- 2022-03-25
- 2022-03-24
縦横無尽に舞うカヴァル!現代アナトリア・ジャズの旗手KAPIKO、要注目新譜『Nova』
トルコの伝統的な笛、カヴァルをフィーチュアしたバンド、カピコ(KAPIKO)による新譜 『Nova』は、カヴァー曲を中心としつつもアナトリア〜バルカンの音楽的エッセンスを巧みに加えた個性的で楽しいエスノ・ジャズ・フュージョンだ。
トルコの伝統的な笛、カヴァルをフィーチュアしたバンド、カピコ(KAPIKO)による新譜 『Nova』は、カヴァー曲を中心としつつもアナトリア〜バルカンの音楽的エッセンスを巧みに加えた個性的で楽しいエスノ・ジャズ・フュージョンだ。
スペインのチャップマン・スティック奏者トマス・メルロ(Tomás Merlo)のグループ名義として初のアルバム『Crisis』(2021年)。よほどの楽器好きでなければ、彼が弾く「チャップマン・スティック」という楽器の存在自体を知らないかも知れない。
イスラエルのアフロ・サイケデリック・ジャズバンド、Dialgoの2ndアルバム『Homeless Again』は、新たなメンバーとしてサックスのエイタン・ルドマン(Eitan Rudman)とサウンド・エフェクトにノアム・レヴィンバーグ(Noam Levinberg)を迎え、これまで以上にスケールアップ。
アルジェリア出身、現在はスイスを拠点に活動するマンドラ奏者/作曲家アヌアル・カドゥール・シェリフ(Anouar Kaddour Chérif)が率いるカルテット、Djawlaのデビュー作 『Djawla』は、ジャズとアラブの伝統音楽を巧みに融合した個性的な作品。
フランス出身、ブラジル育ちのベーシスト/作曲家ギー・デュヴィノー(Gui Duvignau)の新譜 『Baden』はその名の通り自身が強く影響されたバーデン・パウエルへのオマージュだ。(1)「Canto de Ossanha(オサーニャの歌)」、(8)「O Astronauta(宇宙飛行士)」、(10)「Berimbau(ビリンバウ)」などなどバーデンが遺したアフロブラジルの魂と言っても過言ではない名曲の数々を取り上げている。
米国のベーシスト/作曲家/プロデューサー/YouTuberのアダム・ニーリー(Adam Neely)と、ドラム奏者ショーン・クラウダー(Shawn Crowder)によるユニット、サンゲイザー(Sungazer)による初のフルレンス・アルバム『Perihelion』が面白い。
変拍子や中東音楽の旋律などイスラエルジャズにインスパイアされた日本の独創的なピアノトリオ、niskhaf(ニスカフ)が待望のデビューアルバム『thirst』をリリースした。今回は作品をより深く楽しむために、niskhafの3人に直接話を伺ってみた。
トルコのベーシスト/作曲家アルプ・エルソンメス(Alp Ersönmez)の『Cereyanlı』レコードのA面とB面というコンセプトで2枚に分かれたエレクトロ・ジャズ・ファンクだ。トルコのジャズ界を代表するミュージシャンが多数参加しているだけでなく、各国から多彩なゲストが参加。ベースがうねりパーカッションが猛るグルーヴィーなジャズファンクが熱く繰り広げられる。
ドラマーのルイ・ムータン(Louis Moutin)、ベーシストのフランソワ・ムータン(François Moutin)の兄弟と、サックス奏者ジョウィー・オミシル(Jowee Omicil)によるトリオ作品『M.O.M』。三者が対等に自由な即興を通じて、目には見えない“対話”を積み重ねてゆく。
ベーシストのアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)が2008年にイスラエル国内限定でリリースしたアルバム『Sensitive Hours』(ヘブライ語原題:Sha'ot Regishot)が2021年12月10日、デジタル・リイシューされ全世界でサブスク配信開始された。彼の初ヴォーカル作品ながら、ルーツを深く感じさせる大傑作だ。
UKジャズ新世代ダニエル・カシミール(Daniel Casimir)の新作『Boxed In』がリリースされた。テス・ハースト(Tess Hirst)との共同名義の前作『These Days』(2019年)も素晴らしかったが、今作もこのベーシストにさらなる注目を集めさせるには充分すぎる内容に仕上がっている。
VOX社の名機Phantomギターを構えたギター/ヴォーカルのエデン、スポンジミュートをかましたベースにコーラスも担当するガヤ・ワイスマン、そして黒一点ドラムスのイタイ・ハムディから成るイスラエルはエルサレム出身のスリーピースバンド、ラスコ(Rasco)。2021年の始めにリリースされたデビュー作『Rasco』は純然たる60年代サーフロックサウンドで、往年のロックへの溢れるほどの愛がとても新鮮な作品だ。
南米ウルグアイ出身のシンガー/ベーシスト、ダニエル・マサ(Daniel Maza)とアルゼンチン出身のシンガー/ギタリストのマリア・ボロンテ(María Volonté)のデュオによる極上のライヴアルバム『Serenata (En Vivo)』。演奏はおおよそ二人だけでやっているとは思えないほど濃密で充実しており、二人の完璧に息のあった共演は感動的ですらある。必聴の一枚。
革命運動、COVID-19、爆発事故…混迷するレバノンの情勢の真っ只中で、ベイルートのベーシストがカルテットを率いて録音した魂の叫び。マクラム・アブール・ホスン(Makram Aboul Hosn)の新譜『Transmigration』はその名のとおりレバノンの再生を祈るようなジャズ作品だ。