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Jazz

  • 2020-06-13
  • 2021-04-01

目が回る楽しさ!イスラエルジャズ×NYのカオスなフュージョン『Kenner』デビュー盤

鍵盤奏者/作曲家のエイタン・ケネル(Eitan Kenner)率いるバンド、Kenner のデビュー作『8Ball City』は目が回りそうになるほど楽しい作品だ。ジャンルに囚われない音楽を信条としており、このデビュー盤でもフュージョン/プログレを基調としながら電子音も大胆に混ぜ込むなど、音楽の坩堝のようなサウンドに心が踊る。

  • 2020-06-13
  • 2020-06-13

鬼才ブラッド・メルドーがソロピアノで奏でる“コロナの時代の音楽”

現代ジャズを代表する米国のピアニスト、ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)が6月12日にリリースした新譜には『Suite: April 2020』というタイトルが付けられている。アルバムにはコロナ時代の生活様式に不安と戸惑いを覚えながらも適応しようとしていく12曲の組曲と、彼にとって大切だという3曲のカヴァーがいずれもソロピアノ演奏で収録されている。

  • 2020-06-12
  • 2020-06-12

新世代ピアノトリオ筆頭格、ゴーゴー・ペンギン。三位一体のグルーヴが強力に渦を巻く

当初2020年5月1日にリリースが予定されていながら、発売が延期となっていた今作『GoGo Penguin』。2012年のデビュー以来、現代ジャズ/ポストロックシーンの常に先頭を走ってきた彼らの集大成的な音楽だ。もう、誰が聴いてもかっこいいと思う音なのではないだろうか。

  • 2020-06-11
  • 2020-06-11

ジャジーMPB傑作!ミナスの新人(!?)SSWレオ・ヒベイロのデビュー作『Paisagem』

ブラジル・ミナスのシンガーソングライター/ギタリストのレオ・ヒベイロ(Leo Ribeiro)のソロデビュー作『Paisagem』(2019年)を聴いた。サウンドはパット・メセニーや同郷のトニーニョ・オルタを思わせるような浮遊感のあるジャジーMPBで、シンセの音色などは80年代的な懐かしさもあって特徴的だ。これはまた面白い新人がミナスから現れたな、なんて思いながらどんな人なのかチェックしようとYouTubeで検索して驚いた──

  • 2020-06-08
  • 2021-01-30

南アフリカの現行ジャズを牽引するボツワナ出身のピアニスト

ボツワナ生まれのピアニスト、ボカニ・ダイアー(Bokani Dyer)が率いる南アフリカのピアノトリオ、ボカニ・ダイアー・トリオ(Bokani Dyer Trio)の2018年作『Neo Native』。注目される南アフリカのジャズシーンの中でも頭ひとつ抜けたピアニストによるエキサイティングな現行ジャズ作品だ。

  • 2020-06-07
  • 2020-07-13

独創的なピアノで人気のベンジャミン・モウゼイ、思慮深く奏でる初のソロピアノ集

現代的な嗅覚と、独創的かつ豊かな叙情性を湛えたピアニズムで人気を博すフランスのピアニスト、ベンジャミン・モウゼイ(Benjamin Moussay)の新作『Promontoire』は全編ソロピアノでECMからのリリース。これまでもヨーロッパを代表するサックス/クラリネット奏者であるルイ・スクラヴィス諸作への参加でECMと関わってきたベンジャミン・モウゼイだが、自身のソロ作としては初となる。

  • 2020-06-04
  • 2020-06-04

G.ミラバッシ&S.ステラが演じるサティ、そしてプロコフィエフ

フランスのサックス奏者、ステファン・スピラ(Stéphane Spira)と、イタリア出身でパリを拠点とする人気ピアニスト、ジョヴァンニ・ミラバッシ(Giovanni Mirabassi)が2009年のデュオ作『Spirabassi』以来の共演を果たした。特筆すべきは後半の4曲だ。

  • 2020-05-30
  • 2025-06-09

必聴! イスラエル発、世界中の音楽を詰め込んだ驚異のバンド『Pinhas and Sons』

イスラエルのキーボード奏者、オフェル・ピンハス(Ofer Pinhas)率いるピンハス&サンズ(Pinhas & Sons, ヘブライ語:פנחס ובניו)が凄い。男女ツインヴォーカルが特徴的で、ジャズやプログレ、クラシック、クレズマー、バルカン、ラテン、ブラジルなど幅広いジャンルに影響を受けた独創的かつテクニカルな音楽を展開する驚愕のミクスチャーバンドだ。

  • 2020-05-28
  • 2021-05-13

伊叙情派ジャズ巨匠、エンリコ・ピエラヌンツィ新譜がただただ素晴らしい

エンリコ・ピエラヌンツィはなんと美しい音楽を創るピアニストなんだろう…。彼の音に触れるたびに、心からそう思う。ビバップな演奏もあるが、私が個人的に好きなのは彼が演奏するバラードだ。ビル・エヴァンスをも超える詩情は、このイタリアのベテラン・ピアニストの右に出る者はいないとさえ思っている。

  • 2020-05-26
  • 2025-07-08

アルゼンチンの野心的な交響楽団、Orquesta Sin Fin がナディア・ラルチェル/アカ・セカ・トリオとの共演コンサートを音源化

アルゼンチンの交響楽団、オルケスタ・スィン・フィン(Orquesta Sin Fin) が、人気バンド、アカセカ・トリオ(Aca Seca Trio)と、歌手ナディア・ラルチェル(Nadia Larcher)と共演した公演を『Estaciones Sinfónicas 1』として音源化し、リリースした。