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アメリカ

  • 2020-05-14
  • 2020-05-14

グルーヴ・マスター、ネイト・スミスの多才さを見せつける新作EP

現代ジャズシーンを代表するドラマー/作曲家、ネイト・スミス(Nate Smith)の新譜EP『Light and Shadow』は、ジャズ/R&B/ソウル/ロックと幅広いジャンルで引っ張りだこの最強ドラマーの底知れぬ才能を堪能できる素晴らしい作品だ。彼の2017年の名盤『KINFOLK: Postcards from Everywhere』を好きな方は絶対にハマるはず!

  • 2020-05-13
  • 2020-05-13

クソジャケ・オブ・ジ・イヤー確定!? それでもウォルター・スミス3世新譜は素晴らしい

ウォルター・スミス3世(Walter Smith III)の新譜『In Common 2』は、2018年の前作『In Common』の続編。新たにミカ・トーマス(Micah Thomas, p)、リンダ・オー(Linda Oh, b)、ネイト・スミス(Nate Smith, ds)が加わっている。クソジャケだが、中身は最高に現代的なジャズである。

  • 2020-05-12
  • 2020-05-12

フランスの気鋭ピアニスト、ポール・レイが欧州ジャズ100年の歴史をテーマに描いた傑作『Deep Rivers』

フランスのピアニスト、ポール・レイ(Paul Lay)がヴォーカリスト、イザベル・セルリング(Isabel Sörling)とベーシスト、サイモン・タイユ(Simon Tailleu)とのトリオで作った最新作『Deep Rivers』のテーマは、アメリカとヨーロッパを繋いだジャズの歴史そのもの。

  • 2020-05-09
  • 2020-05-09

ジャズの歴史と未来をつなぐ“今”の音。アーロン・パークスが“Little Big”での新譜をリリース

現代NYジャズの最重要ピアニスト/作曲家のアーロン・パークス(Aaron Parks)新譜『Little Big II: Dreams of a Mechanical Man』はその名の通り前作『Little Big』(2018年)の続編となるアルバム。バンドメンバーも前作からベーシストがデイヴィッド・ジンヤード (David Ginyard, b)に交代しているだけで、引き続きグレッグ・トゥーヒー(Greg Tuohey, g)、トミー・クレイン(Tommy Crane, ds)が起用されている。

  • 2020-04-24
  • 2020-04-24

アメリカで出会い、アメリカの音楽を愛し、ジャズで繋がった3人の温かな音楽

クロマチック・ハーモニカのグレグア・マレ(Gregoire Maret)、ピアノのロメイン・コリン(Romain Collin)、そしてギターのビル・フリゼール(Bill Frisell)の3人がアメリカの雄大な自然を愛情深く描く『Americana』。グレゴア・マレのハーモニカが奏でる叙情的な音は広大なアメリカの大地への望郷と憧憬の歌だ。

  • 2020-04-19
  • 2020-04-19

カート・ローゼンウィンケル、古いビバップを現代的アプローチで蘇らせた新譜『Angels Around』

カート・ローゼンウィンケル・トリオの最新アルバム『Angels Around』がリリースされた。メンバーはギターのカート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)の他、2016年からローゼンウィンケル・トリオに参加しているイタリア出身のベーシスト、ダリオ・デイダ(Dario Deidda)、そしてNYを拠点に活動するドラマーのグレゴリー・ハッチンソン(Gregory Hutchinson)。

  • 2020-04-05
  • 2021-12-19

ベナン出身の驚異のギタリスト率いるGilfema、原点に立ち返った12年ぶり新譜

西アフリカ・ベナン出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とハンガリー出身のドラマー、フェレンク・ネメス(Ferenc Nemeth)、そしてスウェーデン生まれのイタリア人ベーシストのマッシモ・ビオルカティ(Massimo Biolcati)のトリオ、ジルフェマ(Gilfema)。アフリカ音楽のエッセンスが色濃く反映された個性的なジャズがとても面白い。

  • 2020-03-29
  • 2020-03-29

ソウルフル&ジャジーな“女性たちの歌”。類稀な個性で際立つ新世代の歌姫キャンディス・スプリングス

ナッシュビル出身の女性シンガー/ピアニストのキャンディス・スプリングス(Kandace Springs)の2020年新譜『The Women Who Raised Me』は、そのタイトルが示すように彼女自身がこれまでに強く影響されてきた女性歌手たちの楽曲のカヴァー集だ。現代ジャズを代表する数多くの豪華ゲストも参加し、彼女の類稀な個性と相まって非常に完成度の高い作品に仕上がっている。

  • 2020-03-28
  • 2020-03-28

NYで“イスラエル・ジャズ”をつくった男、オメル・アヴィタル新譜

現在のイスラエルジャズ・ブームの先駆者、オメル・アヴィタル(Omer Avital)の新譜『Qantar: New York Paradox』がリリースされた。今作は2018年にアルバム『Qantar』でお披露目されたレギュラーグループ、カンター(Qantar)での第二弾となっており、前作から引き続きNYで活躍する若手イスラエル人ジャズ奏者たちを従え熱を帯びた即興演奏を繰り広げる。

  • 2020-03-20
  • 2023-02-17

カッサ・オーバーオールに覗き見るJAZZの未来

カッサ・オーバーオール(Kassa Overall)の新譜『I Think I'm Good』はかつてなく強烈な印象を残すアルバムだった。この音楽はいったい何なのだろう。ジャズもヒップホップの文化も、カッサ・オーバーオールというシアトル生まれのドラマー/作曲家の元ではまったく等価だ。

  • 2020-03-17
  • 2020-03-17

銃犯罪により命を落とした兄弟へ。現代屈指のドラマーは静かに叫ぶ

シカゴのジャズドラマー、ジェレミー・カニングハム(Jeremy Cunningham)は2008年に自宅に押し入った二人組の強盗が発砲したライフル銃により、最愛の兄弟を失った。2020年のソロデビュー作『The Weather Up There』は、そんな彼自身の個人的な想いを、銃が支配する米国社会に向けて音楽に託して吐露した作品だ。