- 2021-12-20
- 2021-12-21
フランスの天才マルチ奏者・FKJのレア盤が国内版再発
2019年、コロナにより世界の構図が大きく変わる以前に、FKJはこの世界を既に視界にとらえていたのではないか。そう思わせるような癒しと慈愛に満ちた温かな作品が再発された。その名も「Ylang Ylang」。
2019年、コロナにより世界の構図が大きく変わる以前に、FKJはこの世界を既に視界にとらえていたのではないか。そう思わせるような癒しと慈愛に満ちた温かな作品が再発された。その名も「Ylang Ylang」。
ベルギー出身のドラマーステファン・ギャラン(Stephane Galland)と、鍵盤奏者アドリアーン・ファン・デ・ヴェルデ(Adriaan Van de Velde)による新しいプロジェクト、ポーラー・ドワーフズのデビュー作『Polar Dwarfs』は、大胆なシンセ使いが印象的なインパクト抜群のエレクトロ・ジャズファンクだ。
地を這うようなベースのグルーヴに、人力ジャングル&ドラムンベースなドラム。トロンボーンやギターはエフェクターを幾重にも重ねどこまでもサイケデリック。現代UKジャズのカオスなエネルギーが凝縮されたような音楽が最高に楽しい英国ブライトン拠点のサイケジャズバンド、エビ・ソーダ(Ebi Soda)の2ndアルバム『Ugh』。
アルゼンチン・コルドバのSSWゴンサ・サンチェス(Gonza Sanchez)率いるアスィ(Así)の2020年新譜『Compartidas』が素晴らしい。懐かしいメロウAORと、現代的なネオソウル、軽やかなのにどこかサウダージもある南米音楽の良いとこどり。そんなうまい話ある?と思われるかもしれないが、実際にここにあるのだから仕方がない。
現代NYジャズの最重要ピアニスト/作曲家のアーロン・パークス(Aaron Parks)新譜『Little Big II: Dreams of a Mechanical Man』はその名の通り前作『Little Big』(2018年)の続編となるアルバム。バンドメンバーも前作からベーシストがデイヴィッド・ジンヤード (David Ginyard, b)に交代しているだけで、引き続きグレッグ・トゥーヒー(Greg Tuohey, g)、トミー・クレイン(Tommy Crane, ds)が起用されている。
ポルトガルの若きファド歌手、リナ(Lina)とスペイン出身のマルチ奏者/プロデューサーのラウル・レフリー(Raül Refree)の2020年作『Lina_Raül Refree』は、ポルトガルの伝説的ファド歌手アマリア・ロドリゲス(Amália Rodrigues)が愛した楽曲群を現代的にアレンジした興味深い作品だ。
スウェーデンのキーボード奏者/作曲家、イヴァン・ブロンクヴィスト(Ivan Blomqvist)率いるクインテット、モザンビーク(Mosambique)が2019年3月のデビューアルバム『Big City Moves』でいきなり現代ジャズシーンに鮮烈な衝撃をもたらした。
スピリチュアルでサイケデリック。ロンドンのジャズシーンの爆発的進化の中心地にいるバンド、コメット・イズ・カミング(The Comet Is Coming)のメジャーデビュー作『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(2019年)が最高にかっこいい。