カルテットのメンバーにはセロニアス・モンク・コンペティション優勝のトム・オレンに、イスラエルを代表するベーシストのギラッド・アブロ、そしてガイ・ミントゥスのトリオでも活躍するドラマーのヨナタン・ローゼンを擁する。
2015年にバルセロナで結成された全員女性の11人組、バルカン・パラダイス・オーケストラ(Balkan Paradise Orchestra, 通称:BPO)は、大所帯によるジプシーブラス直系の迫力あるサウンドと、女性バンドならではの華やかなステージでの立ち振る舞いがとても魅力的なバンドだ。
ロシア・サンクトペテルブルク出身、2011年にイスラエルに移住したサックス奏者/作曲家レニー・センデルスキー(Lenny Sendersky)が弦楽五重奏団ムーン・ストリングス(Moon Strings)と共演したユニークなアルバム 『Blues Mizrahi』は、ミズラヒ音楽文化に影響された自身のルーツを見つめる優美な室内楽ジャズだ。
ドイツ・ベルリン生まれの作曲家/サックス奏者/シンガーのファビア・マントウィル(Fabia Mantwill)が、自身の管弦楽団を率いて初のアルバム 『Em.Perience』を発表した。ジャズ・オーケストラと西洋のクラシック音楽に根ざしつつ、アフリカの伝統音楽にも強く感化された壮大な作品で、カート・ローゼンウィンケルやニルス・ラングレンも参加している。
マイケル・ケイナンとのデュオで演じられたデビュー作『Golden Earrings』(2017年)から4年、東ロンドン生まれの気鋭サックス奏者サム・ブレイシャー(Sam Braysher)の2ndアルバム『Dance Little Lady, Dance Little Man』は、アルトサックス、ベース、ドラムスのトリオでのインテリジェントなジャズ。
2015年以来活動休止状態となっていた人気ジャムバンド、ガレージ・ア・トロワ(Garage A Trois, 通称GAT)が帰ってきた。2021年4月リリースの新譜『Calm Down Cologne』は、ドラムスのスタントン・ムーア、サックス/キーボードのスケーリック、ギターのチャーリー・ハンターという1999年にデビューした当時の3人編成に立ち返ったガレージ・ア・トロワの恍惚の即興セッションが収録されている。
“世界初のアニメジャズバンド”を自称する4人組フレンディ(Friendy)。2021年2月にリリースされたデビューアルバム『Friendy Fire』は日本の少年漫画風のジャケットが一際目を惹く。彼らは12〜13歳の頃から10年以上、一緒に演奏をしてきた。
アルゼンチンのコンテンポラリー・ジャズを代表するピアニスト/シンガーソングライター、ノラ・サルモリア(Nora Sarmoria)の新譜『Mayéutica』。アルゼンチンの現代ジャズらしく複雑な楽曲構成だが、不思議とポップで美しい素晴らしい作品だ。
今回出会ったアルバムは、イスラエル出身のテナーサックス奏者、ダニエル・ロテム(Daniel Rotem)の2020年作『Solo』。その名の通り、完全なるサックスのソロ作品だ。
南アフリカ出身のサックス奏者、レファ・モセア(Lefa Mosea)がアルバム『Double Standards』をリリースした。2015年に自身のバンドを結成してから5年、資金難など困難を乗り越えた末の待望のデビューアルバムはアフロ・コンテンポラリー・ジャズの第一線とも言える好内容で、南アフリカ・ジャズ新世代のポテンシャルを十二分に感じ取れる作品になっている。