SSW│Musica Terra
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  • 2021-01-06
  • 2021-01-05

儚げなフォークサウンドが魅力、イスラエル女性SSWカマ・ヴァルディ

イスラエル産の王道フォークを行くシンガーソングライター/ギタリストのカマ・ヴァルディ(Kama Vardi)の2020年新譜『Moonticket』が素晴らしい。シンプルながらどこか影を帯びた歌とギターで、触れただけで壊れてしまいそうな繊細なストーリーを歌う、儚げで美しい作品だ。

  • 2020-12-08
  • 2023-09-30

パレスチナのジャズピアニスト/SSW、現代社会に鋭く切り込んだ歌モノ新譜

“パレスチナ初のジャズピアニスト”といわれるファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)の新譜がリリースされた。タイトルは『Better Than Berlin』。“ベルリンよりはマシ”という何とも意味深な標題の今作は、全曲にイスラエル・ハイファ生まれのパレスチナ人作家/詩人/政治学者マジュド・カヤル(Majd Kayyal, 1990年生まれ)の詞をファラジ・スレイマン自身が歌う内容となっている。

  • 2020-11-14
  • 2020-11-16

イスラエルを代表する女性SSWロナ・ケナン、初の全編英語詞の新譜

イスラエルを代表するシンガーソングライターのロナ・ケナン(Rona Kenan, ヘブライ語:רונה קינן)の7枚目のアルバム『Light Sleeper』がリリースされた。これまでの作品とは異なり初めて全編英語で歌われる今作は、西洋のロックをベースとしながら随所にジューイッシュ/中東の音楽のエッセンスがまぶされた良質で洗練された作品に仕上がっている。

  • 2020-11-10
  • 2020-11-09

文化の混交地・カーボベルデの歌姫エリーダ・アルメイダ、伝統の進化を加速させる傑作新譜

エリーダ・アルメイダの4枚目のアルバムとなる『Gerasonobu』(2020年)がリリースされた。より洗練された印象の今作だが、根底にあるのはカーボベルデの音楽に特徴的な郷愁感(ソダーデ)、そして彼女の過酷な人生から滲み出る歌の深みだ。曲調は洗練されつつも親しみやすいが、決して軽さはない。

  • 2020-11-05
  • 2020-11-03

極上オルタナティヴ・フォーク Prophecy Playground デビュー盤

イスラエル・テルアビブの男性シンガーソングライター/ギタリストのオール・イゼクソン(Or Izekson)によるオルタナティヴ・フォーク・プロジェクト、Prophecy Playgroundのデビュー盤『Comfort Zone』は、全編アコースティックギターとヴァイオリン、チェロを中心としたアコースティック楽器で構成された優しく魅力的な作品だ。

  • 2020-10-30
  • 2025-04-05

現代最高の歌姫ジェンマ・ウメット、“女性と母性、自由と孤独”をテーマに描く新譜

ここ最近でリリースを最も楽しみにしていたジェンマ・ウメット(Gemma Humet)のアルバムがついにリリースされた。待望の新作のタイトルは『Màtria』。サウンドはこれまでのアコースティック/オーガニックな路線を継承しつつ、適度なエレクトロニックも取り入れ、彼女の音楽としては新鮮な音になっている。

  • 2020-10-27
  • 2023-02-04

エルサレムの新鋭SSW/ピアニスト、スタヴ・ゴールドベルグ 驚異のデビュー作

イスラエルはエルサレムを拠点に活動するピアニスト/シンガーソングライター、スタヴ・ゴールドベルグ(Stav Goldberg, ヘブライ語:סתיו גולדברג)のデビュー作『Songs』には、新世代のSSWらしい豊かな叙情性と、ジャジーな作編曲/演奏で一聴して只者ではないという印象を植えつけられた。

  • 2020-10-21
  • 2023-01-22

チガナ・サンタナ、軍事政権下で発表されたミルトン・ナシメント『魚たちの奇跡』を新解釈

ブラジルのSSWチガナ・サンタナ(Tiganá Santana)、スウェーデンのパーカッション奏者セバスチャン・ノチーニ(Sebastian Notini)、そしてベーシストのルドソン・ガルター(Ldson Galter)がミルトン・ナシメント(Milton Nascimento)の1973年のアルバム『Milagre dos Peixes』の収録曲を新解釈したアルバム『Milagres』をリリースした。

  • 2020-10-05
  • 2023-04-30

スペイン発、驚異的な歌手シルビア・ペレス・クルスが放つ伝統と革新の新作『Farsa』

2019年のブルーノート東京公演を収録したライヴ盤『MA. Live In Tokyo』を今年5月にリリースしたばかりのスペインの歌姫、シルビア・ペレス・クルスから、早くもスタジオ盤の新作が届いた。実験的な要素も交えつつも、全体的な雰囲気はカタルーニャの伝統音楽に則った落ち着いたサウンド。そしてシルビアの圧倒的な歌唱の存在感がやはり際立つ。