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ドイツ

  • 2023-07-14
  • 2023-07-13

テルアビブ発のブラジリアン・サイケ!話題のMoriah Plaza デビュー作

イスラエルはかねてより、ブラジル音楽の受容が盛んな国だった。90年代、少年時代をテルアビブで過ごしたタミル・チェン(Tamir Chen)とムーシュ・ラハヴ(Moosh Lahav)は街で流れるサンバやボサノヴァなどのブラジル音楽に魅了され心酔した。その後ベルリンに拠点を移した二人が、ブラジル出身の二人のアーティストと出会い生まれたのがこのMoriah Plaza。彼らのデビュー作には踊るための音楽が詰まっている。

  • 2023-07-13
  • 2023-07-12

内に秘めた情熱を美しく紡ぎ出す、ドイツの気鋭ベース奏者ニルス・クーゲルマンの初リーダー作

ドイツ・バイエルン州都ミュンヘン出身のベーシスト/作曲家ニルス・クーゲルマン(Nils Kugelmann)の初リーダー作『Stormy Beauty』が、名門ACTレーベルよりリリースされた。ピアノトリオでの演奏は力強く、情熱や美しい叙情性に溢れており、卓越した若い才能に感嘆させられる内容だ。

  • 2023-07-03
  • 2023-07-02

現代欧州ジャズの王者Tingvall Trio、「鳥」と彼らの環境をテーマにした最新作『Birds』

結成20周年を迎える現代ヨーロッパ・ジャズを代表するピアノトリオ、ティングヴァル・トリオ(Tingvall Trio)の通算9枚目のアルバムは“鳥”がテーマ。アルバムタイトルもそのまま『Birds』と題されてた本作で、リーダーでありピアニスト/作曲家のマーティン・ティングヴァル(Martin Tingvall)はアーティストに様々なインスピレーションを与えてくれる“自然界の音楽家”たる鳥たちへの敬意と愛情、同時に人間の活動によって鳥たちが棲む環境が失われていくことへの警鐘を鳴らす。

  • 2023-06-01
  • 2023-05-29

フィンランドの奇才イーロ・ランタラ、ベルリン・フィルとの共演でヴェネツィアの音楽と芸術を描く

ジャズとクラシックに跨って活躍し、他の追随を許さない圧倒的な超絶技巧とユーモアのセンスで知られるフィンランドの奇才ピアニスト/作曲家イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)。ソロピアノ作『Potsdam』から1年ぶりのリリースとなる2023年新譜『Veneziana』は、多くの芸術家たちが憧憬した水の都ヴェネツィアをテーマに、かの地に生きた作曲家たちへの敬意を表し新たに書かれた楽曲群を、ベルリン・フィルハーモニーの名手たちを従えて演奏した実況録音盤だ。

  • 2023-05-11
  • 2023-05-10

奇術のようなサウンド・デザイン。仮面のピアニスト、ランバート新譜『All This Time』

仮面で素顔を隠し活動するドイツのピアニスト/作曲家ランバート(Lambert)による実験的な新譜『All This Time』。カテゴライズするとしたら、ジャズか現代音楽、もしくはクラシック・クロスオーヴァーか。エレクトロニックも交え、刺激的な世界観だが、音は聴きやすく万人にもおすすめできる作品だ。

  • 2023-02-26
  • 2023-09-12

シリア出身クラリネット奏者キナン・アズメ、ビッグバンドで奏でる魅惑のアラビック・ジャズ

アラブ音楽、クラシック、ジャズと幅広く活躍するシリア出身のクラリネット奏者キナン・アズメ(Kinan Azmeh)が、ドイツを代表するジャズ・ビッグバンドであるNDRビッグバンド(NDR Bigband)と共演した2021年作『Flow』。すべての作曲はキナン・アズメで、アラブと西洋が見事に融合した魅力的な音楽を、ビッグバンドの壮大なスケールで映し出す。

  • 2023-02-05
  • 2023-02-05

故郷を失くしたユダヤのピアニストが描き出す、行き場のない怒りと悲しみに満ちたジャズ

イスラエル出身、現在はデンマークを拠点に活動するピアニスト/作曲家エヤル・ラヴェット(Eyal Lovett)の4thアルバム『Through the Rain』。感傷を運ぶ媒体としての音楽の役割を最高のレベルで体現した、アーティストの感性と表現力がリスナーの想像力を強く刺激する傑作だ。

  • 2023-01-11
  • 2023-01-10

ウォルフガング・ムースピール参加!ドイツの女性ドラマー、エヴァ・クレッセの独創的新譜

ドイツのドラマー/作曲家、エヴァ・クレッセ(Eva Klesse)の5枚目となる新譜『Songs Against Loneliness』は独自の深みを湛えた欧州ジャズ作品だ。自身のレギュラー・カルテットに加えオーストリア出身のギタリスト、ウォルフガング・ムースピール(Wolfgang Muthspiel)が全面的に参加している。

  • 2023-01-03
  • 2023-01-03

ピアノ、トロンボーン、チェロによる魔術的な音響空間。『Reverso – Harmonic Alchemy』

心が、精神が浄化されるような一枚だ。ドイツのピアノ奏者フランク・ヴェステ(Frank Woeste)、アメリカ合衆国のトロンボーン奏者ライアン・ケバリー(Ryan Keberle)、そしてフランスのチェロ奏者ヴァンサン・クルトワ(Vincent Courtois)によるトリオ、レヴェルソ(Reverso)による『Reverso - Harmonic Alchemy』。

  • 2022-12-27
  • 2022-12-27

ドイツ発。アイロニカルかつ刺激的な音のギタートリオ、Melt Trio 4枚目『Consumer』

ベルリンを拠点とするギタートリオ、メルト・トリオ(Melt Trio)。ギターのペーター・マイヤー(Peter Meyer)、ベースのベルンハルト・マイヤー(Bernhard Meyer)の兄弟と、ドラムスのモーリッツ・バウムガルトナー(Moritz Baumgärtner)によって2010年に結成されたこの刺激的なトリオは、2011年のデビュー作『Melt』以来、徐々にその人気を拡大してきた。

  • 2022-11-26
  • 2022-11-26

ベルリンの次世代ジャズの担い手、ドラマー ノア・ファーブリンガーの超高品質デビュー作

ドイツ・ベルリンの現行ジャズシーンで活躍するドラマー、ノア・ファーブリンガー(Noah Fürbringer)が、ソロデビュー作 『Moonwalker』をリリースした。サイドマンとしてジャズやヒップホップ、エレクトロニック、ロックなど様々な分野で培ってきた経験を武器に、多彩なセンスで魅せる現代的なジャズ作品となっている。

  • 2022-10-30
  • 2022-10-28

ソマリアにルーツを持つUK新星SSWサーラ・グー。豊かな文化的感性が生み出す注目の新作

ドイツ人でクリスチャンで白人の母と、ソマリア人でムスリムで黒人の父との間にベルリンで生まれ、現在はUKで活動するシンガーソングライター、サーラ・グー(Sahra Gure)が素晴らしい。2022年に2作目となる新作EP『Stolen Moments』をリリース。新作ではサウンドもソングライティングもますます洗練されており、R&Bやネオソウル、ジャズの混淆であり適度にキャッチー&ポップな感性は、あらためて新世代の最注目音楽家であることを知らしめる。