- 2020-06-13
- 2024-06-02
注目のギタリスト、ニア・フェルダー 6年ぶりリーダー作『II』
今最も注目されるジャズギタリスト/作曲家、ニア・フェルダー(Nir Felder)による自身のリーダー作としては2枚目となるアルバム、その名も『II』がリリースされた。2014年の『Golden Age』以来、実に6年ぶり。
今最も注目されるジャズギタリスト/作曲家、ニア・フェルダー(Nir Felder)による自身のリーダー作としては2枚目となるアルバム、その名も『II』がリリースされた。2014年の『Golden Age』以来、実に6年ぶり。
ブラジル・ミナスのシンガーソングライター/ギタリストのレオ・ヒベイロ(Leo Ribeiro)のソロデビュー作『Paisagem』(2019年)を聴いた。サウンドはパット・メセニーや同郷のトニーニョ・オルタを思わせるような浮遊感のあるジャジーMPBで、シンセの音色などは80年代的な懐かしさもあって特徴的だ。これはまた面白い新人がミナスから現れたな、なんて思いながらどんな人なのかチェックしようとYouTubeで検索して驚いた──
ミルトン・ナシメントやロー・ボルジェスらと活動してきたことで知られるブラジルが誇る偉大なSSW/ギタリストのトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)が2枚組の新譜『Belo Horizonte』をリリースした。自身の70歳&音楽活動50周年を記念して制作されたという今作はまさにトニーニョ・オルタの集大成とも言える内容だ。
ジャケットだけを見れば、50年くらい前のブラジリアン・サイケのアルバムのようだが、このブラジルのSSWセッサ(Sessa)のデビューアルバム『Grandeza』はれっきとした2019年の新作である。そしてこれが、本当に素晴らしい。
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のマリアナ・ミチ(Mariana Michi) というシンガーソングライターが最近気になっている。私がこのアーティストを動画で初めて観たとき、彼女はOchoというバンドで全裸で歌っていた。それ以来、この表現家の魅力に取り憑かれてしまったようだ。
'90年代初頭の結成以来、ずっと変わらぬファンクネスで現在のジャムバンド/ファンクバンドの最前線を走り続けるバンド、レタス(Lettuce)。通算7作目となる2020年の新作『Resonate』でも息をするように自然体のファンクを披露、その健在ぶりを示してくれた。
イスラエル・ナザレ出身のギタリスト、ミシェル・サフラウィ(Michel Sajrawy)はエレクトリック・ギターという世界的に最も人気のある楽器のひとつで、世界中を見回しても同様の演奏をするギタリストを探すことが困難なほど独自の演奏表現を見せる音楽家だ。
イスラエル系メキシコ人のギタリスト、イラン・バール=ラヴィ(iLan Bar-Lavi)がイスラエルのピアニスト、オムリ・モール(Omri Mor)を迎え2019年末に行ったセッションをEP『Duet』としてリリースしている。楽曲は全てイラン・バール・ラヴィの作曲で、2016年の名盤『Unprofessional』に収録されていた曲も。
ポルトガルギター(ギターラ)奏者のマルタ・ペレイラ・ダ・コスタが自身の名を冠した2016年のデビュー作『Marta Pereira da Costa』は、ポルトガルに伝わる伝統楽器、ポルトガルギターのきらびやかな音色が存分に楽しめる心躍る作品だ。
オーストリア・チロル州都インスブルックを拠点に活動するジプシージャズバンド、ホットクラブ・ドゥ・ナックス(Hot Club du Nax)のデビューアルバムがリリースされた。この5人組はロンドン出身のシンガーとプラハ出身のヴァイオリニストを中心に、王道的なジプシースウィングを奏でる。英語やスキャットで歌うヴォーカルの声もとても魅力的だ。
深みのある女性歌手と、兄弟が奏でるピアノとギターの対話。ブラジル・ミナス出身の実力派歌手パウラ・サントーロ(Paula Santoro)と、同じくブラジルのピアノとギターの兄弟デュオ、デュオ・タウフィッキ(Duo Taufic)による2018年作『Tudo Será Como Antes』は、この上なく美しく豊かなアルバムだ。
ブラジルを代表する詩人、アルヂール・ブランキ(Aldir Blanc)が2020年5月4日、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のためリオデジャネイロの病院で死去した。73歳だった。
メキシコのバンド、Sonexのメンバーでありビートメイカー/マルチ奏者/作曲家のラスト・ジェロニモ(Last Jeronimo)のソロデビュー作となる『Somos』(2019年)はメキシコ音楽や中近東音楽などのエッセンスを加えたユニークなヒップホップ作品だ。
メキシコのバンド、Sonexの鬼才ギタリスト/作曲家、イラン・バール=ラヴィ(iLan Bar-Lavi)のソロアルバム『Unprofessional』が最高に熱い。可憐な歌声のイスラエル出身女性ヴォーカリスト、シェリー・ツァラフィを迎え、現代ジャズの最前線を行く面々のサポートも受け、世界各地の音楽文化が絶妙にクロスする他に類を見ない作品だ。