ポーランドの人気女性ベース奏者キンガ・グゥイク、マイケル・リーグと組んだ新譜『Real Life』

Kinga Głyk - Real Life

キンガ・グゥイク新作はマイケル・リーグがプロデュース!

1997年ポーランド生まれのベーシスト/作曲家キンガ・グゥイク(Kinga Głyk)が、前作『Feelings』から4年以上ぶりとなる新作『Real Life』をリリースした。今回は共同プロデューサーにスナーキー・パピーのマイケル・リーグ(Michael League)を迎え、これまでの作品にも通底するジャコ・パストリアスやスタンリー・クラーク的な音楽表現を引き続き基幹に据えつつ、これまで以上に洗練された現代のジャズファンク/フュージョンを気持ちよく聴かせてくれる絶品に仕上がっている。

(1)「Fast Life」

全曲がキンガ・グゥイクの作曲。参加ミュージシャンは長年のクリエイティヴ・パートナーである鍵盤奏者ブレット・ウィリアムズ(Brett Williams)のほか、ウィンドシンセ「エアロフォン」を吹くケイシー・ベンジャミン(Casey Benjamin)、ドラマーのロバート・シーライト(Robert Searight)といったマイケル・リーグ人脈の凄腕たち。ドラムスの音作りは現代的だが、キンガ・グゥイクのベースの音色やフレーズ、シンセサイザーの他用、楽曲自体の雰囲気などやはり随所で1970〜1980年代のフュージョンを思わせ、往年のジャズ・フュージョンに馴染みがあるほど楽しめる作品のように思う。

キンガ・グゥイクはマイケル・リーグとの最初の会話で、彼からの「君は音楽で何をしたいの?」という質問に対し「美しい曲を作りたい。音楽はたとえ言葉がなくても、興味深く、人の心を動かすのに十分な力を持っている。音楽を通じて自分の感情を表現し、他の人の心に響く美しい曲を作りたい。ベーシストのプロジェクトとして考えるのではなく、音楽を通じてストーリーを伝えたいのです」と答えたという。

Kinga Głyk プロフィール

キンガ・グゥイクは1997年1月27日ポーランド生まれのベーシスト/作曲家。ヴィブラフォン/ドラムス奏者の父親イレク・グゥイク(Irek Głyk)の指導もあり、12歳の頃から家族バンド「Głyk PIK Trio」での演奏を始めた。

2015年、18歳のときに最初のフルアルバム『Rejestracja』でデビュー。2016年にYouTubeにアップしたエリック・クラプトンの「Tears in Heaven」のカヴァーが世界中で話題となり急速にファンを拡大。2017年に『Dream』、2019年には『Feelings』と順次作品をリリースし、ライヴはポーランド国内のみならず、インドネシア、オーストリア、ドイツ、スイス、イタリア、ポルトガル、スロバキア、チェコ共和国、ウクライナなどにツアー。現在、名実ともにポーランドの新世代を代表するベーシストとなっている。

Kinga Głyk electric – electric bass, vocals
Casey Benjamin – Aerophone
Brett Williams – keyboards
Julian Pollack – keyboards
Nicholas Semrad – keyboards
Michael League – keyboards, guitar, fretless baritone guitar, electric sitar
Robert “Sput” Searight – drums

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