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ベース

  • 2021-03-01
  • 2021-10-01

魂震わす低音、現代JAZZ屈指のベーシスト、ペトロス・クランパニス新譜

ペトロス・クランパニス(Petros Klampanis)は間違いなく現代屈指のベーシストだ。2017年、彼は“ルーフトップ・ストーリーズ(屋上の物語)”と呼ばれる一連のプロジェクトを開始した。これは公演で訪れた世界の都市の建物の屋上で、その土地に因んだ楽曲をソロで演奏するというもので、彼が愛する音楽と旅行の最大の産物でもある。

  • 2021-02-17
  • 2022-01-15

マルティニーク出身の注目ピアニスト、グザヴィエ・ベリン。カリブ海の風を感じるデビュー作

フランス海外県マルティニーク出身の気鋭音楽家二人──ピアニストのグザヴィエ・ベリン(Xavier Belin)と、同じくマルティニーク出身のドラマー、ティロ・ベルトロ(Laurent-Emmanuel "Tilo" Bertholo)の双頭名義のアルバム『Pitakpi』は、近年盛り上がりを見せるマルティニークのジャズの要注目作だ。

  • 2021-02-01
  • 2021-01-31

欧州ジャズ巨匠二人が奏でるビル・エヴァンス・トリビュート

イタリアのピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)とデンマークのベース奏者トーマス・フォネスベック(Thomas Fonnesbaek)のデュオによる2021年新譜『The Real You』は、彼らが敬愛する偉大なジャズピアニスト、ビル・エヴァンス(Bill Evans)へのトリビュート作品だ。

  • 2021-01-30
  • 2021-01-30

稀代のピアニスト、シャイ・マエストロ 独自の美学に魅了される新譜

やはりこのピアニストは別格だ。シャイ・マエストロ(Shai Maestro)、1987年イスラエル生まれ。若干19歳で同郷の世界的ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンのトリオに大抜擢された逸材。ECMデビューとなった前作『The Dream Thief』(2018年)も素晴らしかったが、『Human』と題された新作はそれをさらに超えてきた。

  • 2021-01-28
  • 2021-01-31

現代ジャズの中心を担う凄腕ドラマー、アーサー・ナーテク 初のリーダー作

ティグラン・ハマシアンやシャイ・マエストロ、エリック・トラファズといった現代ジャズのトップアーティストのバンドに参加するスイス出身のドラマー、アーサー・ナーテク(Arthur Hnatek)の初リーダー作『Static』がリリースされた。サックス、ベース、ドラムスという編成で、適度なエフェクトで空間に広がりを持たせつつ即興主体で演奏している。

  • 2021-01-21
  • 2021-01-21

空間に散らばる音が気持ちいい!話題のスーパーユニット・Apifera

リジョイサー、ニタイ・ハーシュコヴィッツ、アミール・ブレスラー、そしてヨナタン・アルバラクというイスラエルジャズの最先端を走る4人のミュージシャンが集ったスーパーユニット、Apifera のデビュー作『Overstand』。母国イスラエルの伝統音楽、西洋クラシックのサティやラヴェルといった印象派、アフリカの伝統音楽、さらにはサン・ラのようなスピリチュアル・ジャズをすべて混ぜ込み、現代ジャズの音で出力したような幻想的な音楽は、彼らが“現実以上に明晰な夢のよう”と称するとおり、美しい幻覚を見ているような心地よさ。

  • 2021-01-15
  • 2021-01-16

サンパウロのベース奏者フィ・マロスティカ、注目のソロデビュー作

これまで特に、妻であり歌手のヴァネッサ・モレーノとのデュオ活動で知られているブラジル・サンパウロのベーシスト、フィ・マロスティカの待望のソロ・デビュー作『Visão do Mar』がリリースされた。収録の全9曲は全てフィ・マロスティカの作曲/編曲。(4)「Casulo」のみコントラバスの独奏だが、基本的にベース、ピアノ、クラリネット、ドラムスのカルテットを軸に数曲でゲストシンガーを迎えた内容となっている。

  • 2021-01-10
  • 2021-01-10

フランス現代JAZZシーン、若手最注目バンド「Uptake」

フランス・パリを拠点に活動する若手4人組バンド、アップテイク(Uptake)の2020年作『Out of the Blue』がなかなかに凄い。凄いのに情報がほとんどなく調べるのに苦労したが、せめて備忘録としてはここに残しておきたい。バンドとしてか個人としてかは分からないが、きっとこれから大きく飛躍するはずの個性がここにはある。

  • 2021-01-04
  • 2021-01-02

トルコの変則ピアノトリオが描く上質な“ジャズの方舟”

ジャケットに描かれているのはアララト山とノアの方舟(Noah's Ark)。トルコのピアニスト/作曲家のバキ・デュヤラー(Baki Duyarlar)の2020年新譜『Jazz Ark』は、ジャズとトルコの伝統音楽(マカーム)、そしてスペインやブラジルの音楽まで融合した文字通りの“ジャズの方舟”だ。

  • 2021-01-02
  • 2023-10-07

世界を巡る音楽の旅、多国籍音楽プロジェクト「The Flower Shop」

イスラエルの男女デュオを中心としたグループ、ザ・フラワーショップ(The Flower Shop)の2020年作『The Flower Shop』では世界各国から20名以上のミュージシャンが参加し、アフリカ音楽、インド音楽、ブラジル音楽、ラテン音楽、クラシック、そしてジャズなどが渾然一体となった素晴らしい演奏と歌の数々を聴くことができる。

  • 2021-01-01
  • 2021-04-11

要注目のイスラエルジャズ新世代。才色兼備のピアニスト、スタヴ・アハイ

優れた新世代ジャズ・アーティストが次々登場するイスラエルから、またまた楽しみな人材が現れた。テルアビブを拠点に活動する女性ピアニスト、スタヴ・アハイ(Stav Achai)。彼女のソロデビュー作となるEP『Plastic Cocoon』はベースにギラッド・アブロ、ドラムスにアヴィヴ・コーエンという手練れを迎え、現代感覚に溢れる独特のジャズが展開される。