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2022

  • 2023-03-24
  • 2023-03-22

カナダ在住シリア人音楽家たちの楽団タラフ・シリアーナ、荒廃した祖国への想いを込め奏でる音楽

東欧や中東にルーツを持つカナダ在住の4人の音楽家が集い、ルーマニアやシリアの音楽に影響された演奏をするタラフ・シリアーナのデビュー作『Taraf Syriana』。アラビア音階に調律され微分音も特徴的なカーヌーンや、アラブの打楽器ダラブッカで中東音楽を特徴づけつつ、アコーディオンやヴァイオリン、チェロはロマ音楽を表現し、なんとも言えない無国籍感が漂う面白い音楽だ。

  • 2023-03-20
  • 2024-07-07

イスラエル発の極上ショーロ! ブラジルから最高の音楽家も参加したChorolêの新作

フルート/アコーディオン奏者/作編曲家サリット・ラハヴ(Salit Lahav)率いるイスラエルのショーロ・アンサンブル、ショローレ(Chorolê)の新作『Encontros』。ほとんどはブラジルのショーロのカヴァーで、ショーロとしてはオーソドックスな編成に、即興ではジャズのアプローチをしっかりと持ち込んだ極上のアルバムになっている。

  • 2023-03-15
  • 2023-03-15

トランペット奏者ナジェ・ノールデュイス、フォーキーな温かさと美しさを湛えた清廉なジャズ

現在はニューヨークを拠点に活動するオーストラリア出身のトランペット奏者、ナジェ・ノールデュイス(Nadje Noordhuis)の新作『Full Circle』。ピアノにフレッド・ハーシュ(Fred Hersch)、ベースにトーマス・モーガン(Thomas Morgan)、ドラムスにルディ・ロイストン(Rudy Royston)という名手を迎えたカルテットでこの上なく耽美な音楽を聴かせてくれる。

  • 2023-03-12
  • 2023-03-10

アフロ・ブラジルとミナス、そしてワールド・ミュージックを繋ぐ打楽器奏者ジャッキ・ウィル新作

ブラジルの打楽器奏者、ジャッキ・ウィル(Jack Will)の2022年新譜『Black Buddha』は、ミナス・ジェライス州の音楽の歴史を受け継ぎ、独自のエッセンスを加え、次世代に伝えようとする重要な作品だ。アルバムにはミナスを代表するギタリストのトニーニョ・オルタが1曲でゲスト参加しているほか、既に日本でも注目されている“ミナス新世代”の面々も参加している。

  • 2023-03-09
  • 2023-03-05

アンゴラの歌姫ヨラ・セメード、すべてのキゾンバ愛好家に捧げる新作『Sou Kizombeira』

アンゴラの歌手、ヨラ・セメード(Yola Semedo)の7枚目となる新作『Sou Kizombeira』がリリースされている。今作はアンゴラ生まれのダンス音楽であるキゾンバをベースとしたダンサブルでパンチの効いたサウンドが特長的で、レゲエやソウル、R&Bといった要素も感じさせ、アンゴラの歌姫の貫禄を感じさせるアルバムに仕上がっている。

  • 2023-03-01
  • 2023-02-27

ポーランドを代表するピアニストとギタリストの抒情的デュオ作品『Loud Silence』

ともにポーランド出身。1976年生まれのピアニストのピョートル・ヴィレゾル(Piotr Wylezol)と、1991年生まれのギタリストのシモン・ミカ(Szymon Mika)のデュオ作『Loud Silence』。ジャズでは意外と珍しいピアノとギターという編成で、リリカルなインタープレイを聴かせてくれる。

  • 2023-02-27
  • 2023-02-28

イスラエル・ジャズのルーツを探るニグン・カルテット、待望の2nd『聖なる者と俗なる者』

つくづく、映画的な音楽を奏でるグループだと思う。ユダヤの伝統文化に深く根ざしたイスラエルの4人組、ニグン・カルテット(Nigun Quartet)。宗教的・民族的な立場からジャズにアプローチする、20代から50代までの世代を超えたバンドである彼らの待望の第2作目『The Sacred and the Profane』も、デビュー作に負けず劣らずの素晴らしい作品だった。

  • 2023-02-18
  • 2024-01-04

トロピカルハウスの貴公子・Kygoが放つ最新作『Thrill of the Chase』に見るダンスミュージックの現在地。

レイドバックしたシンセサイザーがゆったりとバックに流れる別名「癒し系EDM」であるトロピカルハウスは、オーストラリア出身のアーティスト、トーマス・ジャック(Thomas Jack)が生みの親と言われており、まさに南国感溢れるサウンドを特徴としたハウスの総称である。今回発表された最新作『Thrill of the Chase』は今までの作品通り、個性豊かなボーカリストを迎えたアルバムであるが、これまでの作品に比べ、より肩の力の抜けたアルバムとなっている。

  • 2023-02-18
  • 2023-02-19

ポーランドから中東を経てインドを繋ぐ! ミハウ・バランスキ“マゾヴィアのマントラ”の衝撃

ポーランド・ワルシャワを拠点に活動するベーシスト/打楽器奏者/作曲家ミハウ・バランスキ(Michal Baranski)の衝撃的なデビュー作『Masovian Mantra』。タイトルの“マゾヴィア(ポーランドのワルシャワを中心とした地域)のマントラ”が表す通り、ポーランドから中東を経てインドに続く、地理的にも時間的にも広大な音楽文化を取り入れた新しいジャズだ。

  • 2023-02-13
  • 2023-02-13

コンゴにルーツを持つ混血女性SSWレベッカ・ンボングー率いるKolinga、大躍進の2nd『Legacy』

ヴォーカル/作詞作曲のレベッカ・ンボングー(Rébecca M'Boungou)とギターのアーナウ・エスター(Arnaud Estor)のデュオ・ユニットとして2018年にデビュー作『Earthquake』をリリースしたコリンガ(Kolinga)が、6人編成となってリリースした2ndアルバム『Legacy』。この編成強化により、ギターとヴォーカルを中心にサウンドが組み立てられていた前作から大幅に色彩感がアップ。当初より高い評価を得ていたレベッカの歌声の魅力はそのままに、より訴求力の高い作品に仕上がった。

  • 2023-02-11
  • 2023-02-06

アフロ・キューバンと地中海周辺音楽の豊かな出会い。ジョエル・イエレスエロ新譜『Cimarron』

キューバ・ハバナ出身、フランス在住のギタリスト/打楽器奏者/ヴォーカリスト/作曲家ジョエル・イエレスエロ(Joel Hierrezuelo)による2022年新譜『Cimarron』は、ラテン音楽、特にキューバの伝統的なリズムに加え、アフリカや中東音楽のエッセンスも感じられるとてもエキサイティングなジャズだ。

  • 2023-02-10
  • 2024-03-20

アフロ・ブラジル音楽の歴史を体現する男女デュオÀVUÀ、最高のデビュー作『Percorrer Em Nós』

アコースティック・ギターとアフロ・ブラジルのパーカッション、そして適度なエレクトロニック・サウンドに溶け込む極上のハーモニー。女性シンガー/作曲家ブルーナ・ブラッキ(Bruna Black)と、男性ギタリスト/シンガー/作曲家のジョタ・ペー(Jota.pê)によって結成されたデュオ、ÀVUÀのデビュー作 『Percorrer Em Nós』は、今もっともモダンで素晴らしいブラジル音楽のひとつだと断言できる。

  • 2023-02-09
  • 2023-02-05

既成のジャズに囚われない、ベートーヴェンへの探究が生んだ新しいjazzed-up『Kind of Beethoven』

ピアノ、バスクラリネット、ドラムスという編成で繰り広げられるベートーヴェン・ピアノソナタの最高のジャズアップ作品が登場した。『Kind of Beethoven』は、クラシックとジャズの両道で活躍するスペイン出身のピアニストであるシャビ・トーレス(Xavi Torres)のプロジェクトで、彼はこの作品でベートーヴェンの楽曲に新たな息吹を与える試みを行なっている。