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ドラムス

  • 2022-11-24
  • 2022-11-23

ジャズ・ドラムの歴史と最前線を探求するアリ・ホーニグ、要注目の新作

現代ニューヨーク・ジャズを代表するドラマー、アリ・ホーニグ(Ari Hoenig)の新作『Golden Treasures』は、イスラエル出身の天才ピアニストのガディ・レハヴィ、NY出身の若きベーシストのベンジャミン・ティベリオ、そして数曲でイスラエルのギタリストのヨアヴ・エシェドをフィーチュアした、叙情的かつエキサイティングなジャズ作品だ。

  • 2022-10-24
  • 2022-10-24

高次元から意識へと働きかけ拡張させる、UKジャズ最前線 The Comet Is Coming 待望の新作

現行UKジャズシーンを代表するサックス奏者シャバカ・ハッチングス(Shabaka Hutchings)率いるトリオ、コメット・イズ・カミング(The Comet Is Coming) の新作『Hyper-Dimensional Expansion Beam』がリリースされた。本作は英国のハイブリッドなジャズシーンを象徴するような作品であることは間違いなさそうだ。

  • 2022-10-20
  • 2022-10-16

サックス奏者ウィル・ヴィンソン、コード楽器を伴わない意欲的なトリオ/カルテット新譜

イギリス出身のサックス奏者/作曲家ウィル・ヴィンソン(Will Vinson)が、絶賛された前作『Trio Grande』に続く新作『Tripwire』をリリースした。今作はマット・ペンマン(Matt Penman, b)、エリック・ハーランド(Eric Harland, ds)、そして2曲でメリッサ・アルダナ(Melissa Aldana, sax)がゲスト参加するというそれだけで注目に値する作品となっている。

  • 2022-10-12
  • 2022-10-11

イスラエル最高のドラマー Dan Mayo、完全ソロで魅せる人間のリズムへの欲求を刺激する傑作

スリーピースバンドのTATRANでも活躍するイスラエルを代表するドラマー、ダン・マヨ(Dan Mayo)の新作 『Greenhouse』は、ライヴ・エレクトロニクスも組み込んだ独自の“ドラムセット”から繰り出す驚異の一人グルーヴ・エンターテインメント・ショウだ。魔法のようなリズムの洪水に酔いしれる。

  • 2022-10-11
  • 2023-04-30

マーク・ジュリアナ。最高峰ドラマーが稀代のジャズ・カルテットで魅せる内なる声と表現力

現代最高峰のドラマー/作曲家マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)のジャズ・カルテットによる3作目となる『the sound of listening』がリリースされた。メンバーは2015年の『Family First』、2017年の『Jersey』と変わらず、ピアノにシャイ・マエストロ(Shai Maestro)、ベースにクリス・モリッシー(Chris Morrissey)、サックスにジェイソン・リグビー(Jason Rigby)という編成。

  • 2022-09-29
  • 2022-09-28

愛と寛容を通じて平和を歌う。ナイジェリアのハイライフ新世代、兄弟デュオ The Cavemen.

ベーシストのキングスリー・オコリエ(Kingsley Okorie)とドラマーのベンジャミン・ジェイムズ(Benjamin James)によるナイジェリアの兄弟デュオ、ケイヴメン(The Cavemen.)の2021年作 『Love and Highlife』は、近年再び若い世代に支持され注目されるようになったハイライフの復興の中心的な役割を担う優れた作品だ。

  • 2022-09-28
  • 2022-09-25

イスラエル発、現代のアフロビートを追求するLiquid Saloon 新作『Took a Second』

ドラムスを中心とするマルチ奏者アミール・ブレスラー(Amir Bresler)、トランペッターのセフィ・ジスリング(Sefi Zisling)、鍵盤奏者ノモク(Nomok)から成るイスラエルの気鋭のバンド、リキッド・サルーン(Liquid Saloon)が待望の2ndアルバム『Took a Second』をリリースした。

  • 2022-09-23
  • 2022-09-23

7年間の制作期間を経てリリースされたマカヤ・マクレイヴン新譜。音楽の未来への確かな標石

ドラマー、マカヤ・マクレイヴン(Makaya McCraven)の新作『In These Times』が、インターナショナル・アンセム、ノンサッチ、XLレコーディングスの3レーベルによる合同プロジェクトとして9月23日にリリースされた。そのサウンドは“音を楽しむ”音楽の原点のようでもあり、ジャズやポピュラー音楽の未来を指し示すようでもある。

  • 2022-09-21
  • 2023-02-06

ジャズのジェンダー格差解消を目指すテリ・リン・キャリントン、女性作曲家たちに焦点をあてた新譜

史上最も売れたと言われるジャズのソングブック『The Real Book』には、デューク・エリントン、ディジー・ガレスピー、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、チック・コリアといった偉人たちのスコアが400曲収録されている。そのうち399曲は男性が書いた曲で、女性が書いた曲は1曲のみだ。女性ドラマー、テリ・リン・キャリントン(Terri Lyne Carrington)はそんな状況を疑問に思っていた。

  • 2022-09-04
  • 2022-09-04

イスラエルの古典音楽にフォーカスしたジャズ・フュージョン。MOAVのデビュー作

『Moav』は古いヘブライの歌をカヴァーし現代的なアレンジと演奏で聴かせるイスラエルの4人組バンド、MOAVのデビューシングル。3曲のみの収録だが、イスラエルの伝統に寄ったテクニカルなジャズ/フュージョンのサウンドが非常に魅力的だ。バンドのリーダーはリモン音楽学校やテルマ・イエリン芸術学校などで講師を務めるエリ・ベナコット(Eli Benacot)。

  • 2022-08-12
  • 2022-08-15

【インタビュー】KENS 次世代イスラエルジャズを牽引する、岐阜出身ギタリスト率いる超絶トリオ

イスラエルの若手最注目ギタートリオ、ケンズ(KENS)のデビューアルバム『Contact 123』がリリースされた。随所に工夫が凝らされた複雑ながらキャッチーなオリジナルの楽曲群について、多彩なゲストとの関わり、そしてイスラエルから次々に新しい音楽の才能が現れてくる理由など、岐阜出身のギタリスト/作曲家リバーモア海にインタビューを伺いながら紹介。

  • 2022-07-31
  • 2022-07-30

幅広い時代のジャズが混在する英国リーズのトリオ、ファーガス・クイル・トリオのデビュー作

イングランド北部の都市リーズを拠点とするベーシスト/作曲家ファーガス・クイル(Fergus Quill)がトリオを中心としたアンサンブルで聴かせる前衛的なジャズ作品『Zoop Zoop』でデビュー。ホンキートンク・ピアノで投げやり気味に演奏される酔狂なラグタイム・ブルース(1)「¿Who Shot Pinetop?」から独特の存在感を示す演奏が繰り広げられる。

  • 2022-07-13
  • 2025-05-31

重厚なコーラス隊がもたらす不穏な感覚のジャズ。南アのドラマー、トゥミ・モゴロッシ新譜

南アフリカのドラマー/作曲家、トゥミ・モゴロッシ(Tumi Mogorosi)の新譜『Group Theory: Black Music』がリリースされた。今作は10人規模のクラシカルで重厚な唱歌隊を迎え、剛柔併せ持つトゥミ・モゴロッシの独特の踊るようなドラミングの上で、主にギター、アルトサックス、トランペットが自在に踊る。