現代ジャズとヒップホップを繋ぐ、ショーン・江戸・モリソンのデビュー作『From Here on Out』

Sonedo - From Here on Out

Sonedo(Sean Edo Morrison)デビューアルバム、『From Here on Out』

日本にルーツを持ち、英国スコットランド・グラスゴーを拠点とする鍵盤奏者/プロデューサー、ショーン・江戸・モリソン(Sean Edo Morrison)によるプロジェクト、ソネード(Sonedo)のデビューアルバム『From Here on Out』がリリースされた。本作にはジャズの即興性とヒップホップの構造性が同居し、現代的で豊かなインストゥルメンテーションが楽しめる優れた作品だ。

アルバムは全10曲・合計31分とコンパクトな構成の中に、多数のフィーチュアリング・ラッパーやヴォーカリストたちがその名を連ね、図らずとも自然にジャズとヒップホップに橋を渡すような音楽となっている。サウンドの中心は常にショーン・江戸・モリソンの鍵盤が担い、その研ぎ澄まされた野生的な感覚によって支配されている。

(1)「No Sleep」や(2)「Fortified」といった冒頭曲には、彼の世界観に惹き込むだけの大きな引力が備わっている。ジャジーな音楽もラップも鋭利で、弾力性のある感情を凝縮したような繊細かつ大胆なサウンドが、UKジャズシーンに新たに名乗りをあげた彼の独自色を強調している。 

(1)「No Sleep」

(7)「Breakthrough」は、ジャポニズムを幻覚的に解釈したようなアルバムのジャケット・アートが喚起するイメージを象徴するような1曲で、ショーン・江戸・モリソンによる東洋的な音階を発展させた一種のエキゾティシズムが強調されたソロが印象的だ。

(7)「Breakthrough」

Sean Edo Morrison プロフィール

ソネードことショーン・江戸・モリソン(Sean Edo Morrison)は、日本とスコットランドにルーツを持つ鍵盤奏者/プロデューサー/作曲家。大阪の家系で、幼少期から日本文化や音楽に親しみながら育ち、その後スコットランドを拠点に活動を展開している。ジャズを基盤に、ヒップホップ、グライム、ネオソウル、エレクトロニカなどを自在に横断する音楽性を特徴とし、自身のプロジェクト「Sonedo」を率いて現代UKジャズ・シーンの注目株として頭角を現した。

鍵盤奏者としての豊かなハーモニー感覚とビートメイクのセンスを併せ持ち、ジャズ・ミュージシャンのみならずラッパーやシンガーとも積極的に共演。スコットランドのジャズとヒップホップのコミュニティを結びつける存在として評価を高めている。BBC Radio 6 MusicのGilles PetersonやJamz Supernovaらからも支持を受け、ライブ・シーンでも高い評価を獲得。影響源として、ジャズではハービー・ハンコック(Herbie Hancock)、チック・コリア(Chick Corea)、現代UKジャズではアルファ・ミスト(Alfa Mist)、ユセフ・デイズ(Yussef Dayes)、ヴェンナ(Venna)、コルト・アルト(Corto.Alto)などを挙げ、ヒップホップではア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)、J. コール(J. Cole)、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)らを特に愛好している。

2026年にはSonedo名義でデビュー・アルバム『From Here on Out』を発表。ジャズの即興性とヒップホップの構築美を融合したサウンドで、グラスゴー発の新世代UKジャズを象徴するアーティストの一人として注目を集めている。

Sean Morrison (Sonedo) – piano, Rhodes, synthesizer
Paul McInally – synthsizer
Christopher Quinn – bass
Paul McInally – bass
Roan Anderson – drums
Simon Herberholz – tenor saxophone
Priya – vocals
Malachai – rap
Kyi Synclair – rap
CLBRKS – rap
Orpheus – rap
Lorry – rap

Sonedo - From Here on Out
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