- 2019-11-19
- 2022-06-05
おすすめ!イタリア・シチリア島発エレクトロスウィング「Swingrowers」
Swingrowersの『Outsidein』。彼らの特長であるキャッチーなメロディーが、ジプシージャズ(マヌーシュスウィング)や1920〜1930年代に流行したスウィングジャズに影響された絶妙なエレクトロサウンドにとてもよく馴染んでいる。
Swingrowersの『Outsidein』。彼らの特長であるキャッチーなメロディーが、ジプシージャズ(マヌーシュスウィング)や1920〜1930年代に流行したスウィングジャズに影響された絶妙なエレクトロサウンドにとてもよく馴染んでいる。
現代アルゼンチン音楽シーンの最重要ピアニスト/作曲家のアレハンドロ・マンソーニ(Alejandro Manzoni)のオクテートによる新作『Formato de Cámara』が素晴らしい。ジャズとクラシック、そしてアルゼンチンに根付くフォークミュージックのもっとも良い部分がうまく融合し、夢のような音楽が奏でられている。2019年ベストのひとつになりそうな予感だ…。
レディオヘッドの楽曲群をカヴァーした前々作『Cómo Desaparecer Completamente』、ダブを取り入れたミキシングなど音響的なアプローチで先鋭化した前作『9』など、多様化する現代ジャズシーンで存在感を増してきたアルゼンチンのピアニスト、マルコ・サンギネッティの2019年の新譜『Inmoral』がリリースされた。
スペイン・バルセロナ出身のトランペッター/歌手のアンドレア・モティス(Andrea Motis)がフランスのジャズレーベル Impulse! からリリースした2019年作『Do Outro Lado do Azul(放題:もうひとつの青)』は、このスペインの天才少女と、ブラジルが誇る豊かな音楽文化のもっとも幸せな邂逅だ。
数多の天才ギタリストを擁するブラジルのなかにおいても、ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)はその頂点に君臨する存在だろう。「天才」「化物」さらには「人類史上最強のギタリスト」とさえ呼ばれ持ち上げられ、図に乗った彼はますますアヒル口になっていくのだ。
聖書にインスパイアされたというブラッド・メルドーの2019年作『Finding Gabriel』は、鬼才ドラマー、マーク・ジュリアナとの『Mehliana: Taming the Dragon』(2014年)以来の再共演が実現したファン待望の作品だ。Mehlianaはマーク・ジュリアナとのデュオだったが、本作は多彩なゲストを迎えより凄みを増したサウンドを聴かせてくれる。
アルゼンチンの人気音楽家、カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)の2019年作『La Música del Agua』は、ラ・プラタ川流域に暮らす人々の生活や文化、そしてそれらを包み込む雄大な自然をテーマに創作された多様な楽曲を彼自身のピアノと歌のみで再解釈した厳かで美しい作品だ。
ジャズの超名門レーベル、Blue Note Records の80年にわたる長い歴史の中で初めて、南アフリカのアーティストの音源がリリースされることになった。ピアニストの名はNduduzo Makhathini。
ヤロン・ヘルマンの2019年作『Songs of the Degrees』は、この異色のピアニストの集大成ともいうべき作品だ。ピアノトリオという聞きやすいフォーマットで彼独特の風景描写的なピアノを聴かせてくれる。
1991年イスラエル生まれの天才ピアニスト、ガイ・ミントゥス(Guy Mintus)。子どもたちのワークショップのためにイスラエル各地を訪れ撮影された短編音楽ムービー「Our Journey Together」である素朴な疑問を投げかけている。
先行配信された「Joy Joy」がSNSなどで話題を呼んでいたポーランド出身のベーシスト、キンガ・グゥイク(Kinga Głyk)の新作アルバム『Feelings』が11月1日よりついに全曲リリースとなった。往年のジャズ/フュージョンのベースヒーローたちからの影響を隠そうともしない今時珍しい“フュージョン”ど真ん中のベースプレイが続く。
現代ジャズを代表するクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)がテンテット名義で発表した2017年『Happy Song』と2019年『Triple Helix』は、室内楽的な10人編成のバンドが聴かせる音楽は現代ジャズ、ラテン音楽、ブラジル音楽などがバランスよく見事に融合した、彼女にしか表現し得ない独特の音楽を体験できる傑作だ。
ジェイミー・ベリーのサウンドは“King of Electro Swing”の異名通り、1930年代に大流行したスウィング・ジャズと、現代の重厚なベースラインとバスドラムに支えられたダンスミュージックの完璧な融合だ。
2019年のエレクトロ・スウィング界隈でもっとも期待値の高かったテイプ・ファイヴ(Tape Five)の新譜『The Roaring 2020s』がリリースされた。本作の発売日10月24日と、冒頭に収録された「Party Like Its 1929」に秘められた物語を読み解いてみよう。