- 2023-10-24
- 2023-10-23
シリア出身クラリネット奏者キナン・アズメとNYの革新的弦楽四重奏団の共演作
シリア出身のクラリネット奏者/作曲家キナン・アズメ(Kinan Azmeh)と、米国の弦楽四重奏団ブルックリン・ライダー(Brooklyn Rider)の共演作『Starlighter』は、クラシックやジャズの分野で革新的な活躍を続ける両者の長年のコラボレーションを記念するクラリネット五重奏の作品だ。
シリア出身のクラリネット奏者/作曲家キナン・アズメ(Kinan Azmeh)と、米国の弦楽四重奏団ブルックリン・ライダー(Brooklyn Rider)の共演作『Starlighter』は、クラシックやジャズの分野で革新的な活躍を続ける両者の長年のコラボレーションを記念するクラリネット五重奏の作品だ。
米国出身のドラマー/パーカッション奏者ジョン・ハドフィールド(John Hadfield)が、グレゴリー・プリヴァ、クリス・ジェニングスというパリのジャズシーンで最高峰の二人を迎え、新作『Drum of Stories』をリリースした。近年、ナナ・ヴァスコンセロスやコリン・ウォルコットが演奏していた楽器を入手した彼の楽器や音楽への想いが凝縮されたアルバムだ。
シリア出身の新星ウード奏者/作曲家/シンガー、ジャワ・マンラ(Jawa Manla)がアラブの古典音楽をベースにジャズや西洋クラシックの要素を取り入れた美しいアルバム『Distant Roots』でデビューした。収録の5曲はいずれも10分前後と長尺で、ジャワ・マンラ作曲による器楽曲と、彼女がシリアで過ごした子供時代に聴いたアラビア語の曲にインスパイアされた歌曲が収められている。
コンテンポラリー・ジャズやアラブ音楽、ヒップホップなど幅広い分野で活躍するフランス在住シリア系フルート奏者、ナイサム・ジャラル(Naïssam Jalal)の9枚目のアルバム『Healing Rituals』は、彼女が数週間の入院生活で過ごした時間の中からインスピレーションを得たという架空の癒しの儀式(= Healing Rituals)である。
東欧や中東にルーツを持つカナダ在住の4人の音楽家が集い、ルーマニアやシリアの音楽に影響された演奏をするタラフ・シリアーナのデビュー作『Taraf Syriana』。アラビア音階に調律され微分音も特徴的なカーヌーンや、アラブの打楽器ダラブッカで中東音楽を特徴づけつつ、アコーディオンやヴァイオリン、チェロはロマ音楽を表現し、なんとも言えない無国籍感が漂う面白い音楽だ。
アラブ音楽、クラシック、ジャズと幅広く活躍するシリア出身のクラリネット奏者キナン・アズメ(Kinan Azmeh)が、ドイツを代表するジャズ・ビッグバンドであるNDRビッグバンド(NDR Bigband)と共演した2021年作『Flow』。すべての作曲はキナン・アズメで、アラブと西洋が見事に融合した魅力的な音楽を、ビッグバンドの壮大なスケールで映し出す。
ヨハネスブルグ生まれ、ギリシャ・クレタ島出身のヴァイオリニスト/作曲家マリア・マノウサキ(Maria Manousaki)の新作『Hidden Trails』は、現代ジャズのひとつの太い亜流の主役を担う多国籍のメンバーを集めた必聴盤だ。彼女の2015年作『Sole Voyage』もシャイ・マエストロやペトロス・クランパニスなど素晴らしい演奏家で構成されていたが、今作の面子も相当に興味を惹かれる。
伝統と革新性が同居するハイブリッドなアラビック・クロスオーヴァーの好盤、シリア出身のカーヌーン奏者マヤ・ユセフ(Maya Youssef)の新譜『Finding Home』。カーヌーンはアラブ地域で広く使われるチター属の伝統的な楽器で、その煌びやかな音色が魅力的だ。
シカゴを拠点に活動するバンド、バースィル&ザ・スーパーナチュラルズ(Bassel & the Supernaturals)がストレートなファンクサウンドに乗せて歌うのは、愛と喪失、そしてシリアの現状について──。
中国、コンゴ、キューバ、フランス、ギニア、イラン、パレスチナ、シリア、チュニジアといった国々からの移民がブラジル・サンパウロで結成したバンド、オルケストラ・ムンダーナ・ヘフジ。2019年作『Caravana Refugi』では、洗練されたブラジル音楽をベースに各国の音楽文化が雑多に混じり合ったユニークな音楽を聴くことができる。