ノルウェーを代表するピアノトリオ Espen Eriksen Trio、北欧ジャズの魅力を凝縮した初のライヴ盤

Espen Eriksen Trio - In the Mountains

アンディ・シェパードも参戦した、トリオ初のライブ盤

ノルウェーのピアノトリオ、エスペン・エリクセン・トリオ(Espen Eriksen Trio)の新作『In the Mountains』。今作は話題を呼んだ2018年作『Perfectly Unhappy』以来となる英国のサックス奏者アンディ・シェパード(Andy Sheppard)が3曲でゲスト参加したライヴ盤で、ベースのラーシュ・トルモッド・ジェンセット(Lars Tormod Jenset)とドラムスのアンドレアス・バイ(Andreas Bye)とともに、互いに心を通じ合わせた瞑想的で美しい北欧ジャズを堪能することができる逸品だ。

2007年の結成以来メンバーの入れ替わりなくアルバムをリリースし続けてきた彼らだが、ライヴ・アルバムは初となる。アルバムには2018 年と2020年にノルウェー・オスロのナショナル・ジャズシーン(Nasjonal Jazzscene)で録音された5曲と、同じくオスロのプロペラ・ミュージック・ディヴィジョン(Propeller Music Division)で2020年に録音された1曲、2021年にポーランドのポズナンで録音された1曲を収録。7曲中6曲は過去のアルバムに収録されていた楽曲となっている。

(4)「In The Mountains」

今作はトリオの厳選された代表曲が収録されておりファンにとっても初めてこのトリオを聴く人にとっても楽しめる構成となっており、さらにアンディ・シェパードのサックスが全体を引き締める役割も担い、ヨーロッパのジャズの魅力が凝縮された内容だ。

(7)「Rosemary’s Baby」のみ過去作では演奏されていない楽曲。これはポーランドを代表する作曲家/ピアニストのクシシュトフ・コメダ(Krzysztof Komeda, 1931 – 1969)がロマン・ポランスキー監督の映画『ローズマリーの赤ちゃん』のために書いた曲で、トリオのメンバーの同作やコメダへの思い入れの深さが感じられる名演が繰り広げられる。

Espen Eriksen – piano
Lars Tormod Jenset – bass
Andreas Bye – drums

Guest :
Andy Sheppard – saxophone (1, 2, 4)

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