今もっとも“農耕接触”すべきバンド、AJATE。埼玉・東秩父から現れた祭囃子×アフロビートの衝撃

Ajate - Alo

竹楽器と祭囃子がアフロビートと絡む!異彩を放つバンド、AJATE

竹製の創作楽器や和太鼓、篠笛、ギター、ベースといった編成で日本の伝統的な音楽と大地を揺らすようなアフロビートを融合した独特の音楽を演奏するバンド、AJATE(アジャテ)が面白い。

日本の原風景を濃縮したような農耕、軽トラ、竹林といった農村風景に、なぜか力強くグルーヴするアフロビートの不思議な親和性。これほどファンキーな農村音楽があっただろうか。歌詞に漂う無国籍感もとても良い。

彼らの最新作は2020年3月リリースの『Alo』。前作『Abrada』(2017年)から3年ぶりの新譜だ。

(2)「Galar」のMV。

埼玉・東秩父村から世界へ羽ばたく

AJATEは埼玉県唯一の村、東秩父村のバンド。竹製品の職人でありバンドリーダーのジョン・いまえだ氏が西アフリカ渡航中に見た現地の村のお祭りにインスパイアされ結成した総勢約10名の大所帯だ。フェイスブックページには“日本〜アジア〜アフリカ〜世界を繋げるDNAを呼び起こすエネルギーを発信するバンド”とのキャッチコピー。音楽はリズムやグルーヴ重視で、ほぼワンコードかせいぜい3つ程度のシンプルなコードしか使わず、ひたすら繰り返しながらトランス状態に誘う。派手さはないが、確かな生命力に満ちた音楽といった印象。

フランスの新興レーベル、180Gからの絶大なリスペクトを受け、2018年にフランスのフェスティバル、Trans Musicalesに出演。翌2019年にもフランスツアーを行っている。

フランスで行われたライヴ演奏の模様。
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