TAG

アジア

  • 2024-07-06
  • 2024-07-06

独自の“ワールド・ミュージック”を探求するAO Music、多文化共生を祝う新作『Otherness』

AO(エイオー)とは、古代ポリネシア語で“純粋な光”あるいは“すべての色”を指すらしい。セントルイス出身のリチャード・ギャナウェイ(Richard Gannaway)とジェイ・オリヴァー(Jay Oliver)を中心に2000年にデビューしたエイオー・ミュージック(AO Music)。独自の“ワールド・ミュージック”を探求し続けてきた彼らが、通算7枚目の新作『Otherness』をリリースした。

  • 2024-05-11
  • 2024-05-12

衝撃的。五線譜を超越する新時代のシンガー、ヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル、待望のソロ作

インド出身、ワールドワイドに活躍の幅を広げるSSWヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)の新作『Vari』 。インドの伝統音楽をベースに現代のグローバル・ミュージックの様々な要素をミックスし、全編にわたって鮮烈な印象を残すことは間違いないだろう。プロデューサーはスナーキー・パピーのマイケル・リーグ(Michael League)が務めている。

  • 2024-03-27
  • 2024-03-28

「聴く」よりも「感じる」。インド出身ガナーヴィヤが贈る、静謐かつ刺激的な音の空間

インド出身の歌手ガナーヴィヤ(Ganavya)の新譜『like the sky I've been too quiet』という作品を聴き、音楽の意味や価値についてあらためて気付かされるリスナーは多いだろう。極めて個性的なアーティストであるガナーヴィヤは、この特別なアルバムで南インドの伝統的な価値観やそこから生じた音楽をスピリチュアル・ジャズやエレクトロニック・ミュージックに手繰り寄せ、アンビエントなテクスチャーで繋ぎ合わせた。

  • 2024-03-09
  • 2024-03-09

ジャンルの概念を溶かす、インド系移民SSWシェヘラザードの衝撃的デビュー作『Qasr』

また、とんでもないアーティストが現れた。インド系移民2世として米国で生まれ育ったシンガーソングライター、シェへラザード(Sheherazaad)。近年大ブレイクしたパキスタン出身のSSWアルージ・アフタブ(Arooj Aftab)がプロデュースしたデビュー作『Qasr』は、音楽が従来のジャンルという概念ではなく、その人自身のパーソナルに大きく依存する時代を象徴するような素晴らしい仕上がりだ。

  • 2024-02-12
  • 2024-02-12

ロマンティックで抑制的なサウンドが魅力のインドの女性SSW、Krameri『INTRUSIVE THOUGHTS』

インド西部グジャラート州ヴァドーダラー出身のSSW、ダミニ・チョーハン(Damini Chauhan)によるソロプロジェクト、クラメリ(Krameri)の新譜『INTRUSIVE THOUGHTS』。アコースティックとエレクトロニックをバランスよく融合したチル感のあるサウンドに、ほんの少しのインド声楽のエッセンスが混ざる繊細なヴォーカルが心地の良い、素晴らしいアルバムだ。

  • 2024-02-03
  • 2024-05-23

世界中を魅了するシベリア先住民族バンド、Otyken。伝統音楽×EDMの衝撃

シベリアの先住民族チュリム族の人々らによって構成され、彼らの伝統楽器と歌唱法を西洋音楽やEDMと結びつけた注目のグループ、オティケン(Otyken)。2023年の新譜『Phenomenon』は、彼らが守ろうとする伝統文化を、世界の人々が最も興味を持つであろう形で発信した稀有な作品だ。

  • 2024-01-21
  • 2024-01-21

刺激的な音楽体験を約束するジャズロック×インド音楽! ベイジュ・バット新譜『People of Tomorrow』

インド系スイス人のヴァイオリニスト/作曲家、べイジュ・バット(Baiju Bhatt)が自身のバンドであるレッド・サン(Red Sun)を率い録音した2018年の『Eastern Sonata』から5年。自身のルーツであるインド音楽に、ジャズロックの側面からアプローチするプロジェクトがよりスケールアップし戻ってきた。2023年の新作『People of Tomorrow』では、前作から引き続きゲスト参加するグェン・レ(Nguyên Lê)やプラブー・エドゥアール(Prabhu Edouard)に加え、新たな凄腕ゲストも多数参加。アルバム全体で約52分間の濃密な音楽体験を味わえる驚異的な作品に仕上がっている。

  • 2023-09-12
  • 2023-09-12

チベットを代表するSSWユンチェン・ラモ。たった一滴の優しさから変わる人生、そして世界

チベット出身のシンガーソングライター、ユンチェン・ラモ(Yungchen Lhamo)。清く澄んだ高音、深みのある中低音、さらにはマントラも組み合わせてチベット仏教の瞑想的な表現を歌う彼女の音楽は神々しく、心に平穏を与えてくれる。新作『One Drop of Kindness』は美しく魅惑的で、心の底から素晴らしいと思わせてくれる稀有な音楽だ。

  • 2023-09-11
  • 2023-09-11

ベトナム系スーパーギタリスト、グェン・レ。独自の感性で綴る奇矯ジャズ『Silk and Sand』

ベトナム系フランス人ギタリスト、グェン・レ(Nguyên Lê)の新生トリオによる新作『Silk and Sand』。ベースにカナダ出身のクリス・ジェニングス(Chris Jennings)、パーカッションにモロッコ出身のラーニ・クリージャ(Rhani Krija)という俊英を迎え、アジアのテイストが感じられる彼らしい特別なギタージャズ/フュージョンを展開する。

  • 2023-08-28
  • 2023-08-29

天才女性ベーシスト、モヒニ・デイ。18年間の音楽活動の成果を示す驚愕のファースト・アルバム

1996年インド生まれ。10歳の頃からベーシストとして活動を開始し、天才少女の名を欲しいままにしたモヒニ・デイ(Mohini Dey)のデビューアルバム『Mohini Dey』がリリースされた。アルバムにはインド、アメリカ合衆国、イギリス、ハンガリーなどから凄腕のミュージシャンが集結。メタル、ロック、プログレ、ジャズと幅広い分野で女性ベーシストの頂点に君臨する彼女の圧巻の演奏を堪能することができる作品となっている。

  • 2023-07-30
  • 2023-12-25

モンゴル出身歌手Enji、ジョアナ・ケイロスも参加したアジア的抒情の傑作ジャズ・ヴォーカル作

モンゴル出身の歌手エンジ(Enji)が待望のサードアルバム『Ulaan』をリリースした。前作から引き続きポール・ブランドルがギターを、モンゴル出身のムングントフチ・ソルモンバヤルがダブルベースを担当。さらに今作ではブラジルのクラリネット奏者ジョアナ・ケイロスとドラムス奏者マリア・ポルトガルが全面参加し、アジア的な雰囲気のソングライティングとブラジルの洗練された現代ジャズのエッセンスが魔法のように融合。前作を上回る素晴らしい作品に仕上がっている。

  • 2023-06-06
  • 2023-06-05

ジャズ、ラテン、スリランカ伝統音楽などが混在する強烈プログレ。Thriloka のデビュー作『Bisura』

スリランカのプログレッシヴ・ロックバンド、Thriloka による2009年作『Bisura』が面白い。“3つの世界”を意味するバンド名の彼らは、パーカッション奏者パバル・ウィジェグナワルダネ(Pabalu Wijegoonawardane)を中心に、ロックなギター、ジャジーなピアノがエスニックな旋律の中で飛び交う。ほかの多くのプログレバンドと同じようにクラシックやロック、ラテン、ジャズなどの要素を混ぜ合いながら、Thrilokaはスリランカ独自の音楽文化を反映していく。

  • 2023-06-03
  • 2023-08-19

ポーランドのEABS×パキスタンのJaubi、7,000kmの距離を超えた革新的バンド同士の初コラボ!

ポーランドの革新的ジャズ・クインテットのEABSと、パキスタンのスピルチュアル・ジャズバンドのJaubiがコラボレーション!ヨーロッパとアジア、その伝統と革新が入り乱れた圧巻のアルバム『In Search of a Better Tomorrow』がリリースされた。これは2023年のジャズ/グローバル・ミュージックのひとつの事件のようなものだ。

  • 2023-05-10
  • 2023-09-18

どこまでも澄んだ音色に心が奪われる。ペルシャのケマンチェ&西アフリカのコラの幽玄な即興デュオ

イラン出身のケマンチェ奏者カイハン・カルホール(Kayhan Kalhor)と、マリのコラ奏者トゥマニ・ジャバテ(Toumani Diabaté)がデュオを組み、事前の取り決めをほとんど何も行わずに即興で演奏したアルバム『The Sky Is the Same Colour Everywhere』。ペルシャと西アフリカ、ふたつの伝統的な弦楽器が奏でる音楽は国や言葉、文化の壁に阻まれず、どこまでも幽玄で美しい。