テラス・マーティン、伯父の伝説的ジャズギター奏者カルヴィン・キーズとの夢の共演!

Calvin Keys & Terraace Martin - The Near North Side

カルヴィン・キーズ、甥のテラス・マーティンとの共演作

1942年ネブラスカ州生まれの伝説的ギタリスト、カルヴィン・キーズ(Calvin Keys)が、甥でケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)やスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)のプロデューサーとして知られる1978年生まれのテラス・マーティン(Terrace Martin)との双頭名義で新作『The Near North Side』をリリースした。

バンドメンバーはギターのカルヴィン・キーズのほか、鍵盤のポール・コーニッシュ(Paul Cornish)、ベースのベン・ウィリアムス(Ben Williams)、そしてドラムスのクリスチャン・ユーマン(Christian Euman)という西海岸の現代ジャズを代表する顔ぶれが集う。カルヴィン・キーズの演奏は終始リラックスしており、良い意味での適当さも人間臭くて最高だ。

(1)「The Island」はいきなり米国流ジャズ・ボッサで始まるが、これはブラジルを代表するSSWであるイヴァン・リンス(Ivan Lins)の代表曲。ブラジル音楽ファンにはポルトガル語の原題である「Comecar de Novo」というタイトルの方が馴染み深いだろう。

(1)「The Island」(イヴァン・リンスの代表曲「Comecar de Novo」のカヴァー)

その後もカヴァーを中心に全8曲を収録。(4)「In a Sentimental Mood」、(5)「Cotton Tail」はデューク・エリントンの著名なジャズ・スタンダード。
変形ブルースの(3)「Potholes」と(7)「Beau Dollar」はカルヴィン・キーズのオリジナル。ラストの(8)「The Near North Side」はバンドメンバー全員が作曲者としてクレジットされており、ここではテラス・マーティンのサックス演奏もたっぷりと聴くことができる。

(8)「The Near North Side」

テラス・マーティンは彼のSNSアカウントからの投稿で、今作そしてカルヴィン・キーズとの関係について次のように語っている:

カルヴィンは私の土台とサウンドの大きな部分を占めている。母から聞いた話だけど、私が生後6ヶ月頃の赤ん坊の頃、カルヴィンが父の家に遊びに来ていたんだ。ある夜、カルヴィンが家に来て、私は泣いていた。母はひどくストレスを感じているようで、カルヴィンはギターを手にして私のベビーベッドに行き、ジャズのスタンダードを弾き始めた。私はギターを見つめ、すぐに眠りについた。カルヴィンは何度も夜に来ては、このようなことを繰り返した。父と母は、これが私が音楽を好きになるきっかけだったと信じている。

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Calvin Keys – guitar
Paul Cornish – keyboards
Ben Williams – bass
Christian Euman – drums
Terrace Martin – saxophone

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