圧倒的センスと技巧で注目されるシカゴ出身ピアニスト、ジャハーリ・スタンプリー 待望のデビュー作

Jahari Stampley Still Listening

ジャハーリ・スタンプリー、待望のデビュー作『Still Listening』

デリック・ホッジとの共演や、ハービー・ハンコック・インスティテュート国際コンペティションでの優勝(2023年)で注目されるシカゴ生まれの若き天才ピアニスト、ジャハーリ・スタンプリー(Jahari Stampley)のデビュー・アルバム『Still Listening』(2023年)をまだ聴いていないなら、今すぐに聴いてみてほしい。今まさに上昇気流に乗った底知れぬ実力を秘めたアーティストの、爆発的なエネルギーを感じることができるはずだ。

アルバムは全曲がジャハーリ・スタンプリーの作曲。教会音楽からエレクトロニカ、アヴァンギャルドまで彼の幅広い影響源が“コンテンポラリー・ジャズ”に収斂したような、今この時代に聴きたい音が詰まっている。(1)「Dream of Time」や(4)「Evanescent」、(6)「Still Listening」、(8)「To Be with You Again」といった洗練されたソロピアノ曲から、ミゲル・ラッセル(Miguel Russell)やデリック・ホッジ(Derrick Hodge)、キム・ジョングク(Jongkuk Kim)ら現代ジャズを代表するミュージシャンが参加しバンド編成で演奏される曲まで、多彩なアイディアで楽しませてくれる。

(3)「Something I Would Say」のソロ演奏動画。ピアノを弾きながらのヒューマンビートボックスにも注目!

Jahari Stampley プロフィール

ジャハーリ・スタンプリーが本格的にピアノの演奏を始めたのは14歳と決して早くはないが、彼はそこから2年以内にジャズ・コンペティションで優勝するほどの実力を身につけた。18歳の頃には特にイエバ・スミス、ジル・スコット、ロバート・グラスパー、コリー・ヘンリー、ジェイコブ・コリアー、スタンリー・クラーク、デリック・ホッジを含む多くの世界的に有名なミュージシャンから言及を受けるようになり、 2021年にマンハッタン音楽院を卒業した後にはスタンリー・クラークのツアーへの参加や、デリック・ホッジのアルバム『Color of Noise』(2020年)でフィーチュアされた。

音楽的な影響源はジョン・バティース(Jon Batiste)やハービー・ハンコック(Herbie Hancock)と公言しているが、それ以前に母親であるマルチ奏者D・エラニア・スタンプリー(D-Erania Stampley)からの絶大な影響があるだろう。サックスやベース、ピアノなどをマルチに弾く彼女は稀有な音楽的才能の持ち主であり、「Mother & Son Duo」として度々一緒に演奏を楽しんでいる。

母親であるデラニア・スタンプリー(キーボード、アルトサックス)との共演
母親であるデラニア・スタンプリー(ダブルベース)との共演

ちょっと変わったところでは、ジャハーリ・スタンプリーはApp Store / Google Play で配信中の『Piano Chronicles』という音楽教育にゲーミング要素を持ち込んだアプリの監修/デベロッパーにもなっている。

Jahari Stampley – piano, bass, organ, drums, synthesizers, keyboards
Emilio Modeste – saxophone
Jeremiah Collier – drums
Miguel Marcel Russell – drums
Runere Brooks – bass
Derrick Hodge – bass
Jongkuk Kim – drums
Stefan Haerle – saxophone, bass
Stephane Clement – trumpet
Nicholas Creus – guitar
Adam Brown – bass
Alysha Monique – vocals
Dwayne Deo Bradford II – drums

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