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Brasil

  • 2024-05-28
  • 2024-05-27

アミルトン・ヂ・オランダとC4 Trio、ラテングラミー常連の2者がコラボ!南米音楽を巡る豊かな旅

ブラジルのバンドリン名手アミルトン・ヂ・オランダ(Hamilton de Holanda)と、ベネズエラのクアトロを中心とした弦楽器グループC4トリオ(C4 Trío)。ともに2022年のラテングラミー賞でノミネートされ、授賞式で席を共にした両者が初のコラボ作品『Tembla』をリリースした。一括りにラテン、ブラジル、そしてジャズが混ざり合ったアルバムというのは簡単だが、ここには驚くほどに豊かなカリブ海や南米、そしてスペインの音楽文化が凝縮されている。

  • 2024-05-26
  • 2024-05-26

ジスブランコのクラウヂア、ブラジルの伝説的音楽家シヴーカを再解釈。マルコス・スザーノも参加!

ビアンカ・ジスモンチとのデュオ“Gisbranco”の活動などで知られるピアニスト/歌手のクラウヂア・カステロ・ブランコ(Claudia Castelo Branco)の新作『Viva Sivuca』は、その名のとおりブラジルを代表する音楽家シヴーカ(Sivuca)へのトリビュート・アルバムだ。楽曲は単なるシヴーカのありきたりなカヴァーではなく、クラウヂアによって原曲の良さを活かしつつ新たな解釈が加えられており、とても聴きごたえのある作品となっている。

  • 2024-05-22
  • 2024-05-22

バンドは“創造的シエスタ”へ──。フランシスコ・エル・オンブレのラスト・アルバム

ブラジルのミクスチャー・バンド、フランシスコ・エル・オンブレ(Francisco, el Hombre)の新作『Hasta El Final』がリリースされた。バンドは今年3月7日に彼らが”クリエイティヴなシエスタ(siesta criativa)”と呼ぶ無期限の活動休止に入ることを発表しており、これが最後のアルバムとなる。ゲストとしてレニーニ(Lenine)、パト・フ(Pato Fu)、マルチナリア(Mart'nalia)といったブラジルを代表するアーティストも参加しており、まさしく集大成的な音楽を作り上げている。

  • 2024-05-15
  • 2024-05-15

孤高の天才サンドロ・ハイキ。あらゆる楽器を演奏し、たった独りで創り上げた別次元のアルバム

ブラジル・サンパウロ出身のマルチ器楽奏者/作編曲家のサンドロ・ハイキ(Sandro Haick)の2024年新譜『Gratitude』。ブラジルの伝統的なリズムとジャズ、プログレッシヴ・ロックが絡み合う素晴らしい作品で、アジアや中東の楽器をも取り入れた多彩な音楽表現に一種の凄みすら感じさせる作品だ。そして何よりも驚くべきは、これらのオリジナリティに溢れた素晴らしい音楽を、サンドロ・ハイキがたった一人で創り上げているということだ。

  • 2024-05-14
  • 2024-05-22

内省的な“祈り”をテーマに、自己の深層を探求するミナスの個性派SSWルイーザ・ブリーナ新作

ブラジル・ミナスジェライス州の鬼才SSW、ルイーザ・ブリーナ(Luiza Brina)は、10年以上の歳月にわたり「Oração」(祈り)と呼ぶ一連の譚詩曲を創作してきた。その一部は彼女の過去作『Tão Tá』や『Tenho Saudade Mas Já Passou』にも収録されてきたが、2024年リリースの今作『Prece』はついに全編が「Oração」となり、ルイーザ・ブリーナの全てを曝け出すようなアーティスティックの極致のような作品となった。

  • 2024-05-10
  • 2024-05-04

ブラジル音楽への愛情が未来志向を伴って表現された傑作。Pietá 3rd『Nasci no Brasil』

ブラジルの男女3人組バンド、ピエタ(Pietá)の新作『Nasci no Brasil』は、実にブラジルらしい生命力が躍動する作品だ。”ブラジルに生まれた”とタイトルで力強く宣言する音楽作品で、彼らは近年のこの国を覆う逆進的で間違った愛国心ではなく、文化的な豊かさから来るブラジルの誇りを力強く歌う。

  • 2024-05-03
  • 2024-05-01

現代ブラジル音楽を代表するSSW、セウ 5年ぶりのオリジナル・アルバム『Novela』

ブラジルを代表する女性シンガーソングライター、セウ(Céu)がオリジナルアルバムとしては5年ぶりとなる新作『Novela』をリリースした。トロピカリアの流れを汲み、MPBやロック、レゲエなどを取り入れたセウらしい柔軟なサウンドの作品で、ノスタルジックと洗練が混ざり合った耳障りがなんとも心地良いアルバムだ。

  • 2024-04-30
  • 2025-04-07

優しい肌感の極上シンセポップ、クリチバの3人組Tuyo新譜。アルトゥール・ヴェロカイも参加

2016年にブラジル・パラナ州クリチバで結成された未来派フォーク・ポップバンド、トゥイオ(Tuyo)が3枚目のアルバム『Paisagem』をリリースした。ジョカ(JOCA)、アルトゥール・ヴェロカイ(Arthur Verocai)やルエジ・ルナ(Luedji Luna)のゲスト参加も特筆すべき、極上のサウンドを楽しめるアルバム。

  • 2024-04-23
  • 2025-06-21

リオのSSWベルナルド・ヂニス、詩人パウロ・セーザル・ピニェイロと共作の穏やかな歌曲集

ブラジル・リオデジャネイロのSSW、ベルナルド・ヂニス(Bernardo Diniz)が初のソロ名義のアルバムとなる『Saída de Casa』をリリースした。これまでにイアラ・フェレイラ(Iara Ferreira)との『Bené e Iaiá』(2015年)、ロナウド・ゴンサウヴェス(Ronaldo Gonçalves)との『O Samba Vai Durar』(2017年)とデュオ名義で作品をリリースしているが、今作はブラジルを代表する詩人パウロ・セーザル・ピニェイロ(Paulo César Pinheiro)との共作で10曲のオリジナルを収録。

  • 2024-04-16
  • 2024-04-14

ナタリー・クレスマン&イアン・ファキーニ、師ギンガへの慈愛に満ちたトリビュート・アルバム

唯一無二の音楽的パートナーシップを築いてきたデュオ、米国サンフランシスコ生まれのトロンボーン奏者ナタリー・クレスマン(Natalie Cressman)と、ブラジル・ブラジリア生まれのギタリスト/作曲家イアン・ファキーニ(Ian Faquini)の新作『Guinga』は、2人がこれまでに最も影響を受けた音楽家であるブラジルのレジェンド、ギンガ(Guinga)曲集だ。本作は単に2人がギンガの楽曲を演奏するだけのものではなく、なんとギンガ本人が15曲中5曲で参加しており、トリビュート・アルバムの範疇を超越した内容となっている。

  • 2024-04-06
  • 2026-01-10

中南米音楽への憧憬が生んだ多幸感溢れるジャズ。スイス出身ルイ・マトゥテ 4th

前作『Our Folklore』でジャズ、ブラジル音楽、ネオソウルなど多様な音楽的バックグラウンドを凝縮した優れた音楽を提示してみせたスイス出身のギタリスト/作曲家ルイ・マトゥテ(Louis Matute)が、自身4枚目のアルバムとなる『Small Variations of the Previous Day』をリリースした。今作も中南米や大西洋の島々の音楽への深い探求心がサウンドの中核を担う。

  • 2024-03-31
  • 2024-03-31

アーノウ・ドルメン&レオナルド・モンタナが贈る超刺激的な現代グアドループ・ジャズ

グアドループ出身のドラムス奏者アーノウ・ドルメン(Arnaud Dolmen)と、ブラジル出身でグアドループに移り住んだピアニスト、レオナルド・モンタナ(Leonardo Montana)によるデュオ・アルバム『LéNo』がリリースされた。ピアノとドラムスのデュオ編成だが、カリブ海のクレオール・ジャズのグルーヴが渦巻き、グウォカの洗礼を受けたユニークなドラミングとピアノ、そして2人のコーラスが有機的に絡み合う演奏は圧巻。一般的に想像される“ジャズ”とはまた違った世界の、唯一無二の音楽体験を与えてくれる絶品となっている。

  • 2024-03-27
  • 2024-03-26

ミナス器楽音楽の潮流を継承する新星、イガーラがデビュー!技巧的かつ情感豊かな演奏に酔いしれる

ミナスのほかの多くの若手器楽奏者たちの例に漏れず、非常に複雑かつ瑞々しい音楽を作り出す女性ピアニスト/作曲家イガーラ(IGARA)。2021年にBDMGヤング・インストゥルメンタル(BDMG Jovem Instrumentista 2021)を受賞し、その後2023年にミナスの器楽音楽で最も意味のある賞である第22回BDMGインストゥルメンタル(BDMG Instrumental 2023)を受賞した彼女のデビューEP『O Piano, os Cavalos e o Mar』は、哲学や文学の香りをも感じさせる非常に美しい作品だ。