- 2022-06-16
- 2022-06-15
ジャズと中東音楽の魅力的な融合、トルコ出身SSWシネン・エイディネル新作EP『Orient Express』
2022年リリースのEP『Orient Express』でシネン・エイディネル(Sinem Aydıner)というトルコ出身のSSWの音楽を初めて聴いたが、ジャズやフュージョン、ファンクといったブラック・ミュージックと中東地域特有の奇数系変拍子のセンスの良い混合具合で一瞬で好きになってしまった。
2022年リリースのEP『Orient Express』でシネン・エイディネル(Sinem Aydıner)というトルコ出身のSSWの音楽を初めて聴いたが、ジャズやフュージョン、ファンクといったブラック・ミュージックと中東地域特有の奇数系変拍子のセンスの良い混合具合で一瞬で好きになってしまった。
キューバ出身のチェリスト/SSW、アナ・カルラ・マサ(Ana Carla Maza)の『Bahia』は、生まれ故郷であるハバナやチェロを学んだフランスなどへの想いを、自身のチェロと声のみで演じられる豊かな音楽作品だ。キューバのソンなどのラテン音楽、南米音楽、ヨーロッパの大衆音楽、クラシック、ジャズなどを幅広く吸収した感性による弾き語りはシンプルだがエレガントで躍動感に満ち、芯の強さを感じさせる。
カーボベルデのSSW、ジェニフェル・ソリダーデ(Jenifer Solidade) の新作EP『Tanha』は、大西洋の島国らしい潮風と、同国の歴史的経緯からくるソダーデ(郷愁)が絶妙にミックスされた良作だ。プロデュースはセザリア・エヴォラをはじめ同国を代表する数々のアーティストと仕事をしてきたカーボベルデ屈指のプロデューサー、エルナニ・アルメイダ(Hernani Almeida)。
オーストリア生まれのピアニスト、デヴィッド・ヘルボックと、フランス生まれYouTube育ち(?)のジャズ・ヴォーカリスト、カミーユ・ベルトーのデュオアルバム『Playground』。一見するとピアノと女性ヴォーカルというよくあるデュオのフォーマットだが、そこはユニークな個性と経歴を持つこの二人だからこそ成し得た、非常に特色のある作品に仕上がっている。
甘い歌声と等身大の歌詞、アーティスティックなトラック。これが一つでも欠けたら、この作品はまったく違う評価だったに違いない。全てが一つの要素として完成された作品であり、全てのバランスが程よく調和された奇跡のアルバム。それがこのデビュー作の『vivid』である。
ジャズ・ハーモニカの新鋭として知られるイスラエル出身ヨタム・ベン=オール(Yotam Ben-Or)の新譜『Deliberations』は、驚いたことにハーモニカ奏者というよりもシンガーソングライターとしての才能を世の中に知らしめる作品だった。
スペイン・カタルーニャのSSW、リア・サンパイ(Lia Sampai)がギタリスト/アレンジャーのアドリア・パジェス(Adrià Pagès)とともに作った2nd『Amagatalls de Llum』が素晴らしい。カタルーニャの歌手特有の繊細で圧倒的な歌唱表現力と、ガットギターの柔らかな響きが相まってなんとも深みのある味わいの音楽に。
ハイチにルーツを持つ米国のSSW/マルチ弦楽器奏者のレイラ・マッカラ(Leyla McCalla)の新譜『Breaking the Thermometer』がリリースされた。ハイチ・クレオール語、フランス語、英語で歌われ、ハイチの伝統音楽やアメリカのジャズやフォークの影響がうかがえる、優雅さと素朴さを併せ持った独特の魅力を醸す。
イスラエルのSSW、アヴィヴ・ペック(Aviv Peck, ヘブライ語:אביב פק)が待望のデビューEP『אוסף ראשון』をリリースした。天性のメロディセンスと歌声を持ち、スタヴ・ゴールドベルグ(Stav Goldberg)の名盤『Songs』でもその可憐なヴォーカルを披露していた彼女の歌を堪能できる素敵な作品だ。
マリのシンガーソングライター、ウム・サンガレ(Oumou Sangaré)が新譜『Timbuktu』をリリースした。コラに似た弦楽器カメレ・ンゴニや多数の打楽器などが躍動する作品で、マリ南部の伝統的なワスル音楽がロック、ブルースなどの影響を受け、彼女の力強さと包容力を兼ね備えた歌声とともに世界に響く。
イタリア南部の伝統音楽を復興させる活動を続ける作曲家/打楽器奏者/シンガーのアントニオ・カストリニャーノ(Antonio Castrignanò)。彼の新作『Babilonia』は、その名のとおりメソポタニア文明の中心にあった古代都市バビロンをテーマに据えた壮大な抒情詩だ。
近年のミナスの傑作にも名を連ねてきた女性歌手ソフィア・クペルチーノ(Sofia Cupertino)の待望のデビュー作『Venusiana』が登場した。
アン・パセオ(Anne Pacéo)の新譜は現在進行形のコンテンポラリー・ジャズの洗練を纏いながら、土着や野生を匂わせる驚くべき作品だ。『S.H.A.M.A.N.E.S』というタイトルも見事にその言葉(シャーマン=祈祷師)が喚起させるイメージが音に一致する。
温かく魅力的な声を持つポルトガルのSSW/ヴァイオリン/マンドリン奏者マヌエル・マイオ(Manuel Maio)のソロデビュー作『Sem Olhar ao Tempo』がリリースされた。彼の音楽はポルトガルの伝統音楽ファドをルーツに、米英のフォーク・ミュージックやブラジル音楽などが混在する。