- 2021-05-13
- 2021-05-13
ブラジルの人気SSWシウヴァ、多様な音楽性が発揮された極上のポップス
ブラジルの人気シンガーソングライター/マルチ奏者、シウヴァ(Silva, 「シルヴァ」とも表記、本名:Lúcio Silva de Souza)の『Cinco』は、サンバやMPBなどのブラジル音楽にスカやソフトロックの要素などもゆるく融合したとても聴き心地の良いポップス作品だ。
ブラジルの人気シンガーソングライター/マルチ奏者、シウヴァ(Silva, 「シルヴァ」とも表記、本名:Lúcio Silva de Souza)の『Cinco』は、サンバやMPBなどのブラジル音楽にスカやソフトロックの要素などもゆるく融合したとても聴き心地の良いポップス作品だ。
勇壮なアフリカのリズムと旋律、ブラジル音楽をも思わせるサウダーデ(郷愁)、おおらかな優しさを持つ声が一体となった極上のアフリカン・ポップスがここにある。アフリカ南西部に位置するアンゴラ共和国を代表するシンガーソングライター、パウロ・フローレス(Paulo Flores)の新譜『Independência』。
「招き猫」ジャケで知られる南アフリカのエレクトロ・ポップスで最も成功しているユニット、グッドラック(GoodLuck)が突如完全アコースティックのジャズ&ボッサなアルバム『Goodluck Up Close』をリリースした。
スペインで最高の“声”を持つシンガーソングライターのひとり、ジュディット・ネッデルマン(Judit Neddermann)の2021年新譜『Aire』。ソロ4作目となる今作ではアコースティックギターを中心としたオーガニックなサウンドに乗せた絶品の歌を堪能することができる。
ノガ・エレズ(Noga Erez)が待望のセカンドアルバム『Kids』をリリースした。本作では、ここ数年で次々と素晴らしいクオリティのシングルを発表し、既にカリスマ性を身に付け、2021年3月8日の国際女性デーに際してはApple Musicによって“時代をリードする女性たち”のひとりに選ばれた彼女のさらに進化した姿を世界に示す。おそらく、今年もっとも重要な作品となることは間違いないだろう。
トルコ・イスタンブールのシンガーソングライター、デニス・タシャル(Deniz Taşar)の初のフルレンス・ソロアルバム『Pişman Olunmayan Dünler』は、ジャズの生バンドのサウンドを軸にエレクトロニカも随所に交えた本格的なオルタナティヴ・ジャズ/ポップスが光る注目作。
デビュー以来、ビョーク(Björk)やエスビョルン・スヴェンソン・トリオ(Esbjörn Svensson Trio)も比較に持ち出されるなど独自の世界観を築いてきたUKのユニット、Snowpoetの2021年新譜『Wait for Me』。
イエメン出身、現在はイスラエルのテルアビブで活動する歌手シラン・アヴラハム(Shiran Avraham, アーティスト名:S H I R A N)は、現行の中東音楽の広い範囲を繋ぐキーマンのひとりだ。
ここ最近でリリースを最も楽しみにしていたジェンマ・ウメット(Gemma Humet)のアルバムがついにリリースされた。待望の新作のタイトルは『Màtria』。サウンドはこれまでのアコースティック/オーガニックな路線を継承しつつ、適度なエレクトロニカも取り入れ、彼女の音楽としては新鮮な音になっている。
スペイン・バルセロナの歌手、マリア・ロデス(Maria Rodés)の2020年新譜『Lilith』。可憐な歌声に、フォーキーでありながらも、かなり実験的なサウンドの組み合わせが新鮮。タイトルの『リリス』とは、旧約聖書において神が最初につくった人間の女の名だ。
フランスのSSW/モデル、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)の新譜『Carla Bruni』がリリースされた。2002年にデビューアルバム『Quelqu'un m'a dit』で世界中を魅了してから、音楽家としてもうすぐ20周年を迎える彼女の記念すべきセルフタイトル作だ。前作はカヴァー曲集だったから、オリジナル曲のアルバムとしては2013年作『Little French Songs』以来となる。
2019年のブルーノート東京公演を収録したライヴ盤『MA. Live In Tokyo』を今年5月にリリースしたばかりのスペインの歌姫、シルビア・ペレス・クルスから、早くもスタジオ盤の新作が届いた。実験的な要素も交えつつも、全体的な雰囲気はカタルーニャの伝統音楽に則った落ち着いたサウンド。そしてシルビアの圧倒的な歌唱の存在感がやはり際立つ。
西側諸国を巻き込んで様々な論争を引き起こしてきたレバノンのバンド、マシュロウ・レイラ(Mashrou' Leila)の2019年作『The Beirut School』。中東の不安定な政治情勢下で、社会には人々の不満や怒り、諦めが蔓延する。彼ら以前のアラブの音楽は自身が抱える問題をほとんど歌ってこなかったが、この特異なバンドは彼ら自身の言葉で痛烈に社会を批判する。
セクシャリティを超越した印象を残すその佇まいと歌声。観るもの聴くものに強烈なインパクトを与えるボスニア・ヘルツェゴビナの歌手、ボジョ・ヴレッチョ(Božo Vrećo)は、ボスニアの伝統的な大衆音楽であるセヴダをベースにしながら、同時に半世紀以上も伝統に縛られ続け変化を恐れてきたその音楽の表現に革新をもたらした。