気鋭サックス奏者が挑むジャズ×クラシック×インド音楽
フランスのサックス奏者、サミー・ティエボー(Samy Thiébault)がオーケストラと共演した2019年作『Symphonic Tales』。
2018年の前作『Caribbean Stories』でカリブ海の音楽に挑戦し成功を得た注目のサックス奏者が新たに挑んだのは、ブルータニュの交響楽団と、そしてなぜかインドのタブラ奏者を迎えた壮大なスケールのジャズだった。
サミー・ティエボーはフランス人の父とモロッコ人の母のもと、コートジボワールに生まれたテナーサックス奏者/作曲家。フランスのボルドーでクラシック音楽の教育を受けたのち、ジャズの名門コンセルヴァトワール国立高等音楽院でジャズを学んだ。デビュー作は2004年とその活動歴は長いが、ここ日本では人気トランペット奏者アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)が参加した2016年作『Rebirth』あたりからようやくその名を知られるようになってきた。
今作『Symphonic Tales』ではピアノにエイドリアン・シクー(Adrien Chicot)、ベースにシルヴァイン・ロマーノ(Sylvain Romano)、ドラムスにフィリップ・ソアラ(Philippe Soirat)、そしてタブラにモシン・カワ(Mossin Kawa)を迎え、さらにオーレリアン・アザン・ジーリンスキー(Aurélien Azan Zielinsky)の指揮によるブルターニュ交響楽団をバックにつけ、ジャズとクラシック、インド音楽をバランスよく配合した挑戦的な音楽を聴かせてくれる。
Samy Thiébault – tenor saxophone
Adrien Chicot – piano
Sylvain Romano – double bass
Philippe Soirat – drums
Mossin Kawa – tabla
with Symphonic Orchestra of Brittany