CATEGORY

Jazz

  • 2021-09-27
  • 2021-09-26

ロシアの気鋭女性芸術家クセニア・フェードロワ、創造性溢れるソロ新譜

ロシアのピアニスト/ヴォーカリスト/作曲家クセニア・フェードロワ(Ksenia Fedorova)のソロ新譜『Birds Songs』は、去っていった恋人の元を鳥になって訪れる少女の寓話を描いた前衛室内楽だ。バロック音楽からジャズ、エレクトロニカなどが渾然一体となりアートの渦に飲み込む様は見事としか言いようがない。

  • 2021-09-25
  • 2023-03-26

ロシア発、伝承歌をジャズプログレに大胆アレンジする凄腕バンド Settlers

ロシアの7人組バンド、Settlers。彼らはロシアの伝承歌をインスピレーションの源とし、コンテンポラリー・ジャズで表現する優れたバンドだ。2019年秋に学生グループによって競われるJazz Across Bordersで優勝し、以降各地で演奏しながらアルバムの制作に取り組んできた。デビュー作『У заветного столба』が密かに評判を呼んでいる。

  • 2021-09-25
  • 2024-09-23

豪華なゲストを迎えたスペイン文化のルーツを辿る旅路。ダニエル・ガルシア傑作新譜

これはびっくりするくらい良い作品が届いた。スペインのピアニスト/作曲家ダニエル・ガルシア(Daniel García)のトリオ新譜『Via de la Plata』。アルバムタイトル“銀の道”はスペイン南西部の都市セビリアからひたすら北上しアストルガまで約705km続くローマ時代の交易路・巡礼路のこと。

  • 2021-09-22
  • 2021-09-20

トルコの天才ピアニスト率いる国際派カルテット、Ayna Veer

チック・コリアに“世界一のピアニスト”と称えられたトルコ出身のアイデン・エセン(Aydin Esen)が、国境を越えた3人の若手奏者を率いてスタートさせた新しいプロジェクト「Ayna Veer」。ここにはジャズの即興演奏の醍醐味が詰まっている。

  • 2021-09-18
  • 2021-09-17

オメル・クライン、ソロとトリオで紡ぐパーソナルな物語

イスラエルのピアニスト/作曲家オメル・クライン(Omer Klein )の新譜『Personal Belongings』は、その名の通り彼自身の個人的な体験にインスパイアされた内省的な楽曲集で、ローカルな文化に強く影響された美しい演奏が強烈な印象を残す。

  • 2021-09-14
  • 2021-11-08

デンマーク発・北欧アンビエント・フォークジャズ、Hvalfugl

デンマークのピアノ、ギター、ベースのトリオHvalfuglの2020年作『Øjeblikke Vi Husker』は、北欧ジャズの真髄が味わえる優れた作品だ。テクニックの誇示よりもアンサンブルでの空気感や世界観を重視したトリオで、北欧の伝統音楽に根ざしたシンプルで美しいメロディーを豊かに響きあうサウンドで届けてくれる。

  • 2021-09-12
  • 2023-03-24

激情のフラメンコ・ピアノトリオ作『Al Toque』

スペインのベーシスト/作曲家、パブロ・マルティン・カミネロ(Pablo Martín Caminero)がリーダーを務める『Al Toque』は、フラメンコに欠かせないギターを排し、ピアノ、コントラバス、パーカッションのピアノトリオで演奏された興味深いフラメンコ作品だ。

  • 2021-09-01

タル・バーグマン&オズ・ノイ、名実ともに最強の二人が生み出す老練のブルース

バーグマン(Tal Bergman)とギタリストのオズ・ノイ(Oz Noy )。イスラエルを代表するジャズロック系ミュージシャンである二人の双頭名義の新譜『Soul Stealer』。二人が難しいことを考えず、気の置けない友と一緒に心の赴くままに創り出したリズムやフレーズに溢れている。そんな印象を強く受ける最高のアルバムだ。

  • 2021-08-29
  • 2021-10-05

トルコの現代ジャズをリードするチャグリ・セルテル、コロナ禍の小品集

トルコの現代ジャズを代表する鍵盤奏者チャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)の新譜『Burada Buysa Budur』は、打ち込みリズムと鍵盤での即興を中心とした良質なハイブリッド・ジャズに仕上がっている。どの曲も洒落たコード進行とリズム、ピアノの即興のいずれも心地よく、彼の類稀なセンスが垣間見える作品だ。