TAG

ヨーロッパ

  • 2021-05-19
  • 2021-05-19

哲学的アート、UKトランペット奏者ミゲル・ゴロディ『Apophenia』

スペイン生まれ、ロンドンで活躍するトランペッター、ミゲル・ゴロディ(Miguel Gorodi)をリーダーとするノネット(九重奏)のデビュー作『Apophenia』は、緻密で丁寧なアレンジによって9人の奏者それぞれが複雑に絡み合うアンサンブルが、まるで幾何学模様のような不気味な美しさを湛える知られざる良盤だ。

  • 2021-05-17
  • 2022-04-12

東欧伝統音楽×現代ジャズ!ブルガリアの超絶ギタリスト、Atesh

ブルガリアのギタリスト/作曲家、Ateshことアテシュハーン・ユセイノフ(Ateshkhan Yuseinov)の2019年作『Strange Suite』はジャズと東欧/中東音楽の融合、そしてギターの驚異的な速弾きが楽しめる珍しくも素晴らしい、ワールド・ミュージックのファンにはぜひ聴いていただきたい逸品だ。

  • 2021-05-16
  • 2021-05-16

ドイツの女性SSW/卓越したギタリスト、ジュール・マリシュケ

ドイツの女性ギタリスト/シンガーソングライター、ジュール・マリシュケ(Jule Malischke)は8歳から始めたクラシックギターではドイツ国内のいくつかのコンクールで受賞するほどの実力を持ちつつ、一方では多感な少女らしくポピュラー音楽への関心の高まりとともに15歳頃からフォークギターやエレクトリックギターも手に取り演奏するようになった。

  • 2021-05-09
  • 2023-10-02

若き伊女性ジャズピアニスト、ネルソン・マンデラの足跡を辿る類稀な傑作

イタリアのピアニスト、シャーデー・マンギアラシーナ(Sade Mangiaracina)の新譜『Madiba』は、アパルトヘイト撤廃を導いた南アフリカの偉大な指導者ネルソン・マンデラに捧げられている。ピアノトリオ編成を軸に、ゲストにチュニジアのウード奏者も迎え最大限の敬意をもって強い情熱と痛みに満ちたマンデラの人生を真摯に描き出す。

  • 2021-05-04
  • 2021-05-04

祈るように音楽を紡ぐギターとピアノの美しいデュオ

ドイツ・ミュンヘンの若きギタリスト、フィリップ・シーペック(Philipp Schiepek)と、同じくミュンヘンの大ベテラン・ピアニスト、ウォルター・ラング(Walter Lang)の初デュオ作『Cathedral』。33歳の歳の差の二人の素晴らしい音楽家による静かで美しい音楽の語らい。

  • 2021-04-27
  • 2023-01-09

ロシアの気鋭ピアノトリオが描き出す日本の情景、懐かしさと近未来が同居するSF的ジャズ

ピアニスト/作曲家のエフゲニー・レベジェフ(Evgeny Lebedev)率いるモスクワのピアノトリオ、LRK Trio の2018年作『Urban Dreamer』。この作品の曲はLRK Trioの2017年に行われた日本ツアーに際してつくられたものだが、豊かな抒情性、サンプラーやエレクトロニカを効果的に用いた未来的なサウンド、トリオの高い演奏技術や多彩なゲストの参加など、とても面白い作品になっている。

  • 2021-04-22
  • 2021-10-01

伊SSWジョー・バルビエリ、コロナ禍で祈るように創り上げた美しすぎる傑作

イタリアのSSW、ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)はこれまで全く聴いたことがなかったが、新譜『Tratto Da Una Storia Vera』が好みの超ど真ん中で驚いた。ジャジーで南米音楽の香りのする爽やかなアレンジに、伊達男な感じの優しく落ち着いた声。どうしてこんな素晴らしいアーティストを今まで聴いてこなかったんだろう…。

  • 2021-04-06
  • 2021-10-01

兄ミラバッシ新譜は二人のギター奏者と。欧州〜南米を繋ぐ美しすぎる音の旅

クラリネット奏者ガブリエーレ・ミラバッシ(Gabriele Mirabassi)、ギタリストのナンド・ディ・モドゥーニョ(Nando Di Modugno)、そしてバス・ギターのピエルルイジ・バルドゥーチ(Pierluigi Balducci)の3人による極上のアルバムが届いた。クラシックのバックグラウンドを共通して持ち、個性的なジャズ・アーティストとして活躍するこのイタリアの3人による共演は2015年作『Amori sospesi』以来となる。

  • 2021-03-31
  • 2021-03-31

スコットランドの新星ジャズピアニスト、ファーガス・マクリーディー 待望の2nd

2018年に自主制作盤『Turas』で彗星のように現れたピアニスト/作曲家、ファーガス・マクリーディー(Fergus McCreadie)の待望のセカンド・アルバム『Cairn』(2021年)。北欧ジャズの透明感、確かなテクニック、そして何よりも彼の故郷スコットランドの伝統音楽へのリスペクトが感じ取れる、ありそうでなかったスタイルが強く印象に残る。

  • 2021-03-28
  • 2021-03-28

ショパンやシンディ・ローパーも餌食に…奇才ピアニスト、デヴィッド・ヘルボック新譜

クラシックを原点としながら、大胆なエレクトロニカやヴォイス・パーカッション、ポエトリー・リーディングや変則バンドなど様々な表現方法で毎回驚かせてくれるオーストリア出身の奇才ジャズピアニスト/作曲家、デヴィッド・ヘルボック(David Helbock)の新譜『The New Cool』。

  • 2021-03-18
  • 2021-03-15

3台の弦楽器が奏でる至福の時。フロリアン・ウィライトナー

ドイツのヴァイオリン/フィドル奏者/作曲家フロリアン・ウィライトナー(Florian Willeitner)のデビュー作『First Strings on Mars』が、名門ACTレーベルからリリースされた。同じくヴァイオリン奏者のイグマー・ジェナーと、ダブルベース奏者ゲオルク・ブラインシュミットとのトリオで、ジャズ、クラシック、スウィング、カントリーなどを横断する表現力豊かな珠玉のアンサンブル作品だ。