- 2020-04-19
- 2020-04-19
豪華すぎるキャストが揃うルシアーナ・ソウザ×WDRビッグバンド『Storytellers』
ブラジルに生まれ、現在は米国ロサンゼルスを拠点に活動する歌手、ルシアーナ・ソウザ(Luciana Souza)の2020年新譜『Storytellers』。母国ブラジルの優れたSSWたちの楽曲にフォーカスし、ドイツ・ケルンの世界的ビッグバンド、WDR Big Band の演奏をバックに歌う上質な一枚だ。
ブラジルに生まれ、現在は米国ロサンゼルスを拠点に活動する歌手、ルシアーナ・ソウザ(Luciana Souza)の2020年新譜『Storytellers』。母国ブラジルの優れたSSWたちの楽曲にフォーカスし、ドイツ・ケルンの世界的ビッグバンド、WDR Big Band の演奏をバックに歌う上質な一枚だ。
作編曲にヴァイオリン、フリューゲルホルン、ピアノ、さらには歌もこなすブラジルの才女カロル・パネージ(Carol Panesi)の2nd『Em Expansão』は、サンバ、フォホー、フレーヴォ、ショーロといったブラジルの伝統音楽を贅沢にブレンドした最高オブ最高なジャズ作品だ。
ジャズやクラシック、ポップスなどジャンルを跨って活躍するブラジルのピアニスト、アンドレ・メマーリ(André Mehmari)と、イタリア・トリエステ出身でサンパウロ交響楽団のコンマスを務めるクラシックヴァイオリン奏者エマヌエーレ・バルディーニ(Emmanuele Baldini)のデュオアルバム『Conversas com Bach』がリリースされた。
美しい音楽は気分が滅入ってしまいそうな毎日に確かな癒しをもたらしてくれる。ピアニスト/作曲家、サロマォン・ソアレス(Salomão Soares)と歌手ヴァネッサ・モレーノ(Vanessa Moreno)による2019年作『Chão de Flutuar』は、ピアノと声だけのこの上なく美しい音世界に浸れる傑作だ。
ブラジルの新進気鋭の女性フルート奏者/作曲家マイアラ・モラエス(Maiara Moraes)の2nd『Cabeça De Vento』は、クラシックやジャズ、現地の伝統音楽が壁なく交叉する南米の充実した現行音楽シーンを象徴するような刺激的な一枚だ。
『Imagina』はスペイン・カタルーニャの卓越した女性クラシックギタリスト、エリザベト・ローマ(Elisabeth Roma)と、その娘でトロンボーン奏者/シンガーのリタ・パイエス(Rita Payes)の母娘による美しいデュオアルバム。カタルーニャ語の伝統曲からボサノヴァ、ラテン音楽といった彼女たちが日常の中で親しみ歌ってきた曲を、親子ならではの愛情に満ちた親密な演奏で届けてくれた。
中国、コンゴ、キューバ、フランス、ギニア、イラン、パレスチナ、シリア、チュニジアといった国々からの移民がブラジル・サンパウロで結成したバンド、オルケストラ・ムンダーナ・ヘフジ。2019年作『Caravana Refugi』では、洗練されたブラジル音楽をベースに各国の音楽文化が雑多に混じり合ったユニークな音楽を聴くことができる。
ブラジルのジャズピアニスト、ベンジャミン・タウブキン(Benjamim Taubkin)とヴィオラ・カイピーラ奏者のイヴァン・ヴィレラ(Ivan Vilela)によるデュオ作品『Encontro』(2019年)は、ブラジル音楽を極めた二人のベテランによる洗練された好盤だ。
たった二人、ガットギターと声だけというシンプルな演奏なのに、この複雑さ、この深み…ギンガの音楽が持つ魅力は本当に底知れない──。比類なき作曲家/ギタリストのギンガ(Guinga)の名曲たちを、シンガー、ドゥドゥ・スペルブ(Dudu Sperb)が歌い上げる『Navegante - Dudu Sperb recebe Guinga』(2019年)。
ブラジル・ミナスジェライス州出身のピアニスト/作曲家ルイーザ・ミトリ(Luísa Mitre)の2018年のデビューアルバム『Oferenda』は、日本でも特に人気の高いブラジル・ミナスの近年の音楽の若くも洗練されたシーンを象徴し得る、素晴らしい作品だ。
アルメニア出身のピアニスト、ヴァルダン・オヴセピアンとブラジルを代表するシンガー、タチアナ・パーハのデュオ新作がリリースされた。『Triptych』(三連祭壇画)と名付けられた今作は、その名の通りシリーズを総括する静謐で格調高く、絵画的な感動のある一枚だ。
サンバやボサノヴァなどのブラジル音楽とサイケデリック・ロックを融合し、1970年代に独自の存在感を放ち後世に多大な影響を与えたブラジルの伝説的バンド、ノヴォス・バイアーノス(Os Novos Baianos)。名盤『Acabou Chorare』はブラジル音楽史上に輝く最重要作。
キーボード奏者/作曲家のフランシスコ・カブラウ(Francisco Cabral)を中心としたブラジルの男女混成6人組エレクトロ・ジャズバンド、オズ(OZU)が面白い。2018年作『Inner』などキーボード、ギター、ベース、ドラムスの生バンドにターンテーブルやサンプリングを絡め、多層的な音響空間を作り出す彼らは、日本文化を深くリスペクトする興味深いバンドなのだ。
イタリアの女性歌手、トスカ(Tosca)の2020年新作『Morabeza』は、ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)やレニーニ(Lenine)、イヴァン・リンス(Ivan Lins)などブラジル音楽の要人たちも参加した良盤だ。