「アカゲラ」は鳥の名前…ではない
フランスのジャズトリオ、アカゲラ(Akagera)を知ったとき、なぜキツツキの仲間の野鳥アカゲラがフランス人のバンド名に!?と思った。
…が、やはり調べてみたら彼らの「アカゲラ」は鳥の和名ではなく、ルワンダにある「アカゲラ国立公園」のことと判明。
なーんだ。
そう思いながらも音源『Serpente』を聴いてみると…
これがまた、これまでに聞いたこともない編成での聞いたこともないような音楽で興味を失うどころか、聴き入ってしまった。
バンド編成は、
・ヴィブラフォン/マリンバ(Benoit Lavollée)
・バストロンボーン(Stéphane Montigny)
・ドラムス/パーカッション(David Georgelet)
の3人。
この3人が奏でるサウンドは、ジャズやアフリカ音楽、ミニマルミュージックなどの現代音楽にも強く影響されたとても新鮮なものだった。
偉大なるフレンチ・ジャズの先人たちへのオマージュ
アカゲラはダニエル・ユメール(Daniel Humair)、フランソワ・ジャノー(Francois Jeanneau)、アンリ・テキシエ(Henri Texier)によるフレンチジャズの巨匠たちによる1980年の作品『Akagera』へのオマージュとして構想された。
ユメール-ジャノー-テキシエのオリジナル盤はライオンのジャケットが印象的だったが、現代の“アカゲラ・トリオ”はライオンを蛇(Serpente)に置き換え、フランスのジャズをルネサンスする。