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ヨーロッパ

  • 2022-03-29
  • 2022-03-29

ただの“UKジャズ良盤”ではない、Neue Grafik Ensemble 新譜に込められた切実な願い

サウスロンドンを拠点とする鍵盤奏者/プロデューサーのノイエ・グラフィック(Neue Grafik)のバンド、Neue Grafik Ensembleが新作『Foulden Road Part II』をリリースした。今作は2019年の『Foulden Road』の続編となる作品で、即興演奏やグルーヴの喜びに満ちているが、その底流には重いテーマを掲げる。

  • 2022-03-27
  • 2022-03-25

全身全霊でピアノに向かう、イーロ・ランタラのソロ・ライヴ『Potsdam』

フィンランドを代表するジャズピアニスト/作曲家のイーロ・ランタラ(Iiro Rantala)『Potsdam』。本作は2021年11月末にドイツ・ポツダムで行われたソロコンサートの実況録音盤である。オリジナル6曲に加え、ジョン・レノンの(6)「Woman」、レナード・バーンスタインの(8)「Candide Overture」、(9)「Somewhere」のカヴァーも収録。彼らしい個性的な演奏をたっぷりと聴かせてくれる。

  • 2022-03-19
  • 2024-12-08

カタルーニャの歌手リディア・プホル、27歳で逝去した伝説のSSWを歌う奇跡的な輝きの傑作

スペイン・カタルーニャのベテラン歌手、リディア・プホル(Lídia Pujol)の新作『Conversando Con Cecilia』は、“セシリアとの対話”の題が示すとおり、若くして事故で亡くなったスペインの偉大なSSWセシリア(Cecilia, 本名:Evangelina Sobredo Galanes, 1948 - 1976)の楽曲集だ。

  • 2022-03-14
  • 2022-03-14

ポルトガル出身SSWソフィア・リベイロ、コロナ禍のコロンビアで完成させた情緒豊かな傑作

ポルトガル出身のシンガーソングライター、ソフィア・リベイロ(Sofia Ribeiro)がパンデミック下で滞在していたコロンビア・ボゴタで彼女の4枚目のアルバム『Casa』を完成させた。ニコラス・オスピナ、ペトロス・クランパニス、マルセロ・ウォロスキのバンドを軸に、温かく心に響く素晴らしい作品。

  • 2022-03-13
  • 2022-03-12

アルフィオ・オリリオ、選曲も魅力的な極上のソロピアノ

フランスのピアニスト/作曲家、アルフィオ・オリリオ(Alfio Origlio)の 『Piano』は、その名の通り飾り気のない至高のソロピアノ作品だ。流麗で創造的なピアノ演奏が素晴らしいのはもちろん、選曲自体も非常に魅力的で、日々の生活にぴったりと寄り添ってくれる大切な音楽だ。

  • 2022-03-11
  • 2022-08-04

アルメニア生まれの次世代ジャズ・スター、エッサイ・カラペティアン 注目のデビュー作

アルメニア生まれ、現在はフランスを拠点に活動するピアニスト、エッサイ・カラペティアン(Yessaï Karapetian)は、次世代のジャズのスターかもしれない。アルメニアといえばティグラン・ハマシアンという世紀のカリスマの登場で2010年代から注目を浴びているが、このエッサイ・カラペティアンという野心的な演奏家によって再び注目を集めることになるだろう。

  • 2022-03-02
  • 2024-09-23

多様な個性の5人が奏でる現代のグローバル・ミュージック。Monsieur MÂLÂ、待望のデビュー作

キーボード、サックス、ヴァイオリン、ベース、ドラムスという編成の5人組バンド、ムッシュ・マラー(Monsieur MÂLÂ)。何枚かのシングルのあと、2021年に初のEP『EP - 001 - MM』をリリースしたが、その圧倒的な完成度のサウンドはリスナーの耳を捉えて離さない。

  • 2022-02-15
  • 2022-02-13

北欧ジャズの美の極致。Trio X of Sweden、スウェーデンの伝統曲集

スウェーデンのピアノトリオ、Trio X of Swedenの 『Trad. Arr』はそのタイトル通り、伝統曲をジャズのピアノトリオで再構築した作品だ。全編北欧らしい美旋律のオンパレードで、腰を据えてじっくり聴くもよし、リラックスした時間のBGMにふんわりと流すもよしの万人におすすめしたいアルバム。