- 2020-04-29
- 2020-09-04
ピアノ&ドラムの大傑作!欧州ジャズの伝統と革新を兼ね備えた最強デュオ作品
ポーランドのピアニスト、ヴラディスラフ・センデツキ(Vladyslav Sendecki)とドイツのドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)のデュオによる『Two in the Mirror』は、ピアノとドラムスのみという珍しい編成だが斬新な感覚と静かな感動のある知られざる傑作だ。
ポーランドのピアニスト、ヴラディスラフ・センデツキ(Vladyslav Sendecki)とドイツのドラマー、ユルゲン・シュピーゲル(Jürgen Spiegel)のデュオによる『Two in the Mirror』は、ピアノとドラムスのみという珍しい編成だが斬新な感覚と静かな感動のある知られざる傑作だ。
カナダ出身のドラマー、エルネスト・セルヴィニ(Ernesto Cervini)の新譜『Tetrahedron』は、“ポスト・カート・ローゼンウィンケル”の呼び声高い注目のギタリスト、ニア・フェルダー(Nir Felder)を迎えたカルテット編成でのグルーヴィーなアルバムだ。
ドイツのドラマー/作曲家、ウォルフガング・ハフナー(Wolfgang Haffner)の最新作は『Kind of Tango』。その名の通り南米のタンゴに焦点を当てた作品だが、楽曲のほとんどはウォルフガング・ハフナー、もしくは今回のバンドメンバーのオリジナルで所謂タンゴのアルバムとも違う独特の風情を放つ。
イギリス・ロンドン出身のマルチ奏者/作曲家のトム・ミッシュ(Tom Misch)と、同じくロンドンのジャズドラマー、ユセフ・デイズ(Yussef Dayes)が共同制作した2020年新譜『What Kinda Music』がリリースされた。今作は特にユセフ・デイズによる躍動する人力グルーヴが、様々な音楽を吸収したトム・ミッシュによる色彩感覚豊かな楽曲に絡んだサウンド。
南米アルゼンチンのギタリスト、ホセ・サルーシと同じくアルゼンチンのベーシスト、フアン・フラッキに、デンマークのドラマー、ウルリック・ビスガアルドが加わった極上のギタートリオ作品『Lugar』。このメンバーでは初めての録音とのことだが、アルゼンチンと北欧音楽に共通する叙情性がギタートリオという小編成の中で見事に結実した素晴らしい音楽だ。
西アフリカ・ベナン出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とハンガリー出身のドラマー、フェレンク・ネメス(Ferenc Nemeth)、そしてスウェーデン生まれのイタリア人ベーシストのマッシモ・ビオルカティ(Massimo Biolcati)のトリオ、ジルフェマ(Gilfema)。アフリカ音楽のエッセンスが色濃く反映された個性的なジャズがとても面白い。
カッサ・オーバーオール(Kassa Overall)の新譜『I Think I'm Good』はかつてなく強烈な印象を残すアルバムだった。この音楽はいったい何なのだろう。ジャズもヒップホップの文化も、カッサ・オーバーオールというシアトル生まれのドラマー/作曲家の元ではまったく等価だ。
シカゴのジャズドラマー、ジェレミー・カニングハム(Jeremy Cunningham)は2008年に自宅に押し入った二人組の強盗が発砲したライフル銃により、最愛の兄弟を失った。2020年のソロデビュー作『The Weather Up There』は、そんな彼自身の個人的な想いを、銃が支配する米国社会に向けて音楽に託して吐露した作品だ。
スピリチュアルでサイケデリック。ロンドンのジャズシーンの爆発的進化の中心地にいるバンド、コメット・イズ・カミング(The Comet Is Coming)のメジャーデビュー作『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(2019年)が最高にかっこいい。
「ジャズ」という音楽の従来のイメージを根底から覆しながら、それでも「ジャズ」としか呼べない音楽を次々と生み出し続けるイギリス・ロンドンの現在進行形のシーンから、その中心で活躍するドラマー、モーゼス・ボイド(Moses Boyd)の衝撃的な新譜がリリースされた。
伝統と革新をハイレベルに混合し独自の進化を続けるイスラエルジャズシーンの中でも、ここ数年注目の度合いを増すピアノトリオ、Shalosh。ロックからの影響が色濃く反映されたジャズを奏でる彼らの2019年作『Onwards and Upwards』は、バッド・プラスやエスビョルン・スヴェンソン・トリオらの革新的なジャズのDNAを受け継ぎつつ、独自の世界観を築くことに成功し特に若い世代から大きな支持を集めている。
ヴィブラフォン/マリンバ、バストロンボーン、ドラムス/パーカッションという斬新なトリオ編成のバンド、Akagera。ジャズやアフリカ音楽、現代音楽にも強く影響されたとても新鮮なサウンド。
“良い音楽を多くの人に広めたい”という想いのもと、主に70年代〜80年代前半のジャズ、ファンク、R&B、ロックなどジャンルを問わずグルーヴする楽曲をカヴァーし演奏する、凄腕の女性スリーピースバンド、トーキョー・グルーヴ・ジョシ(Tokyo Groove Jyoshi)が注目を集めている。
1990年イスラエル生まれ、ダン・マヨ(Dan Mayo)はエレクトロニカに傾倒したジャズドラマー。2019年作『Big Brown Eyes』では、ジャズドラムとエレクトロニカが融合した奇跡のような演奏を堪能することができる。一度ハマるとちょっとヤバい、麻薬的な音の世界だ。