- 2019-08-29
- 2019-08-29
中東感濃いめ。イスラエル屈指のピアニスト、オムリ・モール待望の初リーダー作
近年盛り上がりを見せるイスラエル・ジャズ界隈でも、特に注目されるピアニストであるオムリ・モール(Omri Mor)が放つ初のリーダー作。イスラエル音楽のみならず、クラシック、北アフリカの音楽、フラメンコなどの影響の濃い独特のピアノジャズ。
近年盛り上がりを見せるイスラエル・ジャズ界隈でも、特に注目されるピアニストであるオムリ・モール(Omri Mor)が放つ初のリーダー作。イスラエル音楽のみならず、クラシック、北アフリカの音楽、フラメンコなどの影響の濃い独特のピアノジャズ。
実は私生活でも恋人同士だったというタチアナ・パーハとアンドレス・ベエウサエルト。二人の名義で2007年にリリースされた本作『Aqui』は隆盛を極める南米音楽の金字塔とも呼べる作品だと思っている。
2015年のセロニアス・モンク国際ジャズコンペティションと、2013年のサラ・ヴォーン・ジャズ・コンペティションの両方で優勝した実力派ジャズシンガー、ジャズメイア・ホーン(Jazzmeia Horn)の2ndアルバム『Love And Liberation』が話題だ。
オーストラリア出身、現在はNYで活躍するテナーサックス奏者トロイ・ロバーツ(Troy Roberts)の2018年作『Nu-Jive Perspective』はジャズをベースに、ファンク、R&B、ラテンなどの要素をMIXした力強くグルーヴする演奏が魅力的な作品。
ブラジルのベテランSSW、アドリアーナ・カルカニョットの2019年作『Margem』は「海」をテーマにした作品とのことだが…プラスチックごみの海に浮かぶ彼女の姿を写したこのジャケットのアートワークに、海に対する深い尊敬の念を隠さない彼女の悲痛な心の叫びが聞こえてくるようである。
ジャズの世界に身を置きながら、クラシック仕込みの優れたテクニックやPOPS愛好者への訴求力も強い楽曲のキャッチーさなど、類稀な才能を発揮し1990年代から活躍するフィンランドの作曲家/ピアニスト、イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)の最高傑作に挙げたい一枚が、2014年リリースの『Anyone With a Heart』だ。
ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)が2015年にリリースした『Mockroot』は、自身のルーツであるアルメニアの音楽とジャズ、さらにはプログレッシブ・ロックやエレクトロニカなど、様々な要素が混然とした近年のジャズの潮流を知る上でも最も重要な作品のひとつ。
ダニエル・マレー(Daniel Murray)がジスモンチ主宰のレーベル、CARMOからリリースしたジスモンチ楽曲集『Universo Musical de Egberto Gismonti』は、ギタリストとして歩んだ半生の全てをぶつけた、渾身の傑作だ。自らの指先の肉と爪のみで表現し得る最高のギター音楽がここにはある。
イスラエル出身、現在はニューヨークで活躍するドラマー、ジヴ・ラヴィッツ(Ziv Ravitz)が変則トリオで録音した2019年作『No Man is an Island』。サックスやギターとの対話を重視し、むしろドラムスは内省的で歌心を感じさせる現代JAZZ。
かの天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。ギターマガジン誌が選ぶ史上最も偉大なギタリストで1位に選出された彼のフォロワーは数え切れないほどおり、トリビュート盤だって多数リリースされている。だが、このグェン・レというギタリストが唐突に発表したジミヘン・トリビュート作品は異色の作品であろう。
イスラエル出身、NYで活躍するジャズギタリスト、ヨタム・シルバースタイン(Yotam Silberstein)の2019年作『Future Memories』。ジョン・パティトゥッチも参加した今作は、ニューヨークの最先端JAZZにとどまらず、ヨタムが愛して止まないブラジル音楽やスパニッシュ音楽への愛が溢れた作品だ。
『マッド・ハッター』は誰もが知るルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』をモチーフにしたチック・コリアのストーリーテラーとしての作家性が最高潮に達したアルバム。
グラミー賞を22回受賞。半世紀にわたってシーンの最前線で活躍を続けるピアニスト/作曲家のチック・コリアが御年78で新しく立ち上げたバンド「The Spanish Heart Band」でリリースした2019年新譜『Antidote』は、往年のチック・コリアのシンボルとも言えるスパニッシュジャズへの回帰を示した会心の作だ。
オホス・デ・ブルッホで新たなワールドミュージックの形を提示してみせたDJ Pankoが次に考えたのは、ブラジルの多彩なリズムと、ジプシーたちの魔法のようなバルカン音楽と、スペインが誇るフラメンコ音楽をエレクトロニカやVJと融合させることだった。