- 2019-08-18
- 2024-06-06
チック・コリアの最高傑作『マッド・ハッター』。創造力爆発の鬼作
『マッド・ハッター』は誰もが知るルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』をモチーフにしたチック・コリアのストーリーテラーとしての作家性が最高潮に達したアルバム。
『マッド・ハッター』は誰もが知るルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』をモチーフにしたチック・コリアのストーリーテラーとしての作家性が最高潮に達したアルバム。
グラミー賞を22回受賞。半世紀にわたってシーンの最前線で活躍を続けるピアニスト/作曲家のチック・コリアが御年78で新しく立ち上げたバンド「The Spanish Heart Band」でリリースした2019年新譜『Antidote』は、往年のチック・コリアのシンボルとも言えるスパニッシュジャズへの回帰を示した会心の作だ。
オホス・デ・ブルッホで新たなワールドミュージックの形を提示してみせたDJ Pankoが次に考えたのは、ブラジルの多彩なリズムと、ジプシーたちの魔法のようなバルカン音楽と、スペインが誇るフラメンコ音楽をエレクトロニカやVJと融合させることだった。
ブラジルを代表するピアニスト/作編曲家/プロデューサーのアンドレ・メマーリ(Andre Mehmari)が8月15日、新しい公式ウェブサイトを公開した。
これほどの才能を目の当たりにして、彼女に嫉妬しない音楽家はいるのだろうか。NYを拠点に活動するチリ出身のジャズギタリスト/ヴォーカリスト/作曲家のカミラ・メサの2019年作『Ambar』。弦楽四重奏を加えた自身のバンド「The Nectar Orchestra」を率いての録音で、自身5作目のフルアルバムにしてメジャーデビュー作でもある。
レアンドロ・マイアとアンドレ・メマーリの共演作『Suíte Maria Bonita e Outras Veredas』は、優しさと詩情が滲み出るレアンドロ・マイアの歌も、アンドレ・メマーリによる巧みな編曲やピアノ演奏も、すべてが最高オブ最高である。
現代アルゼンチン音楽を代表するバンド、アカ・セカ・トリオ(Aca Seca Trio)が2018年3月25日に行なったアルゼンチン・Estaciones Sinfónicas(シンフォニック・ステーション)でのライヴ映像をフルで公開している。
70歳を超えた現在も精力的に活動を行なっている彼が2019年に発表した最新作『Samba Jazz Alley』はかつてブラジルで一大ムーブメントになったジャズサンバの幸せな再来だ。
ルイーザ・ブリーナ(Luiza Brina)の新作『Tenho Saudade Mas Já Passou』は、ミナス新世代の女性シンガーらしい柔らかさが魅力的なアルバム。
日本を代表するインストバンド、ショーロクラブが、7人の素晴らしい歌手たちを迎え2011年に発表した『武満徹ソングブック』は、日本を代表する作曲家である武満徹の芸術的でありながらも普遍的な美しい音楽の魅力を、最高の形で現代に蘇らせた名作だ。
アゼルバイジャン・バクー出身のサックス奏者、レイン・スルタノフ(Rain Sultanov)の2017年作『Inspired by Nature』はその名の通り、アゼルバイジャンの7つのランドスケープ(自然の景観)を描き出した作品だ。
1960年代にヴァギフ・ムスタファザデによって創始されたムガームジャズ。近年、欧州で注目される若手奏者の出現が相次ぎ、シーンの活況を見せはじめている。ムガームジャズの歴史と、要注目の5人の音楽家の特集。
タイトルは文字化けではない。イスラエルのソプラノサックス奏者、ダニエル・ザミールの『Song for Confort(נחמה ועידוד)』紛れもない現在進行形のJAZZの傑作だ。
1998年、様々な文化や人種が混ざり合うスペイン・バルセロナに誕生したオホス・デ・ブルッホ(Ojos de Brujo)というバンドは、その後の“ワールドミュージック”の進化を語る上で欠かすことができない存在だ。