- 2022-05-28
- 2022-05-28
日本のR&Bに新風をもたらしたSSW・Kiki ViVi Lily。類まれなる世界観と表現力の成せる音楽の解像度。
甘い歌声と等身大の歌詞、アーティスティックなトラック。これが一つでも欠けたら、この作品はまったく違う評価だったに違いない。全てが一つの要素として完成された作品であり、全てのバランスが程よく調和された奇跡のアルバム。それがこのデビュー作の『vivid』である。
甘い歌声と等身大の歌詞、アーティスティックなトラック。これが一つでも欠けたら、この作品はまったく違う評価だったに違いない。全てが一つの要素として完成された作品であり、全てのバランスが程よく調和された奇跡のアルバム。それがこのデビュー作の『vivid』である。
今R&B界では「ウィークエンド以降」ともいえるオルタナティブR&Bがトレンドだ。パーソナルなリリックと内省的なサウンド。今回取り上げるSala(サラ)の1stEP『Flagments』は、その流れに対して19歳の感性で見事な回答を示してくれた。
アン・サリーの新譜『はじまりのとき』は13曲中10曲がオリジナルで、これまで以上に彼女の等身大の感情が素直に現れている。飾らない言葉とメロディーがすっと心の隙間に染み込んでくるような彼女の歌は、多くの人にとってこれからの人生で大切な宝物になるだろう。音楽家としてだけでなく医師・母親として日々の生活を送るアン・サリーさんに、これらの楽曲が生まれた背景などを伺ってみた。
変拍子や中東音楽の旋律などイスラエルジャズにインスパイアされた日本の独創的なピアノトリオ、niskhaf(ニスカフ)が待望のデビューアルバム『thirst』をリリースした。今回は作品をより深く楽しむために、niskhafの3人に直接話を伺ってみた。
12月にデビュー15周年を記念したカバーアルバム『App Standard』をリリースしたジルデコイ・アソシエーション(JiLL-Deecoy association)、通称ジルデコ。松任谷由美からyamaの「春を告げる」(!)まで振り幅の広いカバーを披露した最新作ではなく、今回はジルデコ史上個人的最高傑作の『ジルデコ4~Ugly Beauty~』をご紹介したい。
日本の三大楽器メーカー、ヤマハ・カワイ・ローランドの本社が集結する静岡県浜松市は“楽器の街”として知られている。音楽好きなら一度は行ってみたい楽器天国・浜松市の三大スポット(イノベーションロード、楽器博物館、NEOPASA浜松)を紹介。
スウェーデンのベーシスト、アンダーシュ・ヤーミン(Anders Jormin)と、同じくスウェーデンのヴァイオリニスト/歌手のレーナ・ヴィッレマルク(Lena Willemark)、そして日本の二十五絃箏奏者の中川果林(Karin Nakagawa)の3人による北欧と和文化の融合したECM傑作『Trees of Light』(2015年)の続編ともいえるのがこの2019年作『Poems for Orchestra』。
ノルウェー出身のサックス奏者、マリウス・ネセット(Marius Neset)と、日本が誇るジャズバンド指揮者の挾間美帆(Miho Hazama)がコンダクターを務めるDanish Radio Big Bandの共演作『Tributes』。全曲がマウリス・ネセットの作曲で、ファンキーな曲からしっとりとしたスローバラードまで、優雅なビッグバンド編成で楽しめる絶品となっている。
静岡県出身、現在ニューヨークを拠点に活動するジャズ・ヴァイオリニスト大村朋子の新譜『Branches Vol. 1』には、日本に古くから伝わる民話にインスパイアされた全6曲が収録。前作『Roots』は日本古謡をジャズに昇華し話題となった作品だったが、今回もアメリカに暮らす日本人としての自身のルーツを強く意識し、表現したものになっている。
現代ジャズで最も高い評価を得ている7人の女性アーティストたちが結集したスーパーグループ、アルテミス(ARTEMIS)がブルーノート・レコーズからデビューした。北米、南米、中東、欧州、そして日本…地域を超え最高の女性奏者が結集し傑出した演奏を聴かせてくれる必聴盤だ。
幾度となく来日し、日本との縁も深いブラジルの重鎮ミュージシャンたち──ジャキス・モレレンバウム(Jaques Morelenbaum, cello)、リミーニャ(Liminha, b)、トニーニョ・オルタ(Toninho Horta, g)、マルコス・スザーノ(Marcos Suzano, perc)によるスーパーユニット、Shinkansen(新幹線)始動!
フェルナンダ・タカイ(Fernanda Takai)の新譜『Será Que Você Vai Acreditar?』は、一聴して彼女とわかるキャッチーで特徴的なソフトロックな良曲がたっぷり詰まった良作だが、収録されたそれぞれの音楽を深く掘り下げていくと世界に大きな変化をもたらしたコロナ禍のなかで制作されたアルバムらしく、深いメッセージが読み取れる作品だった。
竹製の創作楽器や和太鼓、篠笛、ギター、ベースといった編成で日本の伝統的な音楽と大地を揺らすようなアフロビートを融合した独特の音楽を演奏するバンド、AJATE(アジャテ)が面白い。
シンガーソングライター/ギタリストの青葉市子が、2020年1月に東京・赤坂の草月ホールで行われたデビュー10周年記念コンサートの模様をライヴ盤として発売した。『"gift" at Sogetsu Hall』と題された今作は、アカペラで披露される(1)「守り哥」で始まる、声とギターだけの17曲・79分の至福のとき。